BENchmarkブログ
【第930回】楽しいことも何より、苦しいことも何より、人生を愉しんで
こどもたちへ
お兄ちゃんは中学3年生、弟は中学一年生。お互い新しいクラスに慣れましたか?「仲の良い子と同じクラスになれた!ラッキー!」だったらいいね。「うげぇ~、よりにもよってあんな奴と一緒のクラス!?」であってもいいのよ。人生は不思議なもので、「楽しい」と感じることが後々自分の身を滅ぼしたり、「苦しい」と思うことが後々の自分を助けてくれる経験となったり、「塞翁が馬」という言葉があるくらい最後の最後まで分からないのが人生だと思います。ただお父さんが好きな言葉で「愉しむ」という言葉があります。「楽しむ」ではなく「愉しむ」。英語ではどちらも「joy」だけどそんなに浅くない言葉です。「楽しむ」と「愉しむ」の違いは興味があれば一度自分で調べてみてください。君たちには人生をとことん愉しんでほしいと思っています。それほどこの世界は面白いです。分かった気になるには早すぎて、生きているうちに理解出来ることなんてこれっぽっちもありません。太陽の塔で有名な岡本太郎の言葉にも「勝って結構。負けて結構。」という言葉があります。この言葉の意味が分かれば、それは「ちょっと大人になった」ということです。たくさん遊んでください。たくさん学んでください。一生懸命恋愛してください。絶望的に失恋してください。必死に人に尽くしてください。ときには人を裏切ったり裏切られてください。きっとすべてが君たちという人間の「厚み」になってくれます。そしてその「厚み」は君たちの人生を豊かにする「肥やし」となります。時代によって常識も移ろいゆくこの世界。ただ一言確実に言えることはお父さんとお母さんは君たちのことを心底愛しています。この想いが微力ながら君たちの心のお守りになればいいなと思っています。そしていつかは君たちも「無償の愛情」を注げる人に出会えればと思います。人生をとことん愉しんでください。
【第915回】自分の心地いい居場所をつくる
世の卒業生のお子さんをもつ親御さんたち、ご卒業おめでとうございます。射場家も早いもので次男が昨日無事小学校を卒業しました。6年間頑張った本人も素晴らしいですし、支えてくれて妻も頑張ってくれました。健康で仕事に取り組めた自分もナイスファイト。家族やお客様に支えられてこの日を迎えることができました。本当にありがとうございます。
こどもたちへ
これから君たちの世界はどんどん広がります。というかどんどん広げてほしいです。一つのところで居座るのではなく、どんどん世界を広げてください。そうすると執着することがなくなるから。どんどんいろんなところに自分の「心地いい」居場所を作ってください。例えばお父さんはもちろん家にいるのも大好きですが、神社でお参りするとき心がスゥっと静かになることを感じるし、朝気候がいいときに散歩して青空の下キレイな空気を吸っているときに「うぉ~、気持ちいいい!」と思うし、3ヶ月に一回くらい行くスーパー銭湯も「この世の勝ち組ではないか?」と思うほど贅沢な時間と感じるし、お客様との打合せの際には大好きな友達や可愛がってくれるいとこの家に遊びに行っている気持ちになるし、東京駅の真ん前の広場でポケ~っとしている時間は1分でも楽しいし、三重県立美術館に飾られているダリの「パッラーディオのタリア柱廊」という作品はいつまでもこの絵の前にいたいと思わせてくれたりとか、数え上げればきりがないですが「ここ好きだ」という場所や場面をたくさんつくってください。そうするときっと人生がとても豊かになります。生きていると逃げたいことや苦しいこと、辛いことがあるし、それを「楽しい」ではなく「愉しい」と思えるためには若干の心の余裕が無いと愉しめません。世界は広い、僕たちが思っている1億倍広い、広さを知れば知るほど、どんどん楽になっていきます。豊かな人生を歩んでください。
【第907回】テストで100点取るよりもモテるほうに全力出しなよ
こどもたちへ
忍たま乱太郎のエンディングテーマで「100点なんか、取らなくていい大事なのは女の子にもてることだよ0点チャンピオン」という歌詞がありますが、まさにそれでお兄ちゃんは最近塾にも通い出して夜遅くまで勉強頑張ってるけど勉強を頑張れずにいたものの今を生きているお父さんからしたら「そんなに頑張らなくてもよくない?」と思ってしまうのは親としてどうかと思うけど、お父さんは「100点取れた!」よりも「好きなこと付き合えた!」という報告のほうが1000倍嬉しいよ。お兄ちゃんが密かに彼女が出来ていたことも嬉しかったし、今年のバレンタインに弟の方がチョコもガチ本命チョコもらってたのも嬉しかったよ。君たちが思っている1000倍嬉しかったよ。女の子に限らず君たちが「心底分かち合える友達ができた」と聞いたら嬉しいし、「人と携わることによって幸せを感じることができた!」と聞く度にきっと涙が出るほど嬉しくなるよ。そこには「点数」は入ってこないんだよ。むかしお父さんが年収¥1000万稼いだときおじいちゃんは「ほ~、すごいなぁ」くらいであまり大きなリアクションはなかったけど、結婚する!や子供を授かった!と報告したときのおじいちゃんの「でかした!!」という喜びように「えっ!?そっち??」と当時は思ったけど、親になった今だからこそその気持ちが分かるよ。お父さんは君たちに「良い点を取ってほし」や「稼いでほしい」と思っている訳ではなくて、「幸せになってほしい」と思って育てているよ。育てているのか育てられているのかは分からないけど、君たちが「幸せ!」「このために生まれてきた!」と思う機会が多ければ多いほどお父さんもお母さんも幸せだよ。勉強を頑張っている君たちにこれを言うと酷かもしれないけど、大切なことは「勉強」ではなく自分や自分が好きな人を幸せにするための「学び」や「知恵」だよ。仮にテストで「0点」を取っても「ROCKだろぅ!?」くらい言える人になったらお父さんは強く抱きしめるよ。愛してるぜ。
【第906回】人を試すな、人を試す人と付き合うな
こどもたちへ
来月4月からはそれぞれクラス替えもあって新しい環境になって、これからも君たちはたくさんの人と付き合っていきます。良い人もいれば悪い人もいます。ただし世の中には100%良い人もいないし、100%悪い人もいません。みんなどこかしら良い面と悪い面を持っていますが、お父さんは「良い面が多い人」と付き合うようにしています。お父さんの思う「良い人」と君たちの思う「良い人」は違うかもしれないし、違ってもいいと思うのですが、「これは付き合わない方がいいよ?」という人の条件として「人を試す人」とは付き合わない方が良いと思うし自分自身も人を試すような人にはなっちゃいけないと思います。お父さんは「評論家になるな、絶賛家になろう!」をテーマの一つとしていますが、人を試すということはそれだけ相手を下に見ているということ。人を馬鹿にする人が一番馬鹿です。人の悪口を言う人が一番悪いのです。「あいつはこうしてくれると思ってたんだけどなぁ」や「あいつがどう出るか試してやったんだ」という人がいたらそいつはきっと「勝手に人に甘えて依存して想い通りにいかないと逆恨みしてくるヤバい奴」なので、「どんな人と付き合うか」も大切だけど「どんな人と付き合わないか」もそれ以上に大切だよ。
【第887回】推しは推せるときに推せ!黒夢横浜ぴあアリーナ最高でした。
こどもたちへ
お父さんは昨日2月11日横浜に「黒夢」というバンドのライブを見に行ったよ。黒夢はお父さんが中学1年生の時に出会って鬼のようにハマって、ときには学校を休んでずっと一日中CDを聴いていたにも関わらずそれからすぐ無期限の活動休止になって、ボーカルは新しいバンドを組んだりソロをしていたりしたものの「やっぱ黒夢と違う感」が否めなくて、そしたらなんやかんやで10年ぶりに活動再開とか言い出して、でもその際お父さんは社会人になりたてでそもそもライブに行くという余裕もなくて、そしたらまた活動休止して、とかなんとか言っていると今回の「一夜限りの復活」みたいなライブをやって。最初は「いいなぁ」くらいで考えていたらお客さんから「一緒に行こうぜ」と誘ってもらって、でも最初は「忙し過ぎて無理っすわぁ」と言っていたら「清春もう56歳やで?あのシャウトが聴けるのはこれが最期じゃない?」と言われ「おぉ!そう言われればそうかも!」となって運良くチケットが取れて昨日そのライブに行ってきましたが、中学校でハマったバンドのライブにあれから20年以上経ってようやく行けたことがとても嬉しくて、それも仲の良い人と一緒に行けて、そう考えると自分も「限り」はあるものの、自分の「好きな人・好きなモノ」にも「限り」があることを改めて実感しました。そこでお父さんが君たちに伝えたいことは「推しは推せるときに推せ!」です。今ハマっているもの、ハマっている人、人からしたら「無駄遣いして…」「あれの何がいいのか?」と言わることもあるかもしれません。でもそんなこと気にせずたくさん無駄遣いしてください。それは君たちにとってきっと無駄じゃないから。その時必要と思うのであればガンガンお金を払って自分と推しを応援していきましょう。あと、普段自分は贅沢をしないのに「黒夢のライブ行こうかなぁ」と言った際に「いいじゃん!」と言ってくれた妻の悠子さん。本当に有難うございました。