BENchmarkブログ

2022-06-23 18:18:00

【第404回】今自社はどれくらい?

前回のブログで「幼年期・成長期・成熟期・衰退期」のお話しをご案内させて頂いたところ、意外に何人かの方から「今うちっってどこなの?」とお尋ねされたので、いい機会でもありますのでちょっとそこらへんを詳しくご案内させて頂きます。以下は主に大企業の場合ですが成長段階は大きく分けて8段階になります。

1.創業期 新しいアイデアとやる気のある創業者により企業が産まれる瞬間です。

2.スタートアップ期 自分の力を試したい!と思うやる気のある若い人材が集まる時期です。この時期のポイントとしては「財政面」で安定させられるかがポイントになってきます。

3.頭打ち期 創業時のアイデアが頭打ちの状態になってきます。思っていたのと実際にやってみたのとは違った、このままじゃ利益が足らん!ここら辺で「次の手」を見つけ着手出来るかが次のステップに上がっていくのに必要なことになってきます。

4.拡大期 組織が拡大していきます。ここら辺から創業時メンバーの理念や想いが末端のスタッフにまで行き届かなくなってきます。(※ここから先は会社の衰退へと進んでいきます)

5.安定期 事業が安定し、会社の知名度も高くなり安定志向のスタッフの入社が増えてきます。

6.停滞期 「今までのやり方」「成功した過去の事例」に囚われ事業が守りに入り、柔軟性・発展性が失われてきます。

7.衰退期 時代の流れに対応出来ず競合他社や新たに誕生した企業に太刀打ち出来なくなります。

8.終末期 財政面で限界を迎え、廃業か他社からの買収対象になります。

以上が大企業やスタッフを増やして事業を拡大していく中小企業が辿っていく流れと言われています。

ただ、スタッフを増やさない、売上を拡大していかずストックしていくという「ストック型経営」だとこのサイクルには当てはまりません。

「その他大勢と同じような成功」を目指すのか。「あなたに合った成功」を目指すのか。

最終的にそれはあなた次第じゃない?

 

2022-06-17 18:18:00

【第401回】調子にのっていいのは20代まで

営業でも経営でも成果が出ると「調子にのっちゃう人」は一定数います。

特に若い営業マンであれば、右も左も分からない中で必死に頑張り成果に繋げ、更にその成果を継続させるために努力し「成果の出し方」をある程度自分でもわかってきたタイミングで調子にのってしまいます。かく言う私も20代の頃は「超絶調子にのっていた」部類の人間です。自身の成功や成果が数多くの人の協力のお陰で成り立っていることを知らずに「自分の力」と勘違いし生意気に人様に「教えてやろうか?」くらいの勢いで携わっていたので、それはそれは周りで携わって下さっていた方からしたら「ただの勘違いした嫌な奴」だったかと思います。もしも願いが叶うのならば、当時の私の上司や同僚一人一人に土下座して回りたいくらいです。

ただ、調子にのっていると必ず起こることが「痛い目に合う」ということです。上司、同僚、お客様からお叱りを頂いたり、信用を無くしたり、助けてくれる人がいなくなるということがドミノ倒しのようなスピードで起こります。ただ、個人的にはそうやって「痛い目」に合ったことによって自分の勘違いに気付き、謙虚な気持ちになれたこともあり非常に大切な経験だったと思うのですが、それは「20代」だったというところも非常に大きかったのだと思います。自分の非礼を詫びた際に「まだ若いからしょうがないよね」と言ってもらえて許してもらえるのが「20代」です。

これを30代、40代、もしくは50代でやってしまうと「ただのイタイ奴」で終わってしまいます。特に日本はまだまだ「年功序列」が根強いお国柄です。年下や取引業者から社長に「物申す」ことはなかなか難しいのではないでしょうか?そうなるとどうなるか?「裸の王様」になってしまい気が付いたら一気に人もお金も失います。積み上げるのは一生、壊すのは一瞬。年齢を重ねれば重ねる程なかなかアクティブには動けなくなってくるもの、そうした際に周りから人がいなくなるのは致命的です。

今ちょっとした成果が出て調子にのっている、のろうとしているおっちゃん世代の皆様、その年齢で調子にのっちゃっていいんですか?

2022-06-15 18:18:00

【第400回】結局、経営者がやるべき仕事って

数多の企業とお付き合いさせて頂き、その分だけ多くの経営者とお話しさせて頂き、成果が出ている企業とそうでない企業の経営者の能力の差はほんとに「微々たるもの」だということを感じております。みなさん等しく食事をし、排泄をし、就寝し、24時間365日と同じ時間を与えられていて、それにも関わらず「差」が付いてくるのは何故でしょうか?

一つとして、成果が出ている企業に関しては社長含めスタッフが各々「役割分担」がしっかり出来ているということが共通点の一つです。

中でも経営者がやるべき仕事は、実はそこまで多くありません。それは2つ。「マーケティング」と「イノベーション」です。

経営者はこの2つにのみ注力していれば、極端な話会社は潰れませんし成長させることが出来ます。

「マーケティング」によって、どんなターゲットをどのように集客し、どの商品・サービスをいくらで提供するのか、それに対しての広告宣伝費を売上の何パーセントまで抑えるのか、最終残すべき利益はいくらを目標とするのかという点を明確にし、実践しては分析し、分析しては改善していく。どのように改善していくかが「イノベーション」です。この2つをしっかりやっている会社は常に成功・成長しています。逆に中々成果が出ない会社になると、経営者がこの2つに集中出来ていないケースがほとんどです。

限られた時間を社員の愚痴や人間関係の不満、人の管理に使っちゃっている、限られた時間にも関わらず「仕事」と口実を付けて取引業者と呑みに行ったり遊んじゃってる、会議ばっかりで時間使っちゃってる、それで仕事した気になっちゃってる。だいたいこのパターンがなかなか成果の出ない会社の共通パターンです。

さぁボス、あなたはどんな時間の使い方をされますか?

 

2022-06-07 18:18:00

【第396回】人が離れていくとき

「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉があります。

ただ、これは「お金が無くなるから人が離れていく」というよりも「人が離れていくからお金も離れていく」というのが正しいかもしれません。

仮に売り上げが減ろうが無くなろうが、一緒になって歯を食いしばって頑張ってくれる人がいれば物事は何とかなっていくものです。

一番の悲劇は「一緒に頑張ってくれる人がいなくなったとき」です。

当然ながら人はお金では買えません。実力がある人になればなるほど、引く手あまたなので色んなところから良い条件で話が来ます。

真面目ではない人、嘘を付く人、誤魔化す人、愚痴をまき散らす人、人に優しくない人のもとからは、どんどん良い人が離れていきます。

ただ、離れていった本人はまさか自分に問題があるとは思っていない為「お金が無くなったから離れられた」と思うのかもしれません。

年を重ねれば重ねる程、叱ってくれる人や苦言を呈してくれる人は少なくなるもの。

「裸の王様」ほど惨めで恥ずかしいものはありません。

だからこそ、ちょっと調子が良くなってきたときこそ「人様のお陰」と言う気持ちと態度を忘れないことが成功を長続きさせる秘訣なのかもしれません。

縁の切れ目が円の切れ目じゃない?

2022-05-20 18:18:00

【第387回】部下に悪いことをさせないために

日々顧問先以外からもたくさんのご相談を頂く中で、経営が上手く行っていない企業、なかなか成果が上がらない企業の共通点の一つとして「社内が腐っている」ということが上げられます。

社内が腐っているとはどういったことか?その中の一つが「社員がお金にだらしない」「社員が横領まがいのことをしている」ということです。これは社員はもちろん悪いのですが、実は経営者側に問題がある場合がほとんどです。何故かというと経営者自身がだらしなかったり、管理していないからです。

ただ大の大人に細やかな管理は必要なのか?それはやっている方もやられている方もストレスが掛かります。

サラリーマン時代、私も部下が何人かいる中で必ずやっていたことは、一番最初の精算の際に間違いなく仕事で使ったであろう領収書に対して「これは何に使った領収書なの?」と聞いていました。

一番最初から精算をちょろまかす奴はほとんどいません。だからこそ、一番最初に「この上司はしっかりチェックをする人だ」と思ってもらうことによって、その後のちょろまかしは無くなるのです。

部下が悪いことをしてしまうのは、本人も悪いのですが悪いことをさせてしまった上司の責任でもあります。だからこそ、可愛い部下に悪いことをさせない為にも最初に緊張感を持ってもらう。

これが上司としての愛情じゃない?