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【第835回】自分の意思で止められる経営をしているのか?
わたしが事業をするにあたり大切にしていることは「自分でコントロールできているかどうか」を意識しています。事業を大きくすることは意外に簡単で、ただそれを継続していくことやコントロールしていくことは本当に難しいことです。以前業界でも有名な経営者とお話ししている際に、表面上は「The成功者」としてきらびやかに見せていたのですが、二人きりになったときとても疲れた顔をしていらっしゃって「ここまで大きくなったら止められない…」とお話しされた際に「この人はなんて不自由なんだろうか」と可哀そうに思いました。自分のやりたいことをするために事業をしているんじゃないのか?自分が愉しむために事業をしているんじゃないのか?自分で決められる自由があるのが経営者の醍醐味じゃないのか?改めて「なんのために経営者をやるのか」ということに気付かせていただいた瞬間でした。だからこそ弊社では借り入れは一切しない、事務所を借りたり立派な社屋を建てて商売をしない、スタッフを雇うのではなく仲間を増やし協力してもらう、後継者は作らない、「こうあるべき」という常識を常に疑いすべては顧客と自分の自由のために商売をしていくことを大切にしています。するとどうでしょう。物心ともに非常に豊かな人生を歩ませていただいています。世の経営者のみなさん、人の目や評価を気にするのではなく、本当に自分自身と向き合って「幸せな人生」を歩むための経営ができているのか、一度立ち止まって自問自答してみてもいいんじゃない?
【第834回】どこまで時間とお金をつかっていいのか事前に決めておく
株式会社BENchmarkでは、よくクライアント様とミーティングする際に「いつまでに」ということを決めていきます。「売上をいつまでにどれくらいまで持っていくのか?そのために予算はどこまでかけるのか?」を事前に決めていきます。その「いつまでに」も人によっては「1ヶ月」「1年」「5年」「10年」と期間はまちまちです。ただ、なぜ事前に決めておくかと言うと「行き当たりばったりにしないため」です。仮に広告宣伝費を事前に「年間10万まで」と決めて広告宣伝費をつかうのと、「今回は¥1万くらいつかってみようか!?」「今回は3万くらいにしてみる??」とつかっていくのでは精神的負担が違ってきます。「まともな状態で経営をしていくため」に「経営計画書」があるのです。目標を達成するために事前にゴールを明確にし、そのための行動目標を決めて実行していく。すべては準備の段階で勝負はついています。行き当たりばったり経営での「ラッキー」に期待して経営をしていくのはギャンブルと一緒です。事業はたくさんの人を巻き込むもの。人の貴重な時間やお金をギャンブルでつかってはいけません。しっかり事前に計画し着実に実行していきましょう。
【第833回】営業は「話すこと」が仕事ではない
「営業職」と聞くと多くの人が「お話上手な人が成果を出す」と思いがちですが、実はそうではありません。営業とは「話すこと」が仕事ではなく、「お客様の問題解決をすること」が仕事です。お客様がご自身でも分かっていない潜在的な問題点を発見し、お客様の将来を本気で考え、お客様にとってベストな物事を提案していくのが営業です。お客様の問題点を見つけるためには当然聞かないといけません。ただ、出会ってはじめて「実はこれが困っていまして…」といきなり悩みを本心でお話ししてくれる人はドラクエの王様くらいじゃないでしょうか?特に住宅等高額商品になればなるほど、相手も警戒してなかなか最初は本心をお話ししてくれないもの。だからこそお客様が「話しやすい空気」を作る必要があります。そのためには「この人であれば話をしてみてもいいかも」「この人であれば自分の悩みを聞いてくれるかも」と思っていただかないといけません。営業とは「いかにお話ししてもらえるか」が大切です。「話すことが営業」と考えていると、「ただのおしゃべり自己満足の人」と思われてどんどん成果が出なくなるんじゃない?
【第832回】すべては志あってこそ
起業する際や、新たに事業を起こす際に「儲かりそうだから」という理由で挑戦しようとする人はたくさんいるものの、そうした人になればなるほどあまり事業を上手に継続できなていない傾向にあります。例えば「これからは少子高齢化の時代だから、たくさん亡くなる人が増えてくる!葬儀会社は儲かるチャンス!」と参入した会社と、「自分の大切な人を亡くした際に、葬儀会社の対応が最悪だった。だからこそ同じ思いをする人を増やさないために、自分が頑張って遺族やお亡くなりになった人に寄り添った葬儀会社を立ち上げたい!」と参入する会社。どちらのお世話になりたいか?前者はキレイな言葉を並べたり立派なホームページを準備して表面的には立派に見せるかもしれませんが、人はアホではありません。薄っぺらい作り上げられたブランドはあっさり見破られます。そうなると応援してくれる人どころか、愛想を尽かされ人もお金も離れていきます。どれだけ見せ方は下手でも、本気で覚悟を持って一生懸命世のため、人のために働いていると、必ず「見てくれている人」はいます。すると、そういった人が必ず応援してくれて力強い味方になってくれます。そうなると事業は上手くいきます。「これ絶対儲かるから!」と言っている人と「自分のすべてをかけて人のために頑張りたい」と言う人。今の自分自身の立ち回りはどちらでしょう?
【第831回】勉強ってなんのためにするの?
こどもたちへ
勉強ってなんのためにするのかね?人生において台形の面積を求める機会なんてなかなかないし、メンデルの法則をつかう機会なんてそうそうない。二次方程式なんておそらく来世の生活でも活用することはないかもしれない。それでも勉強する理由ってなんなのかね?学力向上?嫌なことでも立ち向かっていく根性?困難なことから答えを導き出すための発想力を鍛えること?色々な理由があると思うけど、お父さんが思う勉強をする理由は「将来自分の大切な人を助けるため」にするんだと思うよ。時分のスキルは自分のために活用するのではなく、自分の大切な人が困っているときにこそ活用する、社会や次の世代のために自分の知識や培ってきた技術を活用するために一生懸命勉強するんだと思うよ。ただ、これをお父さんが気付いたのは30代半ばになってからだよ。それまで勉強してきたこと、その勉強というのは数学や国語だけではなくて色々な経験、悔しかったこと、上手くいかなかったこと、それでももがいて成果に繋がったこと、ときには成果に繋がらなかったことも含め勉強で、ある時自分の好きな人が困っていたときに「それはこうすればいいんですよ」や「僕も同じ経験したけどキツイすよねぇ」と言った時に「あの勉強(経験)はこのためにあったのか」と点と点が繋がるとはこのことか!と思うようなことが何度もあって、そこから勉強は自分のためにするのではなく人のためにすることだと理解したよ。だからお父さんはお母さんが苦しんでいてその苦しみを開放する手段が「フェルマーの定理を解く」となれば全力でフェルマーの定理に向き合うし、お前たちの命が救われるためには相対性理論を完全にマスターしなければいけないというのであれば喜んで日本のアインシュタインを目指すよ。たくさん勉強すればきっといつか君たちが大切と思う人の役に立てるので、「こんな知識必要なん?」と思うことや体験も今はどんどん勉強しようね、出来れば楽しんで。ただ、テストの点数を獲りに行く勉強とモテるための勉強をどっちか選べと言われたら迷わず「モテ」を選びなよ!そこは気合入れてやってこーぜ!