BENchmarkブログ
【第1025回】「会社を守らないと」という思想が会社を潰す
二代目、三代目の経営者に多い傾向ですが「絶対自分の代で会社を潰すわけにはかない!」という強い気持ちで経営をされている方がいらっしゃいます。二代目三代目となると「ご先祖様から続いた会社を残そう!」や「「親が大切にしていた会社を残したい!」という想いを持って頑張っていらっしゃることはとても素晴らしく、お優しい方なんだろうなぁと思うのですが、この「会社を守らないといけない」という思想が危険になりがちです。「会社を守らないといけない」というのは、いわば目線が「内」を見ていることです。ただ、商売で大切なことはどこまでいっても「外」を見ることです。お客様があって初めて商売になります。だからこそ、視線を外に外に向けていかないといけません。内に内に視線を向けるとどうなるか、最悪お客様のことを見ずに自分主体の考えになり結果お客様にご迷惑をおかけすることになります。こうなると、大切に守ろうとしていた会社を潰すことになります。わたしは株式会社BENchmarkの創業者です。自分で立ち上げた会社のことは大好きですし、思い入れもありますが、この事業が世のため人のためにならないどころか、むしろ誰かを傷つけたりするくらいならすぐ事業を畳んでしまってもいいと思っています。だってそれが事業だから。仕事はどこまでいっても世のため、人のため、社会や地域、次の世代を担うこどもたちのためなのです。それが最終的に「余(自分)のため」になるのです。だからこそ「会社を守ろう」なんて気持ちは一切ありません。だからこそ、肩の力を抜いて純粋に人様のお役に立つことに集中して仕事ができているんだと思います。あなたの会社の目線は「外」に向いていますか?
【第1014回】遣うから稼がないといけない
「お金がない、お金がない」という人は「所得が少ない」という人もいらっしゃるかと思いますが、「お金を遣っているからお金がない」という人も結構な数でいらっしゃるかと思います。結構な頻度で外食しちゃう、結構な額を旅行に使っちゃう、何かとつけて自分へのご褒美を与えちゃう、服や車に消費しちゃう等々、お金を遣うからお金が無くなるのです。最近では「物価高特集」でTVで流れていたもので「物価が高くって半額のお肉しか買えない~」と言っていた人が手にしていたものは1パック¥3000の高級肉。半額でも¥1500です。最初から100g¥98の肉を買っておけば¥500もかからないのに。前述したものはよく「無駄遣い」に分類されるかと思いますが、経営でも「成果が出る根拠もないのに多額の広告費用をかけていまう」「いきなり一等地に立派な事務所を構えてしまう」「必要もないのにスタッフを雇用してしまう」などなど、こういったものも資金を削ってしまう行為になってしまいます。お金を遣うから稼がないといけない、お金を遣わないとお金が残る。たったこれだけのシンプルなこと。今現状「たくさん稼がないと!」と焦って苦しい状況にあるのであれば、まずは「稼ぐ方法」より「出ていくお金を減らす方法」を考えて取り組んだほうが近道じゃない?
【第1011回】現金資産をいかに増やすか
ご自身が経営する会社、もしくは所属している会社の「自己資本比率」はどれくらいかご存知ですか?一言に資本といっても、その内訳はたくさんあります。銀行からの借入(他人資本)も「資本」になるし、現金(自己資本)も当然「資本」になります。ここで大切なことは「自己資本比率」です。通常自己資本比率が20%の会社は優良とされています。そして40%以上であれば超優良で相当なことが起こっても「潰れない企業」とされます。サラリーマン時代、担当先のとある社長が「お金の色を見る」ということをお話ししてくださいました。当時は「色?なんじゃそりゃ??」となっていたのですが、数字と睨めっこして自分で事業をしていると「お金の色」が見えてきます。ただ、この「色」が分かるようになるためにはとにかく数字に触れる機会を増やさなければいけません。健康診断でもなんでも「数値化」するからこそ見えてくるものはあります。あなたは自社の「数字」をちゃんと把握されていますか?
【第1009回】集客に対してたくさんの「網」を張る
日々様々な企業から相談を受ける中、相談の内容で多いものは「集客方法」についてになるのですが、「これだけやっておけば大丈夫」というものは存在しません。YouTubeに力を入れていてもホームページが整っていないと集客には繋がりませんし、ホームページをいくら綺麗にしても「個性」を出さなければ問合せは増えません。インスタグラムにイベントの投稿だけしていてもファンが増えないため結果集客には繋がりませんし、地域のフリーペーパーに掲載しているだけでも集客はできないのです。だからこそたくさんの「網」を張る。自社のサービスを提供したい地域のいたるところに「網」を張って、その地域の人が様々な場所や機会に自社を認知してもらう必要があります。ただ、そうなると膨大な費用と場合によっては手間がかかります。株式会社BENchmarkでは「いかに広告宣伝費をかけないか」をテーマにしています。理由としては、広告宣伝費はお客様からの「預かり金」だからです。だからこそ手前味噌ながら弊社ではこの6年宣伝広告費が5万未満なのです。内訳としてはホームページのサーバー代+ドメイン代、名刺代くらいでしょうか?ではなぜこの以上に少ない広告宣伝費で事業が継続出来ているかと言うと「目の前の人に全力を尽くす」からだと思っています。目の前の人に全力を尽くすから相手に必要としていただく、目の前の人の成功を本気で応援するから相手からも応援してもらえる、結果リピーターや紹介が増えていて、最終的には口コミにまで発生し今となっては毎月たくさんの企業から問合せをいただける良いサイクルが出来ているのだと思います。これも「網を張る」という行為の一つになるかと思います。物事は非常にシンプルです。新しい集客手法を試すのも良いのですが、まずは基本ができているのか?を確認してからでもいいんじゃない?
【第1007回】明確な評価規定がない会社は罰ゲーム
あなたの会社に「明確な評価規定」はありますか?どうやったら給料が上がるのか?どうやったら役職が上がるのか?どんなプロセスを経てキャリアを築いていくのかが明確にされていますか?おそらく中小企業のほとんどがそういった仕組みが出来ていないかと思います。多くはざっくり言うと「経営者のノリ」で左右されているのかと思います。ただですね、こんなんされたら社員はたまったもんじゃないんですよ。会社の攻略法、上司の攻略法を与えられない状態で「良い感じにクリアしてこい!」は非常に乱暴なんですよ、これはもう罰ゲームなんですよ。わたしが新卒で入社した不動産会社は請負額の1%を着工時、竣工時に分けて振り込む。という非常にシンプルなルールがありました。1億の契約が出来たら¥100万給料として支払われる、着工時に¥50万、完成時に¥50万。だからこそ「無事に完成させなければいけない」という非常にシンプルなルール。シンプルイズベストなのです。ただ、数字だけを指標にしてしまうと「結果がすべて」という会社に偏り常識や節度が軽視される可能性もあるので「人としてこれが出来れば」というルールも付け加えることをオススメしています。そして一番大切なことはそのルールを「社員全員が把握している」ということ。高みを目指すかどうかは本人に任せてもいいのですが、ルールは明確に、その上で平等に評価していく。こうしたことをしっかりやれている会社が社員がイキイキとして頑張れる会社じゃない?
