BENchmarkブログ
【第714回】お金と時間の行儀の悪い人は苦労する
時間は取り返しのつかないもの、お金は取り返せるものの、それを手に入れるために命を削っているのである意味「命が宿ったもの」だからこそ、時間と命の宿ったお金は大切にしていかなくてはいけません。自分の時間とお金はもちろん、人様の時間とお金も当然のことながら大切にしていかないといけません。人の時間とお金を大切にしないとどうなるか?シンプルに自分の周りから人が去っていきます。それも「良い人」「優秀な人」から去っていきます。人が去るだけであればいいのですが、「悪い人」が寄ってくるようになり、マイナスにより拍車がかかってしまいます。周りに悪い人ばかりになってしまうと、益々良い人が遠ざかってしまうので吸い取られるだけ吸い取られて…と、再起不能な状態まで落ちていく場合もあります。こういった現象は元々だらしない人はもちろんですが、意外に多いのは「昔はそうでもなかったのにだらしなくなってしまった人」に起こりがちです。経営がうまくいく、手元にお金が残る、年を重ねていく、自分より年下の人や立場が下(下請け業者等)の人ばかりに囲まれて過ごすと、少なからず傲慢になってしまったり、勘違いしてしまったり、こうして裸の王様は作られていきます。長く安定して穏やかで健やかな人生を過ごすためには、常に周りに感謝する心を忘れず、謙虚に、丁寧に一人一人の人や物事に携わっていかないといけません。私自身もまだまだですが、「あの人は年を取ればとるほど謙虚で丁寧で穏やかだよねぇ」と言われる人になりたいと思っています。じゃないと言い方がキツイかもしれませんが「あいつ早く死なねぇかなぁ」と言われる人になってしまうと、より苦しい状態で長生きしてしまうじゃない?
【第713回】困ったときこそ焦らない
人間どうしても困ったときは焦ってしまい、その結果正しい判断が付かずに間違った選択をしてドツボにハマる場合があります。多くの経営者と携わる中で、業績が悪くなった途端に焦ってホームページ業者やフランチャイズに加盟、コンサルタントと契約するという方が多くいらっしゃいます。皆藁にも縋る思いなのでしょう。経営者に限らずですが仕事で上手くいかないときに恋人や家族にキツく当たってしまうというのも「本来なら選ばない選択」なので、こちらも焦りからくる異常な事態なのでしょう。先日もとあるクライアント様から焦ってご連絡をいただきました。内容は「売上を見込んでいたお客様が失注した!」とのことでした。営業マンでずっとやってきた私にとっては良くあることすぎて「ほぇ~、そーなんですねー」という感じだったのですが、あまりにも焦っていらっしゃるので「失注したことのデメリット」を洗い出していきました。失注する⇒見込んでいたお金が入らない⇒お金が入らないのはなぜ困るのか?⇒支払いが間に合わない?⇒そんなことはない、支払いは何ら問題ない⇒であれば焦っているのは未来の安心感が損なわれただけで、そこまで焦る必要はないよね?という話になり、本人も「確かに、焦る必要ないなぁ」と、たった10分ほどで通常運転に戻られました。そうなんです。冷静に考えたら焦る必要がないことに焦ってしまうものなのです。だからこそ第三者に客観的に自分の状態を分析してもらう、もしくは自分の状態を紙に書き出し俯瞰的に見ることによって、今の自分の置かれている状況を把握し、本当にやるべきこと、頼るべき人を見極めていく必要があります。もしあなたの周りで困ったていて焦っている人がいらっしゃったら、是非「ちょい落ち着け!お前は大丈夫!!」と一言かけてあげてもいいんじゃない?
【第712回】良いものでもその人に合っているかは別
先日とあるクライアント様にNISAをオススメいただきました。私自身まだNISAはやっていないかったので、ちょうど顧問会計士とお話しする機会があったので「NISAってどうなんだろうね?」と相談したところ「その人にとってはNISAはいいかもしれませんが、現状の射場さんには必要ないと思います」とのことでした。確かに、現状私がNISAをやると資産は増えるのですが現金が減ってしまう、資産形成はドル建て保険やら個人年金などで必要以上に貯蓄+老後の資産形成が出来ている。別に遺産を子供たちに残したいという気持ちもないので、これ以上老後の貯蓄にウェイトが寄ってしまうと今の生活をより節制しなくてはいけない。そう考えると確かに今の私にはNISAは必要ないんだなと思いました。これは薬も一緒かもしれません。心臓病の人にとって必要な薬は糖尿病の人には合わないのと一緒で、大切なことは「その人に合うかどうか」なのです。だからこそ、普段人様にアドヴァイスする立場としては、より相手からお話しを聞き、相手のことを相手以上に知った上で相手に合った提案をしないといけないなと改めて思いました。自分のしたい提案だけしているようじゃプロとは呼べないんじゃない?
【第711回】早くコツを掴む
年末年始テレビを見ていると大御所お笑いモンスター明石家さんまさんが出られていて「笑いなんて簡単やんけぇ、笑いは緊張と緩和だけや」と後輩芸人にお話しされていました。明石家さんまさんの中には「お笑いのコツ」があるのでしょう。明石家さんまさんに限らず、プロは「コツ」を知っているのです。当然私も「営業のコツ」を知っているからこそ、有難いことに長く営業としてご飯を食べさせていただいたのですが、大切なことは「いかに早くコツを掴むか」です。私の場合は26歳のころ、輸入商社に転職して2ヶ月目に「本気でやらないとヤバい」と思い、「人生でこれだけ本気で努力したことはあるのだろうか?」と思えるほど本気で努力したお陰で営業としてのコツを早く掴むことができました。ただ、そのためにもしかしたら今の自分自身も含め人の10倍ほど努力したのだと思います。何度も練習し、何人もの新規開拓先にアプローチし、何度も断られ、何度も悔しい想いや辛い想い、時には恥ずかしい想いや悲しい想いをし、そこで逃げずに(正確には第一子を授かったばかりだったので逃げ出せずに)なんとか営業として食べていけるよう自身が出来るようになる未来を信じて真剣に分析し、真剣に改善したあの頃にコツを掴めたからこそ今があるのだと思います。プロはコツを掴むまでに相当の時間と意識をそのことに向けた人です。コツを掴みさえすれば世界は変わって見えてきます。ただ、世の中はたくさんのコツが必要です。「人付き合いのコツ」「マネジメントのコツ」「経営のコツ」「人生のコツ」。この人生で我々はどれだけの「コツ」を掴めるのでしょう?と考えると、今の問題に対してのコツを早く掴んで次のコツを手に入れに行ってもいいんじゃない?
【第710回】波に流されない
生きていると良い時も悪い時もあって、よくそれを「波」に例えますが、まさしく人生においても波があるのだろうなと思います。私も日々クライアント様とマーケティング戦略など考え色んなことに挑戦しているものの、頭のどこかで「所詮人間、なるようにしかならない」と、どこか達観しているところもあるのですが、気を付けていることは「波に流されないこと」です。良い波の時でもこれがずっと続くと思わず調子に乗らない、悪い波の時でも必要以上に悲観的にならず、良い波の前兆と思って次の手を考える。大切なことは「いかに流されないか」だと思います。私自身良い時も謙虚で、悪い時もポジティブ、そういった人に憧れているのかもしれません。この世のほとんどのことは自分自身でコントロールしづらいもの。だからこそ、自分のあり方だけでも、少しはコントロール出来るようになれば、ちょっと楽に生きられるんじゃない?