BENchmarkブログ
【第787回】失うことを恐れない
とある動画で、お金を持ち物が増えてくると今度はそのお金や物、時には今の地位などを守ろうと失うことを恐れ必死になり、高い塀を作り家から出なくなり、いつの間に自分で監獄を作り自由を失うという皮肉も込めた話を聞いたときに思ったことが、人は失うことの恐怖に大なり小なり支配されているんだなと思いました。なぜいきなりこんな話をするかと言うと、先日妻と結婚式を挙げた日を迎えました。今から16年前のことです。16年前から今の家にあるのは結婚の際購入したテレビと冷蔵庫くらいではないでしょうか?たった15年の間に子供が二人増え、家を持ち、家具やらなんやらに囲まれて過ごしているのですが、「16年前はこれが全部なかったんだよな」と思うと何とも不思議な気持ちになりました。今お付き合いしている人も、基本16年前は出会っていない人ばかりです。この全てを失うと思うと、正直怖い気持ちになりました。ただ、それと同時に(子供たちや人様とのご縁は別ですが)、無くしてもまた作ればいいわな、と思う自分がいました。いざそうなってしまうとその時の自分がどうなるかは分かりませんが、失うことを恐れないというのはなんとも贅沢なことです。「また作ればいいじゃん」、そう思えると、もっとのびのび人生を楽しめるんじゃない?
【第786回】オシャレは足元からと言いますが…
暑い日が続きますね、特に革靴を履いていると蒸れて蒸れて、せめて事務処理をする時くらいは楽な靴を選びたくなりますよね。ただ、私が死んでも履かないものは「健康サンダル」です。どうしても社内で過ごす時間が増えると慣れも生じてきたタイミングで快適に過ごしたくなり「家」と「会社」の境界が曖昧になりがちです。これが緊張感がない会社の特徴です。こういった会社は、急な来客があった際、健康サンダルでそのままお客様や業者の対応をしてしまいます。お客様や訪問客からしたら健康サンダルを履いている人は、どれだけ容姿が整っていても、どれだけ清潔感のある服装を選んでいても、足元のだらしなさだけで「だらしのない人」というレッテルを張られてしまします。特に会社員になると、一人がだらしのない恰好をしていると「だらしのない会社」と他の頑張るスタッフも巻き込んでしまいます。たかが足元、されど足元。あなたはどんな靴を履いて仕事をしていますか?
【第785回】営業たるもの夢を語らんかい!
お客様に商品を提供する営業マン。しかしながら、ただ商品の説明をしているだけではポンコツ営業です。商品説明だけならパンフレットを渡しておいてお客様の好きなタイミングで読んでいただいたほうが、お客様の貴重な時間を犠牲にすることはありません。営業たるもの「夢」を語る必要があります。この商品をつかってお客様にどんな人生を歩んでほしいのか?この商品が社会に対してどんな影響を与えていきたいのか?この商品を購入いただいたお金を、会社としてどう使っていきたいのか?そして次の世代、その次の世代にもどうやって貢献していきたいのか?こういった夢を語れる営業マンは本当に少なくて、だからこそ逆に夢を語れる営業マンは超絶売れまくっています。人は人の夢を応援したいもの。ただ商品の説明をするだけではなく、あなたが思う「夢」も加えてお話しすると、お客様も耳を傾けてくれるかもしれません。大ボラでもいいじゃないですか、大きな夢を携えて目をキラキラさせてお話しする人は魅力的じゃない?
【第784回】自信のあるフリをする
みなさん自信はお持ちですか?わたしは仕事面ではある程度自信を持てる場面はあるものの、人としてはまだまだ自信が持てずにいます。ただ、お客様とお話しするときは「自信満々」の状態でお話しするようにしています。なぜかって?例えばあなたがホストクラブに行ったとしましょう。席に着いたホストが「え、え、え、え~っと、今日から働きだしたばかりで、あ、あ、あまり自信がなくて、あなたを楽しませられるかどうかわかりませんが、とりあえずお酒注文してもらってもいいですか?」と言うホストと、「今夜オレと出会えたってことは、本当にラッキーだぜ!今夜はオレとお前が出会えた記念すべき日にするために特別なお酒で乾杯しないか?今夜は世界で一番幸せ気持ちにさせてやるぜ!!」と言われるのと、どちらにお金を支払うのか?営業マンも一緒で、自社の商品に自信がない社員から誰が買うのか?自社に自信を持てないどころか、お世話になっている自社の悪口や愚痴を言う社員から誰が買いたいとおもうのか?一番素敵なのは心底自信を持って商品を提供することですが、せめて「自信のあるフリ」をしてお客様に自社の商品やサービスを説明しないと、お客様が不安になっちゃうんじゃない?
【第783回】成果も出していないのに給料を与えちゃうと…
今年も夏のボーナスの時期になりました。今年の大企業の従業員一人あたりのボーナス平均が98万3112円とのこと。ただ、実質賃金が2年連続でマイナスになっているくらい国民の生活は豊かになっていません。国民の生活が豊かになっていないということは、日本の企業が豊かになっていないということ。中には「今年の夏はボーナスが出せない…。」という企業もあるかと思います。ただ、そんな中でも優しい経営者や人の目を気にしちゃう経営者、ファンタジーを求める経営者は「社員を食わしてやらないと!」となけなしのお金をボーナスとして渡すのですが、これはNGです。だって成果が出ていないにも関わらずお金をもらってしまうと社員は「成果が出なくてもお金は出てくる」と勘違いして、益々働かなくなるからです。経営者としては「こんな苦しい状況にも関わらずボーナスを出してくれたからもっと頑張ろうと思ってくれるはず!」と期待するものですが、残念ながらそうはなりません。むしろ「えぇ~、うちの会社ボーナス少ねぇ~」くらいにしか思っていません。大切なことは社員も「経営者感覚を身に付けること」です。日々どれくらいの売上があって、その中で利益はどこまで残るのか?その残った利益の中で人件費等の固定費はいくらかかっているのか?などなどを教えていかないと、ボーナスの有難みもクソもありません。一番最悪なのは成果が出ていないのにお金を渡してしまうと、「勘違いしたアホ」を作ってしまいます。大手を中心に、新卒の初任給はどんどん増えています。優秀な人を集めるためにお金で釣りたいのは分からんでもないですが、大して能力も経験も持ち合わせていない若者にお金を与えてしまうと、最悪その子の将来を潰しかねない行為です。もし本当に社員を大切に想うのであれば、目先の飴を渡すのではなく、10年後、20年後その子が自分の力で「稼げる人材」にしていくために、ときには「我慢」を覚えさせるのも経営者の努めじゃない?
