BENchmarkブログ
【第911回】土産話をいっぱい持っていく
わたしの前職は輸入商社でした。通常輸入商社は数多くの商品を扱い手を変え品を変えお客様にアプローチしていくのですが、わたしがいた会社は商品が3つしかないというかなり尖った経営をしていました。また「新商品」がなかなか出ないブランドを扱っていたので「商品説明」だけをしているとあっという間にネタがなくなります。だからよく後輩や部下から「お客様と話すネタがない」という相談を受けました。実際にわたしも入社当初は同じ悩みを抱えていました。先輩に相談すると「ネタなんてそこらじゅうにある。普段からアンテナを立てろ」と言われ、とにかく「お客様のお役に立つ情報を収集する癖」が身に付きました。法人営業は同じお客様に何度もお話をしに行く必要があります。「前もその話聞いたんだけど」とお客様に思われないよう、常に新しい話を取り入れていました。その積み重ねが今になります。弊社では毎月最低1回必ずミーティングするという条件で顧問契約を結ばせていただいております。これは実際自分の首を絞める行為なのですが、でもやります。そして毎月必ず最新のフレッシュな情報をクライアント様にお届けしています。創業時から弊社とお付き合いしていただいているクライアント様はもうすぐ6年のお付き合いになります。6年間、毎月常に新しい情報、新しい発想、新しい取り組みを提案している企業ってなかなかいないと思います。過去に先輩が教えてくださった「常にアンテナを立てろ」という言葉が今の株式会社BENchmarkをつくってくださっています。久しぶりに先輩にお礼も兼ねて呑みに行きたいなぁ。
【第910回】とにもかくにも「守破離」
芸道や武道の修行の過程で日本古来の概念で成長の3つの段階を表す言葉として「守破離」という言葉があります。「守」は師の教えや基本を忠実に守り、「破」はそれらを応用・発展させ、最終的には「離」で師の型から離れて独自の新しものを確立していくという流れなのですが、成果が出ない人は徹底して「守」ができません。「こうやるんだよ」と伝えてもいきなりオリジナル性を出そうとしてきます。そもそも成果が出ないから人に頼っているのにも関わらず、それでもまだ「我」を貫いてしまう。これは一言で言うと「素直さ」がないのです。前職時代、一番最初に上司からはとにかく「素直さが大切」ということを教えていただきました。「素直さ」がないとどうなるか?まずは物事が身につかない、そして素直さがなければ「物事を教えてもらえなくなる」ということです。「守」ができていない人で大成する人をわたしは見たことがありません。松下幸之助さんも、稲盛和夫さんも、芸術の世界ではゴッホもピカソも「守」で基本を身に着けたからこそ最終的な「離」に辿り着いています。今成果が出ていないのであれば再度「守破離」の「守」ができているのか確認してみてもいいのでは?
【第908回】久しぶりのアウェイ
いつも決まった顧問先とのミーティングをメインとして活動しているのですが、顧問先とのミーティングはとても心地良くて、いつも温かく優しい気持ちと希望に満ち溢れた気持ちで満たされます。それはなぜかというと、やはり「自分で選んでお付き合いさせていただいている人」だからだと思います。本当に有難いことに弊社クライアント様はみなさまハートフルな方たちで、だからこそお客様からも選ばれる企業になるのかと思うのですが、たまに「絶対付き合いたくない人」とお会いする機会もあります。それは弊社主催ではない研修やセミナーです。共通して「アウェイ感」を感じるのは「経営的に窮地に立たされた経営者からの社員研修の依頼」です。経営的に窮地に立たされるのには理由があります。その会社の経営者だけの問題ではなく、働いている人に大いに問題があるのです。こういった先でセミナーをすると、基本社員の95%ほどはセミナー講師であるわたしを「敵視」します。「面倒なこと言うなよ?」「こいつがうちの社長をたぶらかしている奴か…」と、言葉を交わさなくても大体伝わってくるのですが、こちとらそんなもん慣れっこなのでいつも通りセミナーをやっていたのですが、通常であればセミナー中盤頃に空気感が柔らかくなり、終盤になると参加者の80%ほどは心を開いてくださるのですが、つい最近依頼をいただき行ったセミナーでは最初から不信感MAX+セミナーが終了しても20%ほどしか心を開いていただけなくて、尚且つ不信感MXAXの社員は敵意もMAXで終始突っかかってくる始末。だから業績が悪いんです。相手に「また会いたい」と思ってもらうことが人間関係の基本にも関わらず「もう二度と会いたくないなぁ」と思わせる人から誰も商品を買いたくありませんよね?こういった社員がいる会社は当然ながら業績が悪く、かなり苦労します。ただ、こういった状況こそ「へっへっへ、楽しくなってきやがったぜ」と思うわたしは変態なのでしょうか?
【第902回】住宅会社のバイブル新建ハウジング様に取材していただきました
住宅会社のバイブル「新建ハウジング」。住宅業界の今後の展望や今活躍している国内の住宅会社を取り上げ全国の住宅会社や建築業に携わる人が購読する住宅業界の道しるべ的存在の新建ハウジング様に、弊社クライアント様である愛知県弥富市の山敏建築様と三重県津市のほっとハウス長谷川建築様が取材されることになり、取材に立ち会わせていただいたところまさかの弊社も便乗で取材の場に同席させていただきました。今回エリアが違うにも関わらず、「良い家を日本に増やしたい」「住む人のことを考えた家づくりをしたい」と思っている二社が出会い、山敏建築様が地域を盛り上げるために手掛けたプロジェクトにほっとハウス長谷川建築様が無料で、なんなら赤字で応援しているプロジェクトが取材されました。どちらの会社もとても素敵な会社で志だけではなく家づくりの知識と技術にも優れた住宅会社様です。当初この2社の対談形式の取材だったにも関わらず写真の一番真ん中で笑っている自分に狂気を感じます。基本いつもわたしはシャツを着用しているのですが、この日に限ってラフな服装で激しく後悔しました。「近所に行くから髪型もセットせず出かけたら好きなあの子に鉢合わせする」という間の悪さに似たこの感じ。油断していました。まだまだです。こんな素敵な二社様に挟まれているにも関わらず自分の詰めの甘さが露呈した機会になりました。山敏建築様、ほっとハウス長谷川建築、二社ともそれぞれの地域を代表されるような凄い会社、そしてそれ以上に素敵な人格をお持ちの方です。このような会社に見合う人材になれるよう精進して参ります。
【第901回】目標を落とし込めているのか?
会社での目標は「チーム全体が仲良くすること」ではありません。会社での目標とは社員全員で売り上げを上げ、利益を上げ、そしてお客様にご満足いただくということが目標です。利益というのは仕事がうまくいっているかどうかのバロメーターです。それを無視してチーム全体が仲が良いということだけでは、本当の意味での「チームワークが良い状態」とは言えません。極端に言えば1位はチーム全体が仲が良くて業績も最高、2位はチームの仲が悪くても業績は最高、3位はチームの仲が良いけど業績は悪い、最下位はチームの仲も悪くて業績も悪いです。会社は「楽しむ場所」でもなく「同僚と仲良くなる場所」でもなく「成果を上げる場所」なのです。人間関係は成果を上げるための手段でありゴールではないのです。そうした当たり前のことを会社トップはもちろんのこと、幹部や新入社員にもしっかり落とし込む必要があります。「成果が出ていなくても仲が良いからいいじゃないですか」という人がいるのであれば「じゃあそれサークルでも良くない?」と言ってやってもいいんじゃない?