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【第783回】成果も出していないのに給料を与えちゃうと…
今年も夏のボーナスの時期になりました。今年の大企業の従業員一人あたりのボーナス平均が98万3112円とのこと。ただ、実質賃金が2年連続でマイナスになっているくらい国民の生活は豊かになっていません。国民の生活が豊かになっていないということは、日本の企業が豊かになっていないということ。中には「今年の夏はボーナスが出せない…。」という企業もあるかと思います。ただ、そんな中でも優しい経営者や人の目を気にしちゃう経営者、ファンタジーを求める経営者は「社員を食わしてやらないと!」となけなしのお金をボーナスとして渡すのですが、これはNGです。だって成果が出ていないにも関わらずお金をもらってしまうと社員は「成果が出なくてもお金は出てくる」と勘違いして、益々働かなくなるからです。経営者としては「こんな苦しい状況にも関わらずボーナスを出してくれたからもっと頑張ろうと思ってくれるはず!」と期待するものですが、残念ながらそうはなりません。むしろ「えぇ~、うちの会社ボーナス少ねぇ~」くらいにしか思っていません。大切なことは社員も「経営者感覚を身に付けること」です。日々どれくらいの売上があって、その中で利益はどこまで残るのか?その残った利益の中で人件費等の固定費はいくらかかっているのか?などなどを教えていかないと、ボーナスの有難みもクソもありません。一番最悪なのは成果が出ていないのにお金を渡してしまうと、「勘違いしたアホ」を作ってしまいます。大手を中心に、新卒の初任給はどんどん増えています。優秀な人を集めるためにお金で釣りたいのは分からんでもないですが、大して能力も経験も持ち合わせていない若者にお金を与えてしまうと、最悪その子の将来を潰しかねない行為です。もし本当に社員を大切に想うのであれば、目先の飴を渡すのではなく、10年後、20年後その子が自分の力で「稼げる人材」にしていくために、ときには「我慢」を覚えさせるのも経営者の努めじゃない?
【第782回】軌道に乗ってももがけ
全ての物事には「波」があって、良い波のときもあれば悪い波のときもあるのですが、多くの人が良い波がきたらそれがずっと続くものだと勘違いして気を抜きます。仕事との向き合い方、人様との携わり方、お金の使い方がどんどん雑になっていきがちです。面白いもので今まで成功体験をあまり経験していない人になればなるほど良い波がきたときに気を抜く傾向が強いように思えます。ちょっとくらい調子に乗るのであればいいのですが、基本「良いこと」は自分の力ではなくて自分を支えてくれる人の力や思い遣りによって生じているケースが多いので、ちょっと良い波がきたからといって調子に乗った状態が続くと、ただの「勘違いしているイタイ人」になり状況が一変してしまうので、良い波がきたときこそ「もっともがく」必要があります。支えてくれている人や応援してくれている人が「ちょっと休んだほうがいいんじゃない?」と言うほど、より必死になって物事に取り組んでいくのです。そうなるとどうなるか?もっともっと応援してくれる人、支えてくれる人が増えていきます。そうなると、より永く良い波が続きます。弊社のクライアント様で今大成功されている方たちに共通していることは、みなさん元々非常に苦しい状況からスタートされた方ばかりなので、成功しても「気を抜いたらすぐあの時に戻る」という恐怖感や不安感もあって、より気を抜かない方ばかりです。だからこそより仕事や人様、お金を大切にされます。こういった方とお付き合いさせていただいているからこそ、わたしも気を抜かずにいられます。だって、調子こいちゃうと、こんな素敵な人たちと一緒のステージに立てなくなるじゃない?
【第781回】景気の悪さを肌で感じる
お陰様で現状弊社の顧問先は50社を超えております。最初は「自分の「大好き」と思える人だけとお付き合いする」と決めて20社限定としていたのが、その20社のクライアント様たちがあっという間に軌道に乗ったこともあり時間も心の余裕も出来たので、今自分がお金に苦労することなく普通の生活が出来ているのはたまたまで、人様のお陰と思い「ハートが綺麗だけれど経営的に困っている人限定」で更に15社顧問先を増やし、この顧問先もある程度兆しが出てくると、今度は「口コミ」や「ホームページ」を見て顧問依頼が増えてきたので、流石に一人ですべてのクライアント様と面談していると時間的余裕が全くなくなってきたため「紹介制でなおかつハートが綺麗で困っている人限定」で対応させていただくと今の50社を超える顧問数になり、ここまでくると商売うんぬんかんぬんではなくとにかく時間が足りない。大袈裟ではなく1分1秒が惜しい。にも関わらず毎月15社~20社ほどの新規問合せをいただくと日に日に経営的にお困りの方が増えているんだなぁと思います。正直自分のことは自分が一番良く分かっていて、わたしが凄いのではなくわたしの携わっているクライアント様が凄い方ばかりなので、自分が人様を救うなどといったおこがましい考えは全くないのですが、それでも頼ってくださっている方に少しでも時間が割ければと思っているものの現状を考えると「うーむ」と言った感じで答えを見出せずにいる状態が続いています。かと言ってセミナーなど一方的にお話しするものもなぁ…。人を増やしても出来る仕事でもないし、まずはいっそ「70社」までやる!という覚悟を決めた方がいいのか?ただ、今の顧問先を最優先で対応したいという想いも強く、なんとか景気が良くなるとこの問題も解決されるのだろうから、世の大人のみなさん、本気で景気を良くしていって次の世代に良い環境とまではいかなくてもこれ以上悪い環境でバトンタッチするのはやめにしない?
【第780回】世に出ていない本物
大人になって、ある程度社会を知り、マーケティングの知識を身に付けるといかにこの世が「誰かによって意図的に作られているのか」が分かります。陰謀論などではなく、ヒット商品は緻密なマーケティング戦略によって生み出されている、世のカリスマは見せ方、訴え方によって魅力的に見せられている。そうなると消費者は「自分の意思で買っている」のではなく「意図的に買わされている」という状態がリアルなのでしょう。仕事柄弊社には「経営的に困っていらっしゃる方」からお問合わせをいただくのですが、ではそういった人は能力がないのか?魅力がないのか?そんなことありません。「この人天才だ!」と思う人ばかりです。大袈裟ではなく本当に「凄い人」ばかりです。この世は「素敵なもの、素敵な人」が世に出ているのではなく「素敵に見せるのが上手いもの、魅せ方が上手い人」で溢れています。わたしの仕事は、こういったまだ世に出ていない「本物」を世に出していくお手伝いをする仕事だと思っています。この世はまだまだ世に出ていない「本物」がたくさんいると思うと、よりワクワクしてこない?
【第779回】 自社ブランディング?
よくエセコンサル会社や、薄っぺらいコンサル会社が頻繁に使いたがる「ブランディング」という言葉。ブランドの価値を高め取引先や顧客に「独自のもの」と認識してもらい差別化を図るための手段ですが、そもそもブランドの価値は「自作自演」するのではなく、「お客様からの評価がブランド」なのです。お客様や社会からどう評価されたいのか?そのためにどんな取り組みをしていくのか?評価と言っても様々で「かっこいい」と思われたいのか、「立派」と思われたいのか、「温かい」と思われたいのか、「頼りになる」と思われたいのかも様々です。その評価も自分の満足度を上げるための評価なのか、自社を選んでいただいたお客様が誇らしく思ってもらうための評価なのかによっても立ち振る舞いが違ってきます。そう考えるとブランドというのはチャッチャッチャと自作自演で作るものではなく、ゆっくりじっくり作られていくものなのだと思います。にも関わらず未だに「ブランド化」「ブランディング」などと言っている会社を見ると「分かってねぇなぁ」と思ってしまうのは私だけでしょうか?