BENchmarkブログ
【第924回】お客様にマウント取るな
小中学生の社会で習う「士農工商」。武士が一番位が高く、その下に農民、職人、商人と続き「商人」が一番「下」と位置づけられています。営業に誇りを持っている人からすれば屈辱かもしれませんが、商人たるもの「下から下から」というのはわたしが営業の先輩から教えていただいたことです。「商人はお客様より上に立つべからず、お客様を下から持ち上げて持ち上げて気持ちよく買っていただく」「商人は「先生」ではないのでお客様から自分が知っている情報を教えられても「それ知ってます!」というのではなく「ほぇ~勉強になります~」と言った方が愛嬌があって可愛がってもらえる」などなど、「商人としてのいろは」を教えていただきました。年齢によって営業手法は少しづつ変えていく必要はありますが何年、何十年、何百年経っても人の本質は変わりません。わたしも消費者になるときは「気持ちよく買いたい」と思いますもん。「売ってあげてもいいですよ?」なんて言う人から買いたくないですもんね。わたしの知っているスーパー営業マンはお客様の性別、年齢関わらず常に丁寧で紳士的で謙虚で気持ちよく買わせてくれて、相手も自分も幸せな気持ちで商売をする天才でした。営業マンたるもの下から、下から。ちゃんとお客様を崇め奉っていますか?
【第923回】嫌われることするから嫌われるんよ
わたしが人間関係で大切にしていることは「相手の喜ぶことをする」のも大切ですが、それ以上に「相手が嫌がることをしない」ということに注意しています。ただ、営業という仕事において「人に嫌われることをする営業マン」がたくさんいます。例えば電話一つにおいても突然電話をかけてきて、相手の状況も確認せず自分の話したいことを勝手に話し出す営業マン、会って関係も出来ていないのに所得や資産を聞いてくる営業マン、相手のペースに配慮せずに自分のことだけ考えて自分のペースでのみ物事を勧めてくる営業マン。これをプライベートの際に置き換えると、いきなり知らない人から電話がかかってきて「友達になりましょうよ!」と言われても怖いですよね?いきなり所得や資産を聞かれると警戒しますよね?いきなり自分のペースを押し付けて物事を強引に進めていく人とは距離をおきますよね?嫌われる営業マンは「相手が嫌がることを平気でしてる」それも「それが営業だと思っている」からこそやっていても面白くない、成果もでない、どんどん辛くなって心が折れるのです。仕事は人様や社会のお役に立ってこそ報酬としてお金をお預りできるのです。一度「売ること」を捨てて、「人の役に立つことに徹する」もしそれが難しいようであれば「人の嫌がることをしない」を意識してみると成果が違ってくるんじゃない?
【第922回】向き不向きはある
「頑張ればなんとかなる!」「やってできないことはない!」とはいうものの、やはり向き・不向きはあります。営業はコミュニケーションを扱う最上級の仕事。だからこそ「人に興味が無い」「人のことを思えない」という人であればなかなか成果も出ないので継続することが困難かもしれません。ただ、将来の夢に「営業マン」という人はなかなかいらっしゃらないかと思います。かく言うわたしも「特別やりたい仕事もない」「特別な特技や資格もない」「同じ作業を永遠にするのは難しい」からこそ「営業でもやっておきますか」というノリで営業を始めた口です。「営業」と一口に言っても、「自分に合う営業」「自分には合わない営業」というものがあります。だからこそ表面的なものを見て「自分に向いている」「自分には向いていない」と思うのではなく「どうやったら自分に合った仕事にできるのか?」と少し見方を変えて取り組んでみてもいいかもしれません。ちなみにわたしは「自分のための営業」は合わなかったですが「人のために尽くす営業」は天職だと思えるほどしっくりきました。今の仕事が「自分に合っているのかな?」と思うのであれば転職も良いですが「手法」から変えてみるのも有りじゃない?
【第921回】所詮は人間のやること
「トランプショック」によって世界的に株価が下落していて、これからどうなるか分からない状況に「悲壮感」や「不安」「不満」が蔓延していますが、所詮は「人が作ったルール」です。円が1ドル¥100になろうが¥200になろうが日は暮れて夜はくるし、国会で新たなルールがシレっとできていて国会議員贔屓の国になっても花は咲いています。ETCに不具合があっても太陽は一つなのです。人間は不思議なもので、自分たちで勝手にルールを作って自分たちで勝手に苦しんでヒマつぶしに一生懸命です。「自分にとっての本当の幸せとはなにか?」を考えて必要なものとそうでないものを見極める良い機会かもしれません。TVやラジオ、スマホを見るといつも誰かが不幸になっていて、誰かが怒っていますが、「自分の人生の中に入れるべき情報なのか?」を考えると目に入れるもの、耳にするものも選んでいかないといけないかもしれませんね。必要以上に不安にならず、無駄に焦らず「自分の人生」を愉しんでいきたいですね。大の大人が新入社員や子供たちの前で「大変だ、大変だ~」と言っていると益々不安の連鎖が加速していくのでしかり情報を見極めて大人としての立ち振る舞いをしていきたいですね。
【第920回】楽しいことも何より、苦しいことも何より、人生を愉しんで
こどもたちへ
お兄ちゃんは中学3年生、弟は中学一年生。お互い新しいクラスに慣れましたか?「仲の良い子と同じクラスになれた!ラッキー!」だったらいいね。「うげぇ~、よりにもよってあんな奴と一緒のクラス!?」であってもいいのよ。人生は不思議なもので、「楽しい」と感じることが後々自分の身を滅ぼしたり、「苦しい」と思うことが後々の自分を助けてくれる経験となったり、「塞翁が馬」という言葉があるくらい最後の最後まで分からないのが人生だと思います。ただお父さんが好きな言葉で「愉しむ」という言葉があります。「楽しむ」ではなく「愉しむ」。英語ではどちらも「joy」だけどそんなに浅くない言葉です。「楽しむ」と「愉しむ」の違いは興味があれば一度自分で調べてみてください。君たちには人生をとことん愉しんでほしいと思っています。それほどこの世界は面白いです。分かった気になるには早すぎて、生きているうちに理解出来ることなんてこれっぽっちもありません。太陽の塔で有名な岡本太郎の言葉にも「勝って結構。負けて結構。」という言葉があります。この言葉の意味が分かれば、それは「ちょっと大人になった」ということです。たくさん遊んでください。たくさん学んでください。一生懸命恋愛してください。絶望的に失恋してください。必死に人に尽くしてください。ときには人を裏切ったり裏切られてください。きっとすべてが君たちという人間の「厚み」になってくれます。そしてその「厚み」は君たちの人生を豊かにする「肥やし」となります。時代によって常識も移ろいゆくこの世界。ただ一言確実に言えることはお父さんとお母さんは君たちのことを心底愛しています。この想いが微力ながら君たちの心のお守りになればいいなと思っています。そしていつかは君たちも「無償の愛情」を注げる人に出会えればと思います。人生をとことん愉しんでください。