BENchmarkブログ
【第1034回】そのお金は誰のお金?
会社の負債(借金など)の総額が資産(現金、土地、建物など)の総額を上回っている状態である『債務超過』。最近前職からのお付き合いでいろんな住宅会社に材料を販売している方とお話ししていてふいに出た話題が「債務超過している会社の社長に限って派手にお金を使う、もしくは派手に見せたがる」ということです。見栄を張って派手に見せちゃうもんだから債務超過になるのか、債務超過を取引先に隠したい、もしくは自分自身見て見ぬふりをしていたいから派手に見せるのかはわかりませんが、とにかく「良くない状態」であることには間違いありません。弊社顧問先は基本「困っている良い人」を優先して顧問契約を結ばせていただいているので、たくさんの「債務超過の会社」とお付き合いさせていただいております。そしてそこから奇跡の回復を何社どころか何十社と体験しております。債務超過の会社の社長に限り見栄を張るので、わたしに対しても「接待」をしようとしてくれます。「もてなしてやろう」「喜ばせてやろう」という優しいお心遣いではあるのですが、基本わたしは債務超過の会社とのお食事等はお断りしております。なぜなら「借金でおごられても気持ちが悪いから」です。だからこそ「ご飯食べてる場合じゃないですよね?」「お金使って贅沢してる時間も暇も余裕もありませんよね?」と厳しめにお伝えさせていただきお断りするのですが、代わりに「ちゃんと借金が返せたらパーッといきましょう!」ともお伝えさせていただいております。倒産寸前の会社が復活してその喜びを分かち合うときのお酒ほどおいしいものはありません。おごる方もおごられる方も「そのお金は誰のお金?」と意識すると、今飲みに行くべきなのか?もうちょっと頑張ってから飲みにいくべきなのかが明確になるんじゃない?
【第1033回】わかった気にならない
「この世の中は自分の知っている1億倍知らないことがある」と何かの小説で読んだことがあります。この言葉はまさにその通りで、我々の「知っていること」なんてほんのわずかなことなのです。ただ、地域密着で事業をしていらっしゃる方に多いのですが「このエリアには高額な商品を購入できるお客様はいない」や「この地域の人には絶対受け入れてもらえない」という「先入観」で事業を進めてしまう傾向が高いのですが、その知識や情報はせいぜい40年~50年くらいで培ったもの。さらにその中で「マーケットを意識して手に入れた情報」はせいぜい10年~20年で培ったものです。時代の流れはどんどん早くなるし、たかが10年20年の短い期間で培われた情報はあまりあてになりません。「自分を正しく疑う」ことができる人が「正確な情報」をつかみ取ることができるのです。あなたの今ある情報や知識って、曇りなき眼で見て知った情報?
【第1032回】本当に有難い「ご紹介」
株式会社BENchmarkは創業以来一切「新規開拓」「新規営業」をしていない会社です。現在の顧問契約を結ばせていただいているすべての企業は「お問合せ」か「ご紹介」からのご縁です。本当に不思議で有難いことですが2020年1月、在職中に当時の社長がお亡くなりになりその際になぜか手を合わせ「これから人の役に立つことだけやって生きていきます。」と心に決めた瞬間に10件以上電話が鳴って、今まで疎遠だった方やたくさんの人脈を持っていらっしゃる方から「オッスー久しぶり~、最近どう?」という電話をいただき「実は独立する予定です」とまだ起業するかどうか、その事業内容の詳細も決まっていない状態で言ってしまったにも関わらず「じゃあお客さんを紹介するよ」という流れで話がトントン拍子に進み、当初「20社限定」と決めた顧問数は7日間で枠を埋めることができました。なので、わたしは前職の担当先のお客様はほとんどいなくて、現在のクライアント様の9割は「起業後」のご縁、その8割は「ご紹介」でご縁を結ばせていただいたお客様になります。また、有難いのがご紹介いただく際に、紹介者の方から「紹介してあげるよ」ではなく「紹介させてもらってもいい?」「助けてあげてくれない?」という本来であればあり得ないほどありがたいお言葉を添えてご紹介いただけているのには感謝しかありません。現状も有難いことに顧問とは別で約20社以上の企業様からお声がけいただき「待ち」の状態となっています。お申し込みいただいた順ではなく、本当に「ピンチの先順」とさせていただいているのでやきもきさせてしまっているかと思いますが、お待ちいただいているみなさんのことも顧問先と同じくらい大切に気にかけております。それには「ご紹介いただいた方の顔」もあるからです。有難いことにどんどんできること、わかることも増えてきました。なので来年もう少し枠を増やしてご対応させていただければと思っております。その増やし方は「数」なのか「機会」なのか、詳細はもう少し練っていきますが、弊社のように社歴もなく明確な資格があるわけでもなく、それでも必要としてくださる方のため、弊社を応援してくださる方のため、そして自分自身の成長のためにもいい意味で「負荷」をかけて参ります。
【第1031回】勇者たれ
先月末に発売されたドラゴンクエストⅠ・Ⅱのリメイク版を本気で買おうかどうか悩んでいる今日この頃。ドラクエの勇者は「The理想的ビジネスマン」です。クライアント(王様)の問題解決をするために様々な場所(村・町)に赴き、はじめて会う様々な人(村人)から情報収集をする。ときにはいじわるな人や思わぬトラブルにぶち当たるものの、明確なゴールを達成するためにあらゆる情報から答えを導き出し結果にコミットしていく。自分の能力が低ければモンスターを倒し筋トレをしてお金をためて力を上げる(武器・防具の購入)。そうして着実にスキルアップをしてクライアントからのミッションをクリアし社会的評価を得る。人生はまさにドラクエです。勇者になっていろんな人やいろんな場所に行って困っている人の問題解決に全力を尽くす。その中で必要な自分に足りないスキルを身に着けていく。もし勇者が「家から出たくないでふぅ」「これボクの仕事じゃないでふぅ」と言っていたらいつまで経ってもゲームをクリアすることはできません。どうせ逃げられないのであれば勇者になりきってサクッと問題解決しちゃえばいいんじゃない?
【第1030回】営業マンが売れない理由を市場や商品のせいにしだしたら要注意
人間基本は「自分が悪くない」「自分は間違っていない」「自分は劣っていない」と思いたいがゆえに自己肯定感から失敗や成果がでないことを市場のせい、商品のせい、人のせい、と自分以外のことが原因とおもいがちというか正しくは「思いたい生き物」なんだと思います。これを「他責」と言います。読んで字のごとく「他人の責任」です。営業マンが会議の席で「景気が悪い」「商品が悪い」「会社が悪い」と他責なことを売れていない原因として挙げていたのなら要注意。その場ですぐ「で?そこを踏まえてどうするの?」と指摘しなければいけません。でないとどんどん「出来ない理由」を探すことに一生懸命脳みそを使うことになってしまいます。奇跡やチャンスは「どうやったらできるか」「どうやったら成果に繋がるのか」をもがいてもがいて、知恵を絞りに絞ってようやく出てくるものです。人間の脳みそは一つなので進む道を「なぜできないか?」ではなく「どうすればできるのか?」の方に切り替えてやる必要があるのです。もし営業マンが自身が売れない理由を他責にしだし、それを放っておいたらどうなるか?当然成果はいつまでたっても出てこないし、それどころかその営業マンの10年後は「サムいおっさん」「残念なオバハン」になってしまうのです。自分の会社の大切なスタッフを「残念な大人」にしてしまうのって罪じゃない?
