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【第438回】目指すは社内のファミレス化
同じ商品を扱っていても「担当者」が違うだけでその商品やサービスの価値が変わってきます。
どれだけ素敵な商品でも担当者の対応が残念であれば価値は下がるモノ。
どんな担当者に当たっても「良いサービス」が受けられることが一番理想的ですが、じゃあどうすればいいか?
それは企業のトップがいかに普段から「理念」を伝えているか。そして社員がいかにその理念を腹に落とし込んでいるかが重要です。この会社はどんな理由から生み出されたのか?仕事を通じて社会にどのように貢献していくのか?将来の展望は?「やり方」を教えるのも大切かもしれませんが、「在り方」を教えていくほうがもっと大切です。だってお客様は「担当者のもの」ではなく「会社のもの」だからです。会社が一枚岩となって全スタッフでお客様や社会に「その会社らしく」貢献していく。これこそが強い企業、強い組織なんじゃない?
【第436回】余力があるときだからこそ、事業継承
どんな会社でも創業者は0から1を作り上げただけあって「パワーが強い人」が多いです。パワーがあるから0から1を作り上げたのか、0から1を作り上げるのには相当大変なので結果としてパワーが付いたのかは分かりませんが、とにかく「パワーが強い人」が多いです。ただ、パワーが強い人は自身が修羅場をくぐってきたからこそ、修羅場をくぐっていない人を見るとどこか「物足りなく感じてしまう」もの。だからこそ創業者がずっと会社を運営していて、そのままポクリ…。という話も珍しくはありません。
ただ、その気持ちも分からないではないのですが、もし事業を継続させていきたいと思われるのであればこそ、「早い段階での事業継承」をオススメしています。
なぜかというと次の代を引き継ぐ人が「失敗出来る」からです。正確には「失敗しても助けてやれる」からです。
2代目、3代目は先代が偉大になればなるほど事業を継承し辛いもの。だからこそ「良いバトン」を渡すために早くから事業を継承しておくのです。そうすることによって継承された側もそうですが、何より継承した側が安心して余生を全う出来るのだと思います。
人間いつかは終わりが来るもの。後の世代のことを考えて早め早めに動いていくことも大切じゃない?
【第421回】習ってないもんねぇ…
最近新たに顧問契約を結ばさせていただいたクライアント様ですが、この方はなかなか素敵で一番最初の打合せの際にスタッフを集めてくださり、スタッフの前で「自分は今まで営業というものを誰かに教えてもらったことがないので社員にも教え方どころか、自分自身が営業を分かっていないので的確な指示を出せない、だから自分含め営業のやり方を教えて欲しい」とご要望頂きました。
これをスタッフの前で言える人はなかなかいません。一気にこの人のことを好きになりました。
ただ、改めて思ったのですがそりゃあ世の中小企業のほとんどの会社が「教育」に力を入れていない、正確には「力を入れ方が分からない」会社がほとんどです。特に大人になってからの教育の機会は平等ではありません。家族経営や個人事業主で事業をしている会社になればなるほど、「独自のルール」はあるものの「基本のき」が出来ていない会社がほとんどです。
だからこそ事業が上手く行かない、上手くいかないから教育や新たな投資に踏み切れない、だからこそ事業が上手くいかないといった悪循環になります。
「学問のすすめ」とは良く言ったものです。「学びは大切」です。当然本人の意識も大切ですが、環境も大切になっています。だからこそ、弊社にも毎年4月5月は「新入社員研修」「営業研修」の講師依頼が殺到します。それも有難いことにリピーターのお客様が非常に多いです。中には「去年も聞いたでしょ?」というクライアント様も「初心に返って」という思いで依頼を頂くケースもあります。
当然ながらこういった会社は伸びます。教育の大切さを知っているからです。
ただ、出来れば教育を受ける側に¥1でも良いので「自腹」を切っていただければ幸いです。そうすることによって、吸収力が違ってきます。
もし自社スタッフの営業成績があまりよろしくないのは、本人の実力もあるかもしれませんが学ぶ環境を与えていないからかもしれませんよ?
【第404回】今自社はどれくらい?
前回のブログで「幼年期・成長期・成熟期・衰退期」のお話しをご案内させて頂いたところ、意外に何人かの方から「今うちっってどこなの?」とお尋ねされたので、いい機会でもありますのでちょっとそこらへんを詳しくご案内させて頂きます。以下は主に大企業の場合ですが成長段階は大きく分けて8段階になります。
1.創業期 新しいアイデアとやる気のある創業者により企業が産まれる瞬間です。
2.スタートアップ期 自分の力を試したい!と思うやる気のある若い人材が集まる時期です。この時期のポイントとしては「財政面」で安定させられるかがポイントになってきます。
3.頭打ち期 創業時のアイデアが頭打ちの状態になってきます。思っていたのと実際にやってみたのとは違った、このままじゃ利益が足らん!ここら辺で「次の手」を見つけ着手出来るかが次のステップに上がっていくのに必要なことになってきます。
4.拡大期 組織が拡大していきます。ここら辺から創業時メンバーの理念や想いが末端のスタッフにまで行き届かなくなってきます。(※ここから先は会社の衰退へと進んでいきます)
5.安定期 事業が安定し、会社の知名度も高くなり安定志向のスタッフの入社が増えてきます。
6.停滞期 「今までのやり方」「成功した過去の事例」に囚われ事業が守りに入り、柔軟性・発展性が失われてきます。
7.衰退期 時代の流れに対応出来ず競合他社や新たに誕生した企業に太刀打ち出来なくなります。
8.終末期 財政面で限界を迎え、廃業か他社からの買収対象になります。
以上が大企業やスタッフを増やして事業を拡大していく中小企業が辿っていく流れと言われています。
ただ、スタッフを増やさない、売上を拡大していかずストックしていくという「ストック型経営」だとこのサイクルには当てはまりません。
「その他大勢と同じような成功」を目指すのか。「あなたに合った成功」を目指すのか。
最終的にそれはあなた次第じゃない?
【第401回】調子にのっていいのは20代まで
営業でも経営でも成果が出ると「調子にのっちゃう人」は一定数います。
特に若い営業マンであれば、右も左も分からない中で必死に頑張り成果に繋げ、更にその成果を継続させるために努力し「成果の出し方」をある程度自分でもわかってきたタイミングで調子にのってしまいます。かく言う私も20代の頃は「超絶調子にのっていた」部類の人間です。自身の成功や成果が数多くの人の協力のお陰で成り立っていることを知らずに「自分の力」と勘違いし生意気に人様に「教えてやろうか?」くらいの勢いで携わっていたので、それはそれは周りで携わって下さっていた方からしたら「ただの勘違いした嫌な奴」だったかと思います。もしも願いが叶うのならば、当時の私の上司や同僚一人一人に土下座して回りたいくらいです。
ただ、調子にのっていると必ず起こることが「痛い目に合う」ということです。上司、同僚、お客様からお叱りを頂いたり、信用を無くしたり、助けてくれる人がいなくなるということがドミノ倒しのようなスピードで起こります。ただ、個人的にはそうやって「痛い目」に合ったことによって自分の勘違いに気付き、謙虚な気持ちになれたこともあり非常に大切な経験だったと思うのですが、それは「20代」だったというところも非常に大きかったのだと思います。自分の非礼を詫びた際に「まだ若いからしょうがないよね」と言ってもらえて許してもらえるのが「20代」です。
これを30代、40代、もしくは50代でやってしまうと「ただのイタイ奴」で終わってしまいます。特に日本はまだまだ「年功序列」が根強いお国柄です。年下や取引業者から社長に「物申す」ことはなかなか難しいのではないでしょうか?そうなるとどうなるか?「裸の王様」になってしまい気が付いたら一気に人もお金も失います。積み上げるのは一生、壊すのは一瞬。年齢を重ねれば重ねる程なかなかアクティブには動けなくなってくるもの、そうした際に周りから人がいなくなるのは致命的です。
今ちょっとした成果が出て調子にのっている、のろうとしているおっちゃん世代の皆様、その年齢で調子にのっちゃっていいんですか?