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【第584回】嫌な「客」にならない
我々は普段商品やサービスを「購入いただく立場」にも「購入する立場」にもなります。先日クライアント様から「家電量販店はどこが安いんだろうねぇ?」という話になり、私のアンサーとしては「あなた次第です」ということをお伝えさせていただきました。ネット販売等なら話は別ですが、店頭で購入するとなると、そこには「人」がいます。そうなると、そもそも「安いわけがない」のです。だって人件費がかかっているのですから。ただ、そんな状況でも少しでもお得に購入したいのであれば自分自身が「良い顧客」になることが必要です。ここで言う「良い顧客」とは、何も大量に商品を購入する顧客ではありません。むしろ「嫌な客」にさえならなければ良いと思っています。「嫌な客」とはどんな人か。簡潔に言うと、販売員のことを「人」として見ていない人です。色んな店舗で見積もりを取って、「とにかく安くしてくれ」と懇願する人、そもそも横柄な人、威圧的な人、ここら辺は「嫌な客」です。優れた販売員、営業マンならこんな顧客に当たったらどうするか?答えは単純で「二度と来ないように仕向ける」のです。通常より高くする、悪い条件を提示し、二度と来たくないと思ってもらうように仕向けます。だって「お客様を選ぶことの重要性」を知っているからです。どこまでいっても相手も「人」です。気持ちよく購入するためには、相手にも気持ちよく売ってもらった方が得じゃない?
【第583回】Don't think,feel!!
クライアント様と戦術・戦略を練り、時にはクライアント様のモチベーションを上げて成果に向かって共に走っていくことを生業としている私ですが、実は普段自己啓発本はあまり見なくて、むしろ映画や小説から数多くの気付きを授かっているのですが、伝説のアクション俳優ブルース・リーの主演する「燃えよドラゴン」、ここに出てくる「Don't think,feel!!」と言う言葉が、未だに全ての物事に精通しているなと思っています。以下、若干のネタバレになりますが、このセリフは映画の中でブルース・リーが弟子にカンフーを教えている場面で、弟子が何度やってもうまくできないときにブルース・リーが「考えるな!感じろ!!」と言った言葉で、映画の公開と共に有名になった言葉です。経営や営業、もしかしたら人生においても私含めみんな「考えすぎ」なのかもしれません。「こうした方が得かな?」「こうなると損をするかな?」「この人は本当は付き合いたくないけれど、お金のためには…」「この会社と取引を終わらせたいけれど社員を養っていかないといけないから…」これもう考え過ぎですよね。全然「心で選んでいない」ですよね。起業してから益々「心で選べる」ようになりました。誰と付き合っていくか、どう付き合っていくか、忖度なく完全なる自由な自分自身の意思で選んでいます。考え過ぎずに心で感じたことを優先して物事を選ぶようになって思うことは「色々楽になった」ということです。精神的にも経済的にも、身体的にもとても楽になりました。人間は頭が良すぎてついつい考え過ぎてしまうアホな生き物ですが、せっかく神様から「心」を授かって生まれてきたんだから心を解き放ってもいいんじゃない?
【第582回】人からの厚意に慣れない
弊社クライアント様で1年先、3年先、5年先と売上が確定していて、「お客様から待ってもらえている人」になればなるほど「人からの厚意に慣れない」ということに徹底されています。成果がでればでるほど「人様のお陰」、成功すればするほど「有難い」を連呼していて、人に対しての敬意も増しているように感じます。メールのレスポンスや、特にこちらがやった行為に対してのお礼は非常に迅速かつ丁寧にご対応いただきます。やはりこちらも人間ですので、そういった方には益々「VIP待遇」で携わらせていただくのが人の性。そうなると益々成長・成功に拍車がかかり他の追随を許さないほど成長されていきます。逆になかなか成果が出ない人、ちょっと上昇気流に乗っても継続できない人は、人の厚意にすぐ慣れてしまいます。私のクライアント様だと、すぐ私が「最近舐めてますね」「最近ダレてますね」「最近慣れてますね」と苦言をお伝えするので軌道修正されるのですが、だいたいの人が人様からの厚意にすぐ慣れてしまい感謝する心を忘れてぞんざいな扱いをしてしまう。それも人の性です。ただ、そうなるとあなたを大切にしてくれる人、あなたに好意を寄せてくれる人がどんどん離れていってしまい、結果成功とはほど遠い結果になってしまいます。自分以外で自分の幸せを考えてくれる人は親や家族も含め尊い存在です。そんな人からの厚意には最大限に敬意と感謝を示しても罰は当たらないんじゃない?
【第581回】かまってちゃんにかまわない
この世界にはたくさんの「かまってちゃん」がいます。ただ、私含め誰しもが「かまってちゃんの資質」があります。例えば仕事においても「退職したい」と本当に思っている人と、引き留めて欲しいから、自分が必要とされているか知りたいから「退職したい」と言うかまってちゃんがいます。私もサラリーマン時代東海エリアの統括をしていたこともあり、たくさんの「退職」に携わってきました。夢があったり、本当に仕事が合わなくて苦しんでいる人の退職もあれば、かまってほしいから退職をチラつかせる社員もいました。その際は一度はかまうのですが、2度目になると「OK分かったよ、辞めな、いつ辞める?」と辞める方向でどんどん話を進めていきました。当然相手からは「引き留めてくれなかった!」と訳の分からない陰口を叩かれたのですが、そんな人は特に組織の中では「癌」になってしまうのでとっとと辞めてもらった方が双方のためなのです。目を向けるべきは頑張っている社員、そして会社やサービスを必要としてくださっているお客様なのです。仕事は楽しいものですが「おふざけをする場」ではないのです。とにかく大の大人が貴重な時間をかけて携わるから報酬が得られるのです。だからこそ、もしあなたの部下や後輩でかまってちゃんがいるのであれば、本人のためにも早急にその癖を直してあげないと、後々その人が苦労することになるんじゃない?
【第580回】上手くいかないときがストーリーを作る
お付き合いさせていただいているクライアント様に関わらず、成功されている方はみなさん共通して「上手くいかなかった日々」を持っています。「苦労した日々」と言ってもいいかもしれませんが、みなさん当時辛かったであろう過去を「楽しそう」にお話しされます。私も自己紹介の際には新卒で入った不動産会社のときのことをお話しさせていただいております。「毎日100件飛込み+300~500件テレアポやってたんですよ~」「夜8時に支店長の車に乗せられて営業エリアで降ろされて「アポが取れるまで帰らさん!」とパラシュート営業という謎の夜間訪問やってたんですよ~」「飛び込みで出会ってはじめての人にも関わらず「お前の会社何回来るんだ!」と怒られて塩投げられたんですよ~」。みなさんこの話をさせていただくと「ドン引き」なのですが、私があまりにも楽しそうに話すものですから、逆に「これをやってきた人なんだ」と、特に営業をしている方からの評価が「称賛」や「敬意」に変わります。また、輸入商社に転職して最初なかなか成果に繋がらなくて、ただその時でも当時の社長や上司、先輩方に支えていただき、育てていただき今があることをお伝えすると「この人にもこんな過去があったんだ」と「親近感」と「信用」に繋がります。その時いつも思うことは「あの時苦労していて良かった」「あの時の上手くいかない毎日があってよかった」と心から思います。過去の自分を取り巻く環境と、真面目に腐らずコツコツと頑張ってきた自分がとても誇らしくあります。成功者がよく自慢げに下積み時代を話すということはよくあること。仮にもしあなたが今上手くいかない日々に悶々としているのであれば、それは将来のあなたが自慢げに下積み時代を話せるようになるための準備なんじゃない?