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【第400回】結局、経営者がやるべき仕事って
数多の企業とお付き合いさせて頂き、その分だけ多くの経営者とお話しさせて頂き、成果が出ている企業とそうでない企業の経営者の能力の差はほんとに「微々たるもの」だということを感じております。みなさん等しく食事をし、排泄をし、就寝し、24時間365日と同じ時間を与えられていて、それにも関わらず「差」が付いてくるのは何故でしょうか?
一つとして、成果が出ている企業に関しては社長含めスタッフが各々「役割分担」がしっかり出来ているということが共通点の一つです。
中でも経営者がやるべき仕事は、実はそこまで多くありません。それは2つ。「マーケティング」と「イノベーション」です。
経営者はこの2つにのみ注力していれば、極端な話会社は潰れませんし成長させることが出来ます。
「マーケティング」によって、どんなターゲットをどのように集客し、どの商品・サービスをいくらで提供するのか、それに対しての広告宣伝費を売上の何パーセントまで抑えるのか、最終残すべき利益はいくらを目標とするのかという点を明確にし、実践しては分析し、分析しては改善していく。どのように改善していくかが「イノベーション」です。この2つをしっかりやっている会社は常に成功・成長しています。逆に中々成果が出ない会社になると、経営者がこの2つに集中出来ていないケースがほとんどです。
限られた時間を社員の愚痴や人間関係の不満、人の管理に使っちゃっている、限られた時間にも関わらず「仕事」と口実を付けて取引業者と呑みに行ったり遊んじゃってる、会議ばっかりで時間使っちゃってる、それで仕事した気になっちゃってる。だいたいこのパターンがなかなか成果の出ない会社の共通パターンです。
さぁボス、あなたはどんな時間の使い方をされますか?
【第396回】人が離れていくとき
「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉があります。
ただ、これは「お金が無くなるから人が離れていく」というよりも「人が離れていくからお金も離れていく」というのが正しいかもしれません。
仮に売り上げが減ろうが無くなろうが、一緒になって歯を食いしばって頑張ってくれる人がいれば物事は何とかなっていくものです。
一番の悲劇は「一緒に頑張ってくれる人がいなくなったとき」です。
当然ながら人はお金では買えません。実力がある人になればなるほど、引く手あまたなので色んなところから良い条件で話が来ます。
真面目ではない人、嘘を付く人、誤魔化す人、愚痴をまき散らす人、人に優しくない人のもとからは、どんどん良い人が離れていきます。
ただ、離れていった本人はまさか自分に問題があるとは思っていない為「お金が無くなったから離れられた」と思うのかもしれません。
年を重ねれば重ねる程、叱ってくれる人や苦言を呈してくれる人は少なくなるもの。
「裸の王様」ほど惨めで恥ずかしいものはありません。
だからこそ、ちょっと調子が良くなってきたときこそ「人様のお陰」と言う気持ちと態度を忘れないことが成功を長続きさせる秘訣なのかもしれません。
縁の切れ目が円の切れ目じゃない?
【第387回】部下に悪いことをさせないために
日々顧問先以外からもたくさんのご相談を頂く中で、経営が上手く行っていない企業、なかなか成果が上がらない企業の共通点の一つとして「社内が腐っている」ということが上げられます。
社内が腐っているとはどういったことか?その中の一つが「社員がお金にだらしない」「社員が横領まがいのことをしている」ということです。これは社員はもちろん悪いのですが、実は経営者側に問題がある場合がほとんどです。何故かというと経営者自身がだらしなかったり、管理していないからです。
ただ大の大人に細やかな管理は必要なのか?それはやっている方もやられている方もストレスが掛かります。
サラリーマン時代、私も部下が何人かいる中で必ずやっていたことは、一番最初の精算の際に間違いなく仕事で使ったであろう領収書に対して「これは何に使った領収書なの?」と聞いていました。
一番最初から精算をちょろまかす奴はほとんどいません。だからこそ、一番最初に「この上司はしっかりチェックをする人だ」と思ってもらうことによって、その後のちょろまかしは無くなるのです。
部下が悪いことをしてしまうのは、本人も悪いのですが悪いことをさせてしまった上司の責任でもあります。だからこそ、可愛い部下に悪いことをさせない為にも最初に緊張感を持ってもらう。
これが上司としての愛情じゃない?
【第378回】悲しきかなですが…
クライアント様問わず、部下や後輩がいる方に相談を受けることの一つとして、「部下が育たない」「後輩が全然成長しない」という相談を受けるのですが、これを言っては本末転倒なのかもしれませんが、「そもそも人は変わりません」。まだ小さな子供ならともかく、就職するとなると18歳~22歳くらいですかね?そこまでくるとある程度人格が固まっています。だから「頑張る人はずっと頑張る」し、「サボる人はずっとサボる」し、「嘘を付く人はウソをつき続ける」し、「素直な人はずっと素直」と言った感じで、最初から「良い人」が入ってくる仕組み作り、悪い人が入ってこないもしくは入ってきても長居できない仕組みを作っていかないと、なかなか成長を促すのは大変なことです。新卒ならまだしも、ある程度社会人経験を積んできた中途社員となると益々「教育」となると手が掛かります。
また、「一度入社してくれたからにはずっと養っていく」という考えもあまり宜しくありません。必要なのは「頑張る社員」「成果を出す社員」です。「成果を出さない社員」「頑張らない社員」をずっと雇い続けると利益がどんどん削られるだけではなく、頑張っている社員の士気を大幅に下げてしまいます。これこそが一番のリスクです。
だからこそ、必要なのは「いかに良い人が魅力的と思える会社にするのか」と「いかに頑張る仕組みを作るか」なのです。逆に会社に不利益な社員、害を及ぼす社員を残していてことは、臭い物に蓋をしているだけなので、何の解決にもなりません。
一生懸命社員の教育に力を注ぐのも大切ですが、それはあくまで「頑張る社員」に対してです。
頑張っていない社員に一生懸命手をかけていると、いつの間にか会社潰れちゃうんじゃない?
【第377回】結局会社を潰すのは…
円安が進み、物価が上がり、未だにコロナウィルスの影響で行動も以前のようにはいかないし、戦争も…
景気が悪い理由を上げればキリがありませんが、だからといって会社が倒産するのでしょうか?
私は答えは「NO」だと思っています。
現状クライアント様数40社までとしているものの、毎月なんだかんだで携わったりお会いさせて頂く企業数でいうと50~60社、その中で感じるのは会社を潰すのは市場や競合他社ではなく、多くの原因は「そこで働く社長を含めたスタッフ」が原因になることが大きいのかなと思います。
現に景気が悪いと言われている時だって、全部の会社が景気が悪いかと聞かれるとそうではないですよね?日本の全ての企業が業種を問わず全て一律前年対比ー10%なんてあり得ないですよね?
何かと理由は付けてはいるものの、結局会社の事業が上手くいかない理由は、厳しいかもしれませんがそこで働く人たちの影響がほとんどです。
「景気悪いねぇ~、どうなるんだろうねぇ~」と言っているのか、「景気悪いらしいねぇ~、じゃあここらで先を見越して先手を打っておこうか!」と考えて行動するのか?
自分を守るのは結局自分自身です。だからこそ、ストック型経営を取り入れているベンチマーククライアント様に関しては今年も絶好調、来年も絶好調、再来年も…
勝手に妄想を膨らませてまだ見ぬ未来に怯えている時間があるのであれば、その時間をフルに使って「輝かしい未来」を掴みに行く方法に頭を使ったほうがよっぽど有意義じゃない?