BENchmarkブログ
【第1038回】語る思い出をつくろう
最近不思議なことに「ご無沙汰」な人と会う機会が重なりました。一番最初は大学時代の友人です。彼は三重県亀山市に住んでいて、先日TVで亀山市の水道水から泥水が出てしまい生活に支障をきたしているというニュースを見て久しぶりにLINEを送りました「水大丈夫?射場家から汲んでこか?」と、ただこのLINE6年ぶりのLINEでした。コロナ前は毎年年末に集まって呑んでいたのですが、コロナから集まることもなく、気付けばあっという間に6年。ただ嬉しかったのがすぐ折り返しの連絡をくれたのですが、その瞬間にお互い20年前の学生のころに戻った気持ちになり、早速翌週呑みにいくことになりました。
また、仕事の面でも7年ほど前にお世話になったお客様から共通の知人を通じて連絡を取ることになり、「お互い変わったんだろうけど変わってないねぇ」と懐かしく温かな時間を過ごすことができました。
また、先日は前職の同僚というか、わたしにとっては「サラリーマンって最高だな、仲間と一緒に仕事をするって最高だな」と教えてくれた恩人から「転職する」という知らせを受けて久しぶりに会うことになりました。6年ぶりに会ったにも関わらず、当時お互い職場にギターを持ち込んで仕事終わりに「エンドレス長渕剛のモノマネ」を誰一人得をしないにも関わらず本気でやっていたこと、当時コロナが流行りだして事務所でわたしが「コロナウィルスってやつがめちゃくちゃ流行ってるらしい」というと「…パンデミックだ…」という彼に「パンデミックってどういう意味?」と尋ねると「わかりません」とノリだけで話す姿勢に狂気を感じたことなど当時のことがまるで昨日のことのように蘇りました。トントントンと昔の馴染みの方と会って話をするのですが、やはり盛り上がるのは「過去の失敗した話」や「過去の苦しかった話」です。苦労は不幸ではなく、未来の語る思い出に変わるのです。これはAIの言うことばかりきいていて無難な人生しか過ごしてこなかったらきっと話せないことだし、体験できないことです。自分の未来を輝かせるためにも、自分の魂をより美しくするためにもがむしゃらに頑張って、失敗して、ちゃんと傷つくことが必要なのだと思います。この話を聞いて何を言っているか理解できない?それはまだお子様ってことじゃない?
【第1037回】AIが普及されて起こること
AIの進化は目まぐるしく、特にここ最近では検索するにしてもAIを活用する人が当たり前になってきました。わたしたちの生活の中にしっかり浸透されているAIですが、AIが普及されて起こること、それは「個の消滅」です。AIで書く文章は綺麗に書かれているけれど「心」や「個性」が入っていない。AIで描かれるイラストは綺麗に描かれているけれど「狂気」や「怒り」が込められていない、そうなると思っているより短い時間で人はますます「こうあるべき」「こうじゃないといけない」という気持ちが強くなり息苦しく生きていくことになります。「AIがおすすめしているから」「AIがこれが良いって言うから」と自分の脳ではなく「AIの操り人形」である状態が心地良いと思ってしまうようになるのでしょう。考えない人生は楽です、でも楽しくはない。最近不思議と「ご無沙汰」な人と何人も合う機会がありました。そこで盛り上がった話題は…。AIでは作れないドラマばかりです。どんな話かって?次回に続くんじゃない?
【第1036回】Fuck off 専門家
TVを見ていると「専門家」がさも「わたしなんでも知ってます、ふふん」と言わんばかりに大層なことを立派に述べられていますが、専門家の話でその通りになった試しがない。米の専門家は「新米が出ると米の価格が下がります」と言い結果下がらない、ウクライナ・ロシアの戦争も「ロシアはもう戦争を続ける経済的体力がない」と言いながらずっと戦争は続いている、物価高や株価、円の価値など専門家が予測することの真逆になっている有様。学問でも、いつか恐竜博士なる人がこどもからの「なんであの恐竜は羽毛が生えているんですか?」の質問に「それは、おしゃれを楽しみたかったからだよ」と言い切る姿を見て狂気を感じたのはわたしだけでしょうか?「思い込み」と自分の「予測的期待」を偉そうに言う専門家は「情報のテロ」と言っても過言ではないかと思います。マーケティングの専門家、人材育成の専門家、経営の専門家、もうFuck off専門家です。一番良くないことは専門家に委ねて自分で考えなくなった人です。それっぽい人がそれっぽいことを言うと信じたいのが人間です。だって自分で考えなくていいから、責任を自分で取らなくて済むから。ただ、他の誰でもなくあなたの人生はあなただけのものなのです。自分で考え、自分で答えを導き出し、自分で進むべき道を選んで進んでいくのがあなたの人生なのです。わたしも仕事柄「専門家」に見られがちですが、そんなことはありません。一生ビギナーです。一生挑戦者でありたいと思っています。なんでも分かった気になってるカッコ悪い大人になるより「わからないことだらけでヒリヒリしますわぁ!」といつも緊張感を持っていられるカッコいい大人でいたいです。今のあなたの人生はあなたが選んだもの?信頼する専門家の意見に添ったもの?
【第1035回】自分を喜ばせるため?人を喜ばせるため?
「時間」は1年365日、1日24時間は誰しもが同じ条件です。そしてお金も日本円を日本で使う分にはわたしが持っている¥100も大金持ちが持っている¥100も自動販売機の下に落ちている¥100も同じ価値なのですが、大切なことは「誰に」「どのようにつかうか」によって未来の結果は変わってきます。こうしてたくさんの経営者だけではなく、そこで働くスタッフの方も合わせると今まで軽く1万人以上会っている中で、お金に困っていない人は時間とお金を「人を喜ばすため」につかっています。逆にいつもお金に困っている人は「自分を喜ばすため」にお金も時間も使いがち。弊社顧問先でも2~3時間のミーティングの中で圧倒的にうまくいっている会社は「どうやったらお客様や協力業者様に喜んでいただけるか?」の話しかしないにも関わらず、逆にうまくいっていない会社は「どうでもいい会社のルールづくり」や「社員のやる気をどうやって引き出すか」「どうやってもっと協力業者様に言うことをきいてもらうか」などなど、主体がすべて「自分が楽になること」ばかりが話題になりがちです。その度に「サムいですよ~」や「悪いとこ出てますよ~」や「誰も愛してくれませんよ~」というのがわたしのポジションです。商売は結局「人気商売」なのです。携わる人に愛してもらえれば必要とされるし、応援もしていただける。ではそのために何をしなければいけないのか?「自分が相手以上に相手のことを全力で応援する」だけなのです。ここんとこ分かっていないと、変な方向にハマるんじゃない?
【第1034回】そのお金は誰のお金?
会社の負債(借金など)の総額が資産(現金、土地、建物など)の総額を上回っている状態である『債務超過』。最近前職からのお付き合いでいろんな住宅会社に材料を販売している方とお話ししていてふいに出た話題が「債務超過している会社の社長に限って派手にお金を使う、もしくは派手に見せたがる」ということです。見栄を張って派手に見せちゃうもんだから債務超過になるのか、債務超過を取引先に隠したい、もしくは自分自身見て見ぬふりをしていたいから派手に見せるのかはわかりませんが、とにかく「良くない状態」であることには間違いありません。弊社顧問先は基本「困っている良い人」を優先して顧問契約を結ばせていただいているので、たくさんの「債務超過の会社」とお付き合いさせていただいております。そしてそこから奇跡の回復を何社どころか何十社と体験しております。債務超過の会社の社長に限り見栄を張るので、わたしに対しても「接待」をしようとしてくれます。「もてなしてやろう」「喜ばせてやろう」という優しいお心遣いではあるのですが、基本わたしは債務超過の会社とのお食事等はお断りしております。なぜなら「借金でおごられても気持ちが悪いから」です。だからこそ「ご飯食べてる場合じゃないですよね?」「お金使って贅沢してる時間も暇も余裕もありませんよね?」と厳しめにお伝えさせていただきお断りするのですが、代わりに「ちゃんと借金が返せたらパーッといきましょう!」ともお伝えさせていただいております。倒産寸前の会社が復活してその喜びを分かち合うときのお酒ほどおいしいものはありません。おごる方もおごられる方も「そのお金は誰のお金?」と意識すると、今飲みに行くべきなのか?もうちょっと頑張ってから飲みにいくべきなのかが明確になるんじゃない?
