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【第530回】普通にやっていれば
これは常日頃から私がクライアント様にお伝えしていることですが、「普通にやっていれば売上の7割は既存顧客で賄える」ということをお伝えしております。優秀な会社は当然ながら売上の8割から9割は既存顧客からのリピート受注や紹介受注でやりくり出来ています。ただ、そこまでいかなくても普通にやっていれば7割は既存顧客からのリピート受注、紹介受注でやりくりできるはずなのです。もし、現状のあなたの会社の売上構成比が新規受注のみで構成されているのであれば、それは「お客様にファンになってもらえていない」ということです。どれだけ売上があっても、新規開拓が上手でも「ファンになってもらえていない」ということは「商売として全然成功していない」ということです。だって商売とは「人のお役に立ち喜んでもらって対価をお預かりするもの」だからです。新規開拓ばかりしてひぃひぃ言いながら続けているのは「自転車操業」で、継続的な商売ではありません。じゃあここで言う「普通」って何?ということなのですが、ここで言う普通とは、社員がちゃんと挨拶が出来る、礼節をわきまえている、接客スペースは清掃が行き届いている、感謝と敬意を持ってお客様や取引先と携われている、スタッフ全員で携わる人の幸せづくりに貢献しようと全力を尽くしている、これだけなのです。「そんな発想思いもしなかった!」というミラクルプランではないのです。「誰もが知っていること」なのです。でも、そんな誰もが知っている当たり前のことが当たり前に出来ないから、弊社のような伴走者が重宝されているんじゃない?
【第529回】ファンづくりに費やす時間+情熱
今年も早くも既に3月。昨年末から言っていたように、光熱費の値上げ、食品から日用品にいたるまでありとあらゆる値上げの影響もあり、景気がひっ迫しています。大手では2023年度の前年の2割からひどいところでは3割ほど最初から下げて売上計画を立てる会社も出てきています。ただ、そんな中で本当に有難いことに株式会社BENchmarkクライアント様に関しては集客+売上が好調です。好調な理由は明確で、「ファンが出来ているから」だと思います。ただ、弊社クライアント様の全てが絶好調かと言えばそうではありません。いかんせん私が「ハートがキレイで、経営的に困っている人で紹介の方のみお会いする」というスタンスなものですから、ご紹介いただく方は「経営的に困っている人」が集まるので、現状全顧問数の2割ほどは「まだ困っている人」なのです。ただ、面白いのが困っている人になればなるほど「ファンが少ない」、正確に言えば「ファンづくりにかける時間と情熱が少ない」のです。これでは当然ながら売上の安定化はできません。成果が出ないには出ない理由がちゃんとあるのです。逆に成功しているクライアント様になればなるほど「あのお客様にどう喜んでもらおうか?」「あの業者さんにどう満足してもらおうか?」など、とにかくお客様に限らず携わる人に喜んでもらうことばかり考えて実行しています。だからこそ、ファンが出来る。ファンが出来るからこそ、ファンに支えてもらえる。非常にシンプルなのです。逆に売上やノウハウばかりに目がいっている人になればなるほど成果が出づらくなっています。商売は「人」があってこそ。今あなたやあなたの会社は「ファンづくり」のためにどれだけの時間と情熱、労力をかけていますか?
【第492回】枯れた観葉植物
人から見られる場所に観葉植物を置く会社は多々あります。これも一つのおもてなしの一つだと思います。ただ、たまにいらっしゃる「ヤバい会社」は、この観葉植物を枯らしてしまいます。正確には「枯らしたままの観葉植物を平気で置いている」会社があります。植物の生き物なので、水のやりすぎや日当たり、温度・湿度によって枯れたりするのは日常茶飯事ですが、気を付けないといけないことは「枯れた状態でお客様の目に付く場所に置いたままにしておく行為」です。「人からの見られ方」を全く意識していない。これでは「賢いお客様」はファンになってくれません。私の中では「ブログ」や「SNS」も観葉植物の一種だと思っています。ずっと更新されていないブログ、更新もされなければ統一性もないSNS、これも「恥を晒している状態」です。だったらいっそのこと隠したほうがよっぽどいいのです。あなたの会社は、ちゃんと「元気な観葉植物」をお客様の目の届くところに置けていますか?
【第488回】ワクワクは伝わるもの
不思議なもので、「想い」は言葉や態度で示さなくても伝わる場合が多々あります。例えば「宣伝」にしてもそうです。「宣伝をしなければいけないから宣伝する」という想いで告知したものの反響はあまりよくないのですが、「今回すげぃ商品が出来た!こりゃあ世に広めるしかねぇな!!」とワクワクしながら告知するものでは反響は大きく変わります。ワクワク感だけではなく、「焦り」や「怠惰」なども伝わってしまいます。基本今現在弊社が顧問契約を結ばせていただく方は「ハートがキレイで経営的に困っている人」を対象とさせていただいているのですが、経営が困っていると、どうしても「焦り」が生じてやることなすこと、すべての言動に「焦り」がにじみ出ているケースが非常に多いです。そこには「ワクワク感」や「ドキドキ感」、「面白さ」が皆無なのです。だからこそ、どれだけ告知をしても反響がない、で更に焦るという負のスパイラルに突入していきます。また、厄介なのがこのスパイラルに入ってしまうと、「集客」をビジネスにしている(ほとんど詐欺に近いですが)人にカモられます。そこで集客や宣伝を「自社のことを対して知ってもいない人まかせ」にしてしまうと、当然そこには「想い」はこもっていないので、お金は出ていくは成果は出ないわでダブルパンチです。だからこそ、告知は人任せにしてはいけないのです。必ず自社で考え、希望と期待を胸に「ワクワクしながら発信する」、そうして初めて「あなたが来てほしいお客様候補」が来てくれるようになるんじゃない?
【第484回】自分を特別と思わない
人間誰一人として「同じ人」はいなくて、それぞれに個性があって、誰一人として価値のない人なんていないのですが、私は自分のことを「特別じゃない」と思っています。起業してからその気持ちはとても強くなりました。「今生かされているのは誰かのお陰」と日々思っています。謙遜ではなく、本当にそう思っているのと、それ以上に「自分はいたって平凡、むしろそれ以下だから油断してはいけない」という「戒め」の方が強いかもしれません。例えば覚醒剤が良い例です。「自分はいつでもやめられる」と思って「自分だけは特別」だと思うから油断して手を伸ばす。だからやめられない。「いつでもやめられるからもう一回だけ、次こそやめるからもう一回だけ…」これのエンドレスです。私が覚醒剤に手を染めてしまった日には間違いなくやめられないのでしょうね!だって毎日「またやっちゃった」の連続ですからね。「あちゃー、今日は呑まないつもりだったのに吞んじゃった」「アビャー、太ってきたのにまたポテトチップス食べちゃった」「ありゃりゃー、また寝る前にYouTube見て寝付けなくなちゃった」、絶対やめられるわけないですよね!?経営も一緒で「自分は特別」と思って始めてしまうと、かなりの確率で悪い方向に「ハマります」。「自分だったらうまくやるからちょっと高い家賃だけどいい場所の事務所借りちゃお」「自分は優秀だから銀行から融資を受けても問題なく返せるだろう」、これ全て「過信からなる油断」なんです。商売はギャンブルではありません。しっかり計画を立てて、着実に実行して、それでも成果が出るかどうかが分からないのが商売です。ただ、弊社クライアント様でもそうですが、着実に成果を上げている会社は共通点があります。それは「油断せず地道にコツコツ本気で頑張ること」です。自分を律することが出来るのは結局自分。だからこそ、「自分なんてまだまだ」と思えていた方が伸びしろもあって楽しいんじゃない?