BENchmarkブログ
【第1025回】「会社を守らないと」という思想が会社を潰す
二代目、三代目の経営者に多い傾向ですが「絶対自分の代で会社を潰すわけにはかない!」という強い気持ちで経営をされている方がいらっしゃいます。二代目三代目となると「ご先祖様から続いた会社を残そう!」や「「親が大切にしていた会社を残したい!」という想いを持って頑張っていらっしゃることはとても素晴らしく、お優しい方なんだろうなぁと思うのですが、この「会社を守らないといけない」という思想が危険になりがちです。「会社を守らないといけない」というのは、いわば目線が「内」を見ていることです。ただ、商売で大切なことはどこまでいっても「外」を見ることです。お客様があって初めて商売になります。だからこそ、視線を外に外に向けていかないといけません。内に内に視線を向けるとどうなるか、最悪お客様のことを見ずに自分主体の考えになり結果お客様にご迷惑をおかけすることになります。こうなると、大切に守ろうとしていた会社を潰すことになります。わたしは株式会社BENchmarkの創業者です。自分で立ち上げた会社のことは大好きですし、思い入れもありますが、この事業が世のため人のためにならないどころか、むしろ誰かを傷つけたりするくらいならすぐ事業を畳んでしまってもいいと思っています。だってそれが事業だから。仕事はどこまでいっても世のため、人のため、社会や地域、次の世代を担うこどもたちのためなのです。それが最終的に「余(自分)のため」になるのです。だからこそ「会社を守ろう」なんて気持ちは一切ありません。だからこそ、肩の力を抜いて純粋に人様のお役に立つことに集中して仕事ができているんだと思います。あなたの会社の目線は「外」に向いていますか?
【第1024回】教え甲斐のある人なのか
誰かに何かを指摘されたとき「アドバイス」と取るのか「責められた」と取るのか、はたまた「うぜぇ」と取るのかは人次第です。受ける側もそうですが、指摘する側の人間性や双方の関係によっても受け手の受け取り方は変わってくるのかと思いますが、受け手も気を付けておかないといけないことは「教え甲斐のある人になれているのか」ということです。「情報」こそビジネスにおいて貴重なものだと思うのですが、「良い情報が入りやすい人」「情報が入らない人」には決定的な違いがあります。それは「教え甲斐があるかないか」です。何かを教えてもらった際に「でも」「だって」と否定から始まったり、「それ知ってますわ」と変にマウント取っちゃったり、「めんどくせぇ」と露骨に出してしまう人には「あ、こいつにこれから何か教えるのや~めよ」と思うのが人の性。幸いわたしは「良い情報」をたくさんの方からたくさんいただけます。それはなぜか?指摘していただくこと、教えていただくことは「有難いこと」だと知っているからです。「有難い」という言葉は読んで字のごとく「有り」「難い」のです。本来であれば手にすることが難しいことなのです。だからこそ他者からの情報は指摘でも教えでも場合によってはお叱りでも本当に有難いのです。特に年を重ねると指摘や指導をしてくれる人はグッと減っていきます。だからこそ得た情報を最大限に活かす、信頼する人からのアドバイスを受けたことは素直に取り入れる、そうすると物事がどんどん上手くいくし、より良い情報をどんどん授けていただけます。あなたは「教え甲斐のある人」になれていますか?
【1023回】好き嫌いを選べるのは「嫌い」を経験してこそ
若いときは体力と勢いで物事をこなしていくのですが、年を重ねるたびにどうしても体力も勢いも昔に比べると劣っていくのが生物として避けられないことです。だからこそ、年を重ねるにつれて「技術」や「知識」を駆使して物事をこなしていくのですが、年を重ねて「好き」にたくさん囲まれて生きていくためには「嫌い」をたくさん体験・経験する必要があるのだと思います。「この仕事やだなぁ」「この人嫌いだなぁ」「これ本当に面倒だなぁ」などなど、それらとたくさん携わることにより「どうすればよくなるか」「どうすればこんな思いをしなくてよくなるか」と考え色々なやり方や立ち振る舞いを身に着けていく、これこそが知識に繋がり技術として活用できるのです。たくさんの「嫌い」が将来の「好き」をつくるのです。嫌いなことから逃げてばかりじゃ年をとっても嫌いなことばかりになっちゃうんじゃない?
【第1022回】おすすめの転職ルート④ 好きな仕事を選ぼう
大手で「仕事や社会の基本」を身に着け、零細企業で「経験と技術」を身に着けるとこれからは「ご褒美タイム」です。そのまま会社に残るもよし、興味のある会社に転職するもよし、なんなら「独立」するもよし。ご実家の事業を将来的に継ぐのであればこのルートが最高です。「可愛い子には旅をさせよ」という言葉があるように、若い時の苦労や苦しみが将来の自分を助ける究極の材料になります。逆に若いときにしっかり苦労をさせないと、大人になってから相当苦労します。年をとって「好き」が選べるのは若いとき「嫌い」をいっぱい体験してきたからこそ。わたしも二人の子の父です。わたしの方が長生きして、わたしの方がずっと元気で、わたしがずっと子供たちを養える経済力と健康を持続できるのであれば話は変わるかもしれませんが、どうしてもそうはなりません。であれば親として彼らに授けられるのは「どこにいても、どんなときでも幸せに生きられる術」を授けることだと思います。言葉のまま「授ける」場合もあれば、自分の背中を見て学んでもらうこともあるかと思います。もしそこで学べなかったらそこまで、ただ「苦しいことも楽しくなるよ」「できないことはできるようになるよ」「人生そう悪いもんじゃないよ」「結局自分のご機嫌を自分でとれる人が最強だよ」ということを感じてもらえるように歯を食いしばって精いっぱい背伸びをして頑張っております。あなたは自分の大切な子や、年下の子にどんなアドバイスをしますか?
【第1021回】おすすめの転職ルート③ 小さい会社に入ろう
大きめの会社に入れたのであれば、今の時代考えは古いのかもしれませんがやはり「最低3年」は勤めることをおすすめしています。1年目は右も左もわからずとにかく精いっぱい、2年目は後輩ができて少し背伸びして精一杯、3年目でようやく「仕事の流れがつかめる」からです。逆を言えば「新卒から3年は働かないと仕事の流れをつかめない」のです。大手で仕事の「基本」を学んで次に狙うのは「小さい会社」です。ここで学ぶことは「お金のリアル」です。大手では最悪成果が出なくても「毎月の給料」が保証されているので「危機感」は身に付きません。ただ、零細企業はそうはいきません。一人一人が「稼ぎ頭」にならなければ途端に経営を悪化させてしまいます。「お金を稼ぐということ」を零細企業では学び、そして「スピード感」を楽しめることが醍醐味ではないでしょうか?大手であれば新入社員は「歯車の一つにもなれない存在」です。言葉がきついようですが「いてもいなくてもそこまで影響を与えない存在」です。だからこそ責任のある仕事や決裁権を与えられるわけもなく、「もっとこうした方がいいのに」と思っていても会社を変えることはほぼ不可能ですが、零細企業は違います。社員の数が少ない分、自分の声が反映されやすくスピーディーに会社が変わっていく、変えていけるというのはとてもやりがいのあることです。ただ、それはあくまで「結果を出してから」。結果も出さずに「あーだこーだ」言っている奴は完全に痛いやつです。そうならないようにまずは大手でしっかり基本を身に着ける必要があります。
