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【第330回】ターゲットを選定する際にやってはいけないこと
ベンチマーク代表射場(いば)です。
クライアント様にマーケティング指導をさせて頂く際、
まずはターゲットを明確にする作業をしていくのですが、
そのターゲットを選定する際にやってはいけないことがあります。
それは「年収を優先順位の上に持ってくること」です。
これに関しては賛否両論あるかとは思いますが、
私は「お客様の年収」はそこまで重要視していません。
なぜなら私が提案するストック型経営は読んで字のごとくストックをしていく
経営手法なので、
「今年収が低くても、この人が2年後3年後に年収が上がっていれば問題ない」のです。
以前紹介でお会いした方が私に
「当社のターゲットは明確で高級外車に乗ったお医者さんなんです」と自信満々に
言って下さったのですが、それを聞いて私は
「アホじゃねぇの?」と直接本人にお伝えさせて頂きました。
言葉はきついですが「高級外車を乗ったお医者さん」は一生安泰なのか?
「高級外車を乗ったお医者さん」はみんな良い人なのか?
「ブラジル人はみんなサッカーうまい!」「中国人はみんな卓球強い」と
言っているようなものなのです。
現にコロナウィルスの影響で軒並み「高給取り」と言われていた
「医者」「パイロット」「弁護士」の所得は大幅減になっています。
「年収」とはそういった「不安定」なものなのです。
私がターゲットを選定する際に大切にしていることは、その人の「人間性」です。
「家族に対してどんな想いをもっているのか」「子供の教育に対してどのような理念があるのか」
「人生に対して何を大切にしているのか」と、かなり深いところまで落とし込んだ上で
マーケティング戦略をしていきます。
私たちが携わっていくのは「お金」ではなく「人間」です。
だからこそ、あなたが「本当に付き合っていきたい人はどんな人なのか」を
落とし込んだ上でマーケティング戦略を練っていくと、おのずと戦略が明確になっていくんじゃない?