BENchmarkブログ
【第484回】自分を特別と思わない
人間誰一人として「同じ人」はいなくて、それぞれに個性があって、誰一人として価値のない人なんていないのですが、私は自分のことを「特別じゃない」と思っています。起業してからその気持ちはとても強くなりました。「今生かされているのは誰かのお陰」と日々思っています。謙遜ではなく、本当にそう思っているのと、それ以上に「自分はいたって平凡、むしろそれ以下だから油断してはいけない」という「戒め」の方が強いかもしれません。例えば覚醒剤が良い例です。「自分はいつでもやめられる」と思って「自分だけは特別」だと思うから油断して手を伸ばす。だからやめられない。「いつでもやめられるからもう一回だけ、次こそやめるからもう一回だけ…」これのエンドレスです。私が覚醒剤に手を染めてしまった日には間違いなくやめられないのでしょうね!だって毎日「またやっちゃった」の連続ですからね。「あちゃー、今日は呑まないつもりだったのに吞んじゃった」「アビャー、太ってきたのにまたポテトチップス食べちゃった」「ありゃりゃー、また寝る前にYouTube見て寝付けなくなちゃった」、絶対やめられるわけないですよね!?経営も一緒で「自分は特別」と思って始めてしまうと、かなりの確率で悪い方向に「ハマります」。「自分だったらうまくやるからちょっと高い家賃だけどいい場所の事務所借りちゃお」「自分は優秀だから銀行から融資を受けても問題なく返せるだろう」、これ全て「過信からなる油断」なんです。商売はギャンブルではありません。しっかり計画を立てて、着実に実行して、それでも成果が出るかどうかが分からないのが商売です。ただ、弊社クライアント様でもそうですが、着実に成果を上げている会社は共通点があります。それは「油断せず地道にコツコツ本気で頑張ること」です。自分を律することが出来るのは結局自分。だからこそ、「自分なんてまだまだ」と思えていた方が伸びしろもあって楽しいんじゃない?
【第483回】良い会議は短時間
みなさんの会社は会議にどれくらいの時間を費やしていますか?月に何回会議をしているのでしょう?一回あたりの会議にどれくらいの時間をかけているのでしょう?成果がなかなか出ない会社の共通点の一つとして「会議が多い、会議が長い」というものがあります。会議はとても時間を要します。だって会議の前の準備もありますからね。準備のためのスケジュール調整等も考えたら、かなり膨大な時間「顧客と会う機会」が減ってしまいます。機会損失というやつです。ただ、人間不思議なことに、会議をやると「仕事をした気」になってしまうのが困ったところ。現に私もサラリーマン時代、丸一日会議に時間を費やし、会議が終わった後に先輩と「今日も疲れましたねぇ」と言っていた部類です。¥1もその日に成果を上げていないのに。会社でも社会でも評価されるのは「会議に出る人」ではなく「成果を出す人」なのです。成果が出ない理由を「会議に時間を使ってしまいました」では最悪なのです。だからこそ、私自身も極力無駄を削るために「定例会議」をなくすようにしています。「定例会議」にしてしまうと、良くも悪くも何かアイデアが出たり、問題が起こっても「次の会議の時でいいか」となってしまいかねないからです。これこそもったいない。とにかく思い立ったが即実行、だから弊社では定例会議をしないのです。ただ、会議はします。「今週のどっかで○○について30分話せます?」「★★の進捗思ったより進んでなさそうですけど問題と改善策ってあります?」と常に「リアルタイム」を心がけています。「1時間以上の会議」はしないように意識しています。クライアント様とのミーティングもそうです。長くても2時間以内で終えるように意識しています。分析、改善策、改善方法を打合せスケジュールを組んでいく。お互い次のミーティングまでにやらないといけないことを擦り合わせ納期以内に必ず実行する。そうなると、実際に資料を作成するために手を動かす時間も必要なのでチャチャっと会議を終わらせ行動に移していくのです。先日とある方から教えてもらたったのですが、日本でも最大手のコンサルタント会社は朝来て、昼を一緒に食べて、昼からもミーティングをして、夜は呑みにいってと丸一日コンサルタントと付きっ切りとのことで、正直どうかしてるぜと思いました。そんなんにコンサルしてもらっているから、いつまでたっても「困った状況」になってしまうのです。時間は有限、集中して戦略を決め、とにかく行動。MOVE!MOVE!!MOVE!!!
【第479回】最近の若者は出世を望まない、そりゃそうやろがい
いろんな企業で顧問契約以外にも全社会議のアドヴァイザーをさせていただいたり、単発で経営・マネージメントのご相談を頂く中で、ちょくちょく経営者から出てくる相談で「最近の若者は出世を望まない」という問題。中には「出世するなら辞めます」という子もいるのだとか。「なんででしょうね?」と相談を受けるのですが、私のアンサーは「そりゃそうやろがい!」です。なぜかというと、シンプルに言えば「上司がダセィから」です。正確に言うと、「会社が管理職を輝かせてあげられていない」からと言い換えてもいいのかもしれません。ひと昔前であれば、出世して主任から係長、係長から課長、部長とステップを踏めば踏むほど給料が上がって、権限も与えられて、どんどん自身が働きやすくなって、その姿に部下が「よぅし、次は俺が!!」と思ったのかもしれませんが、今どこの企業も役職が上がっても給料は上がらない、部長になっても平社員との給料者は¥5万~¥10万程、でも責任を負わされて休みの日も何かあれば出社しないといけない。なおかつ権限もなく会社の奴隷になっていて顔つきも暗い…。こんなの憧れから一番遠い存在ですよね。それであれば「役職なしでそこそこの給料+責任のないポジション」を若者は望みますよね。これが日本の企業の多くで起きている「リアル」だと思います。ただですね、社会が暗いから、先行きが不安だからこそカッコつけて下の子に希望を持たせてやるのが「粋な大人」ってやつじゃないですか!?もし自社のスタッフが管理職になりたがらないというのであれば、それだけ貴社の中間管理職が輝けていないということ、そこをどうやって輝かせられるかが経営者の腕の見せ所なんじゃない?
【第475回】値上げ報道の影響
ここ最近、特に今年の8月前後から弊社に対しての問合せが急増しています。北は岩手から南は大分まで、「どうやって知ったんです!?」という方が「一度話を聞かせてほしい」とお問合せをいただくのですが、日に日に「市場が冷え込んでいる」ことを肌で感じます。驚くことに「集客方法」を売りにしているコンサルタント会社からも連絡があり「どうやって集客を提案しているのか教えてほしい」という要望までいただきました。どうかしてるぜです。
ただ、この原因の一旦は「メディアの報道」が大きなものだとも思います。毎日毎日「円安」「値上げ」と強調すれば強調するほど、消費者心理としては「慎重」になりやすいもの。本来であれば迷いなく商品を購入していた人も、「今お金を使っていいのか?」「もっと安いものはないのか?」「もう少し待てば安くなるのではないか?」と、何かと消費を躊躇してしまいます。これでは経済が動くわけがありません。「景気」という漢字は「京の都に日が昇る気分」と書いているのです。「気分」が大切なのです。正直2022年度の弊社クライアント様の集客状況も、今までの動きとは違う動きが垣間見えます。今までだと「ホームページを見てきました」「インスタグラムを見てきました」という方が、「実は半年以上前にホームページで見つけて…」「インスタグラムで7ヶ月前から見てました…」という「一見さん」が非常に少なくなっているということは、私自身も現場に出ている中で感じています。ただ、弊社クライアント様が有難いのが「しっかりストック出来ているから景気の影響を受けない」ということ。旧態依然の経営理念で、売上・規模をどんどん伸ばしてきた会社は正直現状非常に厳しい状況であると考えられるのですが、これからもっともっと厳しい状況になっていくことが予測されます。もし余力があるのであれば、今のうちから「今後起こりうること」に備えて、経営方針も変えていく必要が早急に必要です。結局最後生き残るものは、強いものでも大きいものでもなく、「進化できるもの」じゃない?
【第467回】売上の会議をするから
ここ最近、顧問だけではなく「営業会議にアドヴァイザーとして入って欲しい」というお仕事の要望が不思議なことに重なって、3社程営業会議に入らせていただきました。
そこで気付いたことは「会議の中身が売上のことしか話し合っていない」ということでした。これは多くの企業で見受けられるのですが、「今月のノルマがいくらで、今現在の進捗がいくらで、達成するためにあといくら必要で…」みたいな内容で終始会議が終わる傾向にあります。正直これでは売上は増えないどころか、下手をすれば売上が減ってしまいます。
理由としては「お客様を見ていないから」です。結局売上は「お客様からの預かり金」です。お客様がご満足いただき、お客様から期待していただき、応援していただいた結果が売上なのです。顧客満足なくして売上upに繋がる訳がないのですが、こんなシンプルなことなのにみんな忘れてしまいます。
弊社クライアント様の中でも、1年後2年後どころか4年後、5年後まで売上が見込めている会社に共通していることは「いかにお客様にご満足していただくか」ということを本気で考え実行しています。「お客様」と一括りにするのではなく「A様」「B様」「C様」と各お客様がどのように接したら幸せになっていただけるかを、大の大人が本気で考えています。お客様どころか、協力業者や携わる人全員をいかに幸せにしていくか?そればかりを打合せしています。売れている会社になればなるほど、「売上の話」をあまりしません。
逆に、先程会議にアドヴァイザーとして参加させていただいた会社の社長は私に対して「弊社のスタッフはお客様のことを考えていない。どうすればいいか?」と相談を受けての会議参加だったのですが、会議後「どうでした?」と尋ねられた私のアンサーとしては「この会議で「お客様の満足を考えろ」は酷ですね、どうかしてます。何故なら会議で一切お客様の話が出てきませんでしたもんね。」とお伝えさせていただきました。その会社の社長は「あっ!!」と驚いていらっしゃいましたが、どうかしてるぜです。(ご本ににも許可をとってブログに掲載させていただいております。念のため)
お金(売上)の話ばかりしているから売上のことしか考えられない。会議の議題に顧客の話が一切出ていないのに会社全体で顧客満足の為に頑張れるわけがないのです。
あなたの会社の会議は「お客様のための会議」が出来ていますか?
