BENchmarkブログ
【第1035回】自分を喜ばせるため?人を喜ばせるため?
「時間」は1年365日、1日24時間は誰しもが同じ条件です。そしてお金も日本円を日本で使う分にはわたしが持っている¥100も大金持ちが持っている¥100も自動販売機の下に落ちている¥100も同じ価値なのですが、大切なことは「誰に」「どのようにつかうか」によって未来の結果は変わってきます。こうしてたくさんの経営者だけではなく、そこで働くスタッフの方も合わせると今まで軽く1万人以上会っている中で、お金に困っていない人は時間とお金を「人を喜ばすため」につかっています。逆にいつもお金に困っている人は「自分を喜ばすため」にお金も時間も使いがち。弊社顧問先でも2~3時間のミーティングの中で圧倒的にうまくいっている会社は「どうやったらお客様や協力業者様に喜んでいただけるか?」の話しかしないにも関わらず、逆にうまくいっていない会社は「どうでもいい会社のルールづくり」や「社員のやる気をどうやって引き出すか」「どうやってもっと協力業者様に言うことをきいてもらうか」などなど、主体がすべて「自分が楽になること」ばかりが話題になりがちです。その度に「サムいですよ~」や「悪いとこ出てますよ~」や「誰も愛してくれませんよ~」というのがわたしのポジションです。商売は結局「人気商売」なのです。携わる人に愛してもらえれば必要とされるし、応援もしていただける。ではそのために何をしなければいけないのか?「自分が相手以上に相手のことを全力で応援する」だけなのです。ここんとこ分かっていないと、変な方向にハマるんじゃない?
【第1034回】そのお金は誰のお金?
会社の負債(借金など)の総額が資産(現金、土地、建物など)の総額を上回っている状態である『債務超過』。最近前職からのお付き合いでいろんな住宅会社に材料を販売している方とお話ししていてふいに出た話題が「債務超過している会社の社長に限って派手にお金を使う、もしくは派手に見せたがる」ということです。見栄を張って派手に見せちゃうもんだから債務超過になるのか、債務超過を取引先に隠したい、もしくは自分自身見て見ぬふりをしていたいから派手に見せるのかはわかりませんが、とにかく「良くない状態」であることには間違いありません。弊社顧問先は基本「困っている良い人」を優先して顧問契約を結ばせていただいているので、たくさんの「債務超過の会社」とお付き合いさせていただいております。そしてそこから奇跡の回復を何社どころか何十社と体験しております。債務超過の会社の社長に限り見栄を張るので、わたしに対しても「接待」をしようとしてくれます。「もてなしてやろう」「喜ばせてやろう」という優しいお心遣いではあるのですが、基本わたしは債務超過の会社とのお食事等はお断りしております。なぜなら「借金でおごられても気持ちが悪いから」です。だからこそ「ご飯食べてる場合じゃないですよね?」「お金使って贅沢してる時間も暇も余裕もありませんよね?」と厳しめにお伝えさせていただきお断りするのですが、代わりに「ちゃんと借金が返せたらパーッといきましょう!」ともお伝えさせていただいております。倒産寸前の会社が復活してその喜びを分かち合うときのお酒ほどおいしいものはありません。おごる方もおごられる方も「そのお金は誰のお金?」と意識すると、今飲みに行くべきなのか?もうちょっと頑張ってから飲みにいくべきなのかが明確になるんじゃない?
【第1033回】わかった気にならない
「この世の中は自分の知っている1億倍知らないことがある」と何かの小説で読んだことがあります。この言葉はまさにその通りで、我々の「知っていること」なんてほんのわずかなことなのです。ただ、地域密着で事業をしていらっしゃる方に多いのですが「このエリアには高額な商品を購入できるお客様はいない」や「この地域の人には絶対受け入れてもらえない」という「先入観」で事業を進めてしまう傾向が高いのですが、その知識や情報はせいぜい40年~50年くらいで培ったもの。さらにその中で「マーケットを意識して手に入れた情報」はせいぜい10年~20年で培ったものです。時代の流れはどんどん早くなるし、たかが10年20年の短い期間で培われた情報はあまりあてになりません。「自分を正しく疑う」ことができる人が「正確な情報」をつかみ取ることができるのです。あなたの今ある情報や知識って、曇りなき眼で見て知った情報?
【第1030回】営業マンが売れない理由を市場や商品のせいにしだしたら要注意
人間基本は「自分が悪くない」「自分は間違っていない」「自分は劣っていない」と思いたいがゆえに自己肯定感から失敗や成果がでないことを市場のせい、商品のせい、人のせい、と自分以外のことが原因とおもいがちというか正しくは「思いたい生き物」なんだと思います。これを「他責」と言います。読んで字のごとく「他人の責任」です。営業マンが会議の席で「景気が悪い」「商品が悪い」「会社が悪い」と他責なことを売れていない原因として挙げていたのなら要注意。その場ですぐ「で?そこを踏まえてどうするの?」と指摘しなければいけません。でないとどんどん「出来ない理由」を探すことに一生懸命脳みそを使うことになってしまいます。奇跡やチャンスは「どうやったらできるか」「どうやったら成果に繋がるのか」をもがいてもがいて、知恵を絞りに絞ってようやく出てくるものです。人間の脳みそは一つなので進む道を「なぜできないか?」ではなく「どうすればできるのか?」の方に切り替えてやる必要があるのです。もし営業マンが自身が売れない理由を他責にしだし、それを放っておいたらどうなるか?当然成果はいつまでたっても出てこないし、それどころかその営業マンの10年後は「サムいおっさん」「残念なオバハン」になってしまうのです。自分の会社の大切なスタッフを「残念な大人」にしてしまうのって罪じゃない?
【第1028回】自分で遊んだおもちゃは自分で片付けよう
こどものころに大人から教えられたこと、「挨拶しなさい」「悪いことをしたら謝りなさい」「嘘をついてはいけません」「意地悪しちゃいけません」などなどの中で「遊んだおもちゃはちゃんと自分で片付けなさい」ということも教えてもらってきたし、なんなら自分もこどもに教えるにも関わらず、これができない大人が非常に多い。最近でも「社員が言うことを聞いてくれないのでなんとかしてくれませんか?」という相談を受けたのですがわたしのアンサーは「自分で遊んだおもちゃなんだから自分で片付けてください」です。わたしが面接したスタッフでもなければ、わたしが選んだスタッフでもなく、その社長がご自身の判断で入社させた社員が言うことをきかないのであればその社長が「クビ」を宣告しなければいけないのです。他者が何かを言ってそのスタッフが変わるのであれば、そもそもそのスタッフは社長のことを尊敬もしていないし、感謝もしていないし、愛してもいないのです。よく携わらせていただく会社のスタッフの方には「嫌いな奴からほどこしを受けるな」とお伝えしていますが逆もしかりで「嫌いな奴にお金を分配するな」ということを経営者の方にもお伝えしています。スタッフだけではなく取引先もしかり。特に自分ではじめた事業であれば、今の自分を取り巻く環境を選んできたのは他の誰でもなく自分自身なのです。自分で遊んできたおもちゃが壊れたり、思うように遊べなかったり、飽きちゃったりしてそのお片づけを誰かにやってもらうのって小さいこどもよりタチが悪くて恥ずかしいことじゃない?
