最新ブログ
【第346回】一人当たりの生産性
ベンチマーク代表射場(いば)です。
なかなかコロナウィルスの猛威が落ち着かないですね。
先日私の前職からのお付き合いの方から連絡を頂いた中で
「そう言えばあそこの会社倒産したんだよ」と教えて頂きました。
その会社は年商もかなり大きな額で、もちろん社員もたくさんいらっしゃって、
何店舗も各エリアに出展し「大きく事業」をしている会社でした。
10年前は「あそこの会社と取引出来たらすごい!」と言われていた会社が倒産。
今後「新型コロナウィルス感染症特別貸付」通称「コロナ融資」の返済も始まっている、
もしくは始まるなかで、経営難に陥る会社は更に増えていくことが予想されます。
その際、どうしても「規模が大きい会社」は苦戦していきます。
だからこそ「小さな経営」はもちろん大切ですが、それ以上に大切なことは
「一人当たりの生産性」です。
一人一人が「利益を捻出出来る力を持つ」ことはもちろんですが、
「一人でも利益を出せる仕組み」を持てるかどうかが鍵になってきます。
逆に、フリーランスが爆発的に増えてきます。
だからこそ、今後の経営は「社員をいかに増やすのか?」ではなく、
「力を持ったフリーランスとどれだけコラボ出来るか」が効率的に利益を伸ばす、
残すための手段になってきます。
社員を増やして会社を大きくすることが今後はステイタスにはならないんじゃない?
【第340回】社員を大切にではなく…
ベンチマーク代表射場(いば)です。
コンプライアンスもどんどん厳しくなってきて
「顧客満足度の向上」はもちろんですが、「社員満足度向上」に
力を入れている会社も増えていますが、大切なことは
ただ単に「社員を大切に」ではなく、
「頑張っている社員を大切に」ということです。
「社員」だからと言ってなんでもかんでも大切にしてしまうと、
必ずどこかで「歪み」が生じます。
明確に成果が出ていないにも関わらず「期待を込めて役職を上げる」というのも良くありません。
なぜならそういった「不明確な評価基準にも関わらず評価してしまう」と
必ず頑張っている社員が「アホらしくなってやる気をなくすor退職する」からです。
また「頑張っていない社員、成果を出していない社員」に対しても
「社員だから」という理由で気を遣ってしまうと、頑張らないのに口だけはいっちょ前な
「モンスター社員」を増やしてしまうことになり、これもまた優秀な人材になればなるほど
見切りを付けて辞めていき、残ったのは「ゴミのみ」になってしまう可能性が高くなってしまいます。
2021年に「早期退職者」を募集した上場企業は84社。
会社はあくまで「世の中に貢献し成果を出す場所」です。
「ダメな奴の更生施設」ではないのです。
そこんとこハッキリさせとかないと、経営や部下の教育に苦労するんじゃない?
【第331回】広報担当者は誰に担当させていますか?
ベンチマーク代表射場(いば)です。
多くの会社あるあるですが、「女性」を広報担当者にしている会社はたくさんあります。
「女性なりの豊かな感性」「女性ならではのきめ細やかなサービス」等々、
いろんな利点を考慮して女性を広報担当にしている会社はたくさんあるのですが、
ここに落とし穴が潜んでいます。
誤解が無いようにお断りしておきますが、今回のブログは「女性」に対して否定的な
ブログではありません。
気を付けないといけないことは、男性だろうが女性だろうが
「経験値の無い人に広報を任せるのは危険」ということです。
広報とは「自社のサービスや商品を世に認知してもらうように広める」ことが目的です。
その為には「ターゲットが何を欲しているのか、どのように伝えたら賛同してくれるのか」を
「知った人」が広報を担当しないと、的外れなことになってしまう可能性が非常に高いのです。
広報は集客において「一番重要な役割を担う」窓口です。
だからこそ、成果が出ている会社の中には「売れている営業マン」を広報部長に任命している会社もあります。
現場で成果を上げている営業マンだからこそ、「お客様が何を欲しているのか、どのように伝えたらより魅力が伝わるのか」を
知っているので、的を得た広報活動に繋がるのです。
逆に広報担当者がポンコツだと「兵糧攻め」になってしまいます。
それだけ「広報」「マーケティング」は大切なことなのです。
もしあなたの会社で広報を「経験値の少ない人」や「責任の負担が少ない人」が担っている場合は、
ちょっと改めた方がいいんじゃない?
【第330回】ターゲットを選定する際にやってはいけないこと
ベンチマーク代表射場(いば)です。
クライアント様にマーケティング指導をさせて頂く際、
まずはターゲットを明確にする作業をしていくのですが、
そのターゲットを選定する際にやってはいけないことがあります。
それは「年収を優先順位の上に持ってくること」です。
これに関しては賛否両論あるかとは思いますが、
私は「お客様の年収」はそこまで重要視していません。
なぜなら私が提案するストック型経営は読んで字のごとくストックをしていく
経営手法なので、
「今年収が低くても、この人が2年後3年後に年収が上がっていれば問題ない」のです。
以前紹介でお会いした方が私に
「当社のターゲットは明確で高級外車に乗ったお医者さんなんです」と自信満々に
言って下さったのですが、それを聞いて私は
「アホじゃねぇの?」と直接本人にお伝えさせて頂きました。
言葉はきついですが「高級外車を乗ったお医者さん」は一生安泰なのか?
「高級外車を乗ったお医者さん」はみんな良い人なのか?
「ブラジル人はみんなサッカーうまい!」「中国人はみんな卓球強い」と
言っているようなものなのです。
現にコロナウィルスの影響で軒並み「高給取り」と言われていた
「医者」「パイロット」「弁護士」の所得は大幅減になっています。
「年収」とはそういった「不安定」なものなのです。
私がターゲットを選定する際に大切にしていることは、その人の「人間性」です。
「家族に対してどんな想いをもっているのか」「子供の教育に対してどのような理念があるのか」
「人生に対して何を大切にしているのか」と、かなり深いところまで落とし込んだ上で
マーケティング戦略をしていきます。
私たちが携わっていくのは「お金」ではなく「人間」です。
だからこそ、あなたが「本当に付き合っていきたい人はどんな人なのか」を
落とし込んだ上でマーケティング戦略を練っていくと、おのずと戦略が明確になっていくんじゃない?
【第329回】商品から作ってしまうと陥る罠
ベンチマーク代表射場(いば)です。
マーケティングの基本は
①誰に②何を③どのようにが大原則です。
仮にこの順番を変えて
何を、誰に、どのようににしてみたらどうなるでしょうか?
例えば釣りに行くとき、一生懸命「疑似餌」を作ったとします。
リアルな質感、本物そっくりの動き、水の中でまるで生きているかのような
動きを見せる疑似餌を作って「よし釣りに行こう!」と思って釣りにいったら魚は釣れるのか?
答えは「NO」です。
その疑似餌は川魚用なのか、海魚用なのか、小魚用なのか、大型魚用なのかによって
造るべき疑似餌は変わってきます。
だからこそ大切なことは「何を釣るのか」というゴールを事前に決めた上で準備をしていかなければいけません。
仮に「鯛」と「鮎」の場合、同じ魚でも住むところも食べるエサも違ってきますよね?
マーケティングもまさしく同じで、「誰に」というターゲットによって
欲しい商品、好む商品は違うのです。
だからこそ、まず第一にするべきことは
「誰に対して売りたいのか」「どんな人に好まれるのか」「どんな人に喜んでもらいたいのか」
と、兎にも角にも「誰に」が大切になってくるのです。
「この商品はめちゃくちゃいいぞ!絶対売れるだろう!」と言って
世から消えていった名作、名商品がどれだけあったことでしょう。
どんなに良いものでも買ってくれる相手がいないことには短命に終わってしまいます。
だからこそ、「誰に」という考えが非常に大切なのです。
逆にそこが明確であれば、商売はうまくいくものです。
一度立ち返って、あなたの扱う商品やサービスを「誰に届けたいのか」を
考えてみてもいいんじゃない?