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【第536回】本当の福利厚生とは
3月は年度末。4月から新入社員を迎え入れる会社もあるのではないでしょうか?昨年高専での講師や、インターンシップ生、クライアント様のご子息で、就職活動のアドヴァイスをさせていただいている若い子たちと話していると、就職先の候補を選ぶにあたって「福利厚生」を重視している方がたくさんいらっしゃいました。企業も、特にベンチャー企業に見受けられる傾向ですが、ちょっと面白おかしい福利厚生を用意している会社も出てきているのですが、福利厚生は会社の経営状況によって大きく変わるものです。私も大学を卒業して入った東証一部上場の不動産会社では、なんと社食で有名シェフが手掛ける料理を社員はなんと¥100で食べられる!という夢のような福利厚生がありました。社員食堂ではドリンクも充実していて、冷凍庫に入っているアイスも食べ放題!食いしん坊にはたまらない環境だったのですが、私が入社後すぐリーマンショックによって世界的に不況になった瞬間、その福利厚生は真っ先にリストラされました。社員のモチベーションを上げ、より一生懸命働いてもらえるように会社が用意する福利厚生。ただ、一番の福利厚生は働く人が明確な目標を持って、仕事を通じて社会に貢献し、自分自身の成長や成果に心を躍らせてワクワクしながら生きていける環境をつくっていくことこそが一番の福利厚生だと思います。社員のご機嫌取りの福利厚生は「お客様社員」を増やしてしまう悪循環になる場合もあります。本当に社員のことを思うのであれば、情熱を燃やし仕事に打ち込み、成果が出た際はしっかり還元する。そんなシンプルな会社がなんだかんだ強いんじゃない?
【第533回】世界的なリストラの動き
2022年Twitterの大量リストラ、その次はFacebookやInstagramを運営するMetaのリストラ、アメリカ大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーでもかつてない規模のリストラ。資本主義の国を筆頭に昨年から大量のリストラを行っています。日本は「終身雇用」を「美学」とする傾向があるので、「社員のリストラ」に関しては難色を示す経営者が多いのですが、こうもアメリカでの大手リストラが続くと不思議なもので政治家も経済ジャーナリストも手のひらを返して「景気を上げていくためにはリストラは必要!」と力説していることに若干違和感を感じますが、私は個人的に「リストラ推奨派」です。リストラというと「首切り」のイメージが強いかもしれませんが、例えば文房具一つにしても、電気代一つにしても「無理無駄」を排除するために日々「何をリストラできるか」を考えていくのも経営においては大切なことです。また、社員に関しても「頑張っていない社員」は当然ながら「成果を出していない社員」もリストラしていかないと、「頑張っている社員」や「成果を出している社員」のモチベーションが下がってしまいます。会社は社員を守るもの。ただその分社員も会社を守っていかなくてはいけません。この両思いが成り立つからこそ、会社が存続し体力をつけていくことが出来るのです。一番最悪なのは「共倒れ」。こうなってしまうと、どれだけ大切に思っていても「助けられなくなる」ので、そうならないように日々成果にこだわって経営を進めていかないといけません。ただ、そもそもこれからの組織の在り方としては「大きくしていく」というビジネススタイルはどんどん変化していくことが容易に想像できるので自分自身の「こうあるべき」という意識自体をリストラしていく必要があるかもしれません。一緒に長く頑張っていくためにも今頑張りどころじゃない?
【第530回】普通にやっていれば
これは常日頃から私がクライアント様にお伝えしていることですが、「普通にやっていれば売上の7割は既存顧客で賄える」ということをお伝えしております。優秀な会社は当然ながら売上の8割から9割は既存顧客からのリピート受注や紹介受注でやりくり出来ています。ただ、そこまでいかなくても普通にやっていれば7割は既存顧客からのリピート受注、紹介受注でやりくりできるはずなのです。もし、現状のあなたの会社の売上構成比が新規受注のみで構成されているのであれば、それは「お客様にファンになってもらえていない」ということです。どれだけ売上があっても、新規開拓が上手でも「ファンになってもらえていない」ということは「商売として全然成功していない」ということです。だって商売とは「人のお役に立ち喜んでもらって対価をお預かりするもの」だからです。新規開拓ばかりしてひぃひぃ言いながら続けているのは「自転車操業」で、継続的な商売ではありません。じゃあここで言う「普通」って何?ということなのですが、ここで言う普通とは、社員がちゃんと挨拶が出来る、礼節をわきまえている、接客スペースは清掃が行き届いている、感謝と敬意を持ってお客様や取引先と携われている、スタッフ全員で携わる人の幸せづくりに貢献しようと全力を尽くしている、これだけなのです。「そんな発想思いもしなかった!」というミラクルプランではないのです。「誰もが知っていること」なのです。でも、そんな誰もが知っている当たり前のことが当たり前に出来ないから、弊社のような伴走者が重宝されているんじゃない?
【第529回】ファンづくりに費やす時間+情熱
今年も早くも既に3月。昨年末から言っていたように、光熱費の値上げ、食品から日用品にいたるまでありとあらゆる値上げの影響もあり、景気がひっ迫しています。大手では2023年度の前年の2割からひどいところでは3割ほど最初から下げて売上計画を立てる会社も出てきています。ただ、そんな中で本当に有難いことに株式会社BENchmarkクライアント様に関しては集客+売上が好調です。好調な理由は明確で、「ファンが出来ているから」だと思います。ただ、弊社クライアント様の全てが絶好調かと言えばそうではありません。いかんせん私が「ハートがキレイで、経営的に困っている人で紹介の方のみお会いする」というスタンスなものですから、ご紹介いただく方は「経営的に困っている人」が集まるので、現状全顧問数の2割ほどは「まだ困っている人」なのです。ただ、面白いのが困っている人になればなるほど「ファンが少ない」、正確に言えば「ファンづくりにかける時間と情熱が少ない」のです。これでは当然ながら売上の安定化はできません。成果が出ないには出ない理由がちゃんとあるのです。逆に成功しているクライアント様になればなるほど「あのお客様にどう喜んでもらおうか?」「あの業者さんにどう満足してもらおうか?」など、とにかくお客様に限らず携わる人に喜んでもらうことばかり考えて実行しています。だからこそ、ファンが出来る。ファンが出来るからこそ、ファンに支えてもらえる。非常にシンプルなのです。逆に売上やノウハウばかりに目がいっている人になればなるほど成果が出づらくなっています。商売は「人」があってこそ。今あなたやあなたの会社は「ファンづくり」のためにどれだけの時間と情熱、労力をかけていますか?
【第492回】枯れた観葉植物
人から見られる場所に観葉植物を置く会社は多々あります。これも一つのおもてなしの一つだと思います。ただ、たまにいらっしゃる「ヤバい会社」は、この観葉植物を枯らしてしまいます。正確には「枯らしたままの観葉植物を平気で置いている」会社があります。植物の生き物なので、水のやりすぎや日当たり、温度・湿度によって枯れたりするのは日常茶飯事ですが、気を付けないといけないことは「枯れた状態でお客様の目に付く場所に置いたままにしておく行為」です。「人からの見られ方」を全く意識していない。これでは「賢いお客様」はファンになってくれません。私の中では「ブログ」や「SNS」も観葉植物の一種だと思っています。ずっと更新されていないブログ、更新もされなければ統一性もないSNS、これも「恥を晒している状態」です。だったらいっそのこと隠したほうがよっぽどいいのです。あなたの会社は、ちゃんと「元気な観葉植物」をお客様の目の届くところに置けていますか?