BENchmarkブログ
【第953回】面白いもので
株式会社BENchmarkのクライアント様の9割は「経営が厳しいところ」からスタートした企業ばかりです。「集客が上手くいかない」「受注が獲得できない」「もうどうしていいのか分からない」というところからスタートするのですが、当然「成果が出ていない会社」にはお客様はもちろん営業マンや銀行も目をかけてくれません。だからこそ「一緒にやろう!」という人が周りにいないのでそういった人がひょこっと出てきてくれるととても感謝し、敬意を払い携わるのですが、ある程度成果が出てくるとそこらへんが徐々に雑になってきます。まずはメールの返信が雑になります。それまでは必ずレスポンスよく返信していたものが徐々に返信をしなくなってきます。ただ、こうなってくるともう「下降傾向」です。次に時間にルーズになってきます。ただ、まだこの段階では売上は落ちていないので本人は気付いていないのですが既に足元はどんどん崩れています。そして最終段階は言葉の端々に「雑」が蔓延しています。「お金」を「金」と言ったり、お客様を「客」といったり、だいたい派手な買い物をしだすのもここら辺でしょうか?ようは人間みんなある一定の成功を収めると「雑」になるのです。ただ、そういった状態になると、本人が思っている以上に「敵」を増やしてしまうどころか、味方のふりをして近寄ってくる人も実は「敵」だったという状況になり、成果が出る前の状態よりも「悪い状態」になりがちです。ただ、そこで気付き始めるのですがもう後の祭りです。苦しいときに手を貸してくれた人たちは二度と戻ってこないのです。だからこそわたしはメールの返信が雑になった時点で「ピシャリ」とお伝えさせていただきます。悪くなり着る前に指摘する。そうするとまだ「戻ってこられる」のです。「初心忘るべからず」とは良く言ったもので、変化も大切ですがときには「初心を忘れていないか?」とちゃんと確認することも大切です。もちろんこれはわたし自身にも言えることなのですが、わたしの場合わたしがちょっとでも調子に乗ったら言ってくれる人、言ってくれそな人がたくさんいるので、これってとても有難い環境じゃない?
【第952回】東京セミナー無事終了しました
6月19日東京にてヤマダホールディングスグループ企業の1社、株式会社家守り様のセミナーに講師として参加させていただきました。
今回は東京駅から歩いて1分のセミナー会場。「これからの日本の住宅品質を向上させるため、次の代に残せる品質の良い家を増やすための取り組み」という、非常に貢献度の高い取り組みにわたしも加わることができ、とても栄誉なことだと思っています。
日本の住宅業界はまだまだ「不明確」なことが多すぎます。車はある一定の品質が保証されていますが、家は違います。建てる会社、作る職人の手によって「当たり外れ」が激し過ぎるのが実情です。わたしの自宅もそうです。当時マーケティングが上手で、見せ方や伝え方が上手く受注を獲っていて「売ること」には長けているものの、肝心の家づくりは「欠陥住宅製造マシーン」のように地域に欠陥住宅を大量につくりあげている住宅会社で家を建てたので工事中はもちろん、建てた後も色々と大変でした。ただ「こういった住宅会社のお手伝いはしてはいけない」という想いが芽生え、そこから売上を増やすために仕事を増やしていくのではなく、お客様に喜んでいただけるようゆっくり、じっくり、丁寧に仕事に携われるようにと現在の「ストック型経営」を提案していくきっかけになったので、全てに意味があるのだなと思っています。幸いわたしはたくさんの住宅会社とお付き合いがあるので、メンテナンスや不具合があった際にも頼める先があるのですが、他の人はなかなかそういう訳にはいきません。だからこそ、微力ではありますが「丁寧な家づくりをしている会社」を応援しているのです。こうした取組が少しづつですが着実に・確実に次の代に負の遺産を残さないことに繋がっていると信じています。住宅を手掛けるみなさん、ご自身が手掛ける家は「絶対大丈夫!」と言い切れる家ですか?そう言い切れる根拠がありますか?是非株式会社家守り様の品質検査を受けてみてください。「井の中の蛙大海を知る」かと思います。車に「車検」という検査があるのと同じように、より永く安心に暮らしていく家にも「家検」が必須なのかと思っています。
【第951回】人の気持ちは分からない
こどもたちへ
「相手の気持ちになって物事を考えよう」という言葉を先生やら場合によってはお父さん、お母さんから言われたことがあるかと思います。ただね、人の気持ちはどこまでいっても分かりません。例えばお父さんはお母さんと出会ってもう22年。お互いこの地球上で一番長く一緒にいる相手ですが、お互いのことはわかりません。例えばお母さんが今日は何が食べたいのか?今週末は何をして過ごそうと思っているのか?今日のお父さんの髪型についてどう思っているのか?などなど、わからないことだらけです。ずっと一緒にいて、尚且つ愛し合っていてもこれです。だからこそ、普段そこまで絡んでもいない、ましてや学校や限られた環境でのみしか見ていない相手のことなんか「ほぼ分からない」のです。大切なことは「分かった気になる」のではなく「分かろうという姿勢」です。だからこそ相手に興味を持って、相手をとことん「知ろう」とする意識が大切です。その上で「その人に合った付き合い方」が大切です。一人が好きな人を無理に人混みが多い中に連れていくのは迷惑だし、逆にたくさんの人と賑やかに過ごすのが好きな人に「この本を読み終わってから遊ぼうね!」なんて言ったら相手は「ゲェ~」です。そんなこと言われたって、そんな簡単に相手に合った対応なんて出来ないよぅと思うかと思います。だからこそ、たくさんの人との出会いを学びの場としていくのです。ときには喜び、ときには傷つき、ときには悩み、苦しみ、そんな中で学んでいくのです。学生でいるうち、特に義務教育の期間は「環境」を選べません。だからチャンス。何が好きかも漠然としている中で食わず嫌いはもったいない。好き嫌いを学び、知恵や知識としてしっかり蓄えていく。これが「学び」だと思います。学びをしっかり身に付け心穏やかで健やかな人生を愉しんでください。
【第950回】付き合ってくれているのは人として?取引先として?
事業をしていたり、役職が上がってきたり、年齢が重ねていくと「お付き合いする人」や「お付き合いをしようとしてくる人」が増えてくるもの。ただ、それは「人として付き合いたい」と思ってくれているのか「取引先だから付き合わないといけない」と思ってくれているのかは見極めないといけません。「お前のこと本当に嫌いだけど、売上のために付き合わないといけないんです」と正直に言ってお付き合いしてくれる人はなかなかいません。みんな表面上は「人として好きだからお付き合いしてますよ~」と言いながら陰では「あ~あの人話し長いんだよなぁ」や「あいつ本当面倒だなぁ」と思われている経営者、役職者は結構いるものです。にも関わらず「自分には人望がある」と思っちゃっている勘違いさんはたくさんいます。中には「あいつにはご飯食べさせてあげてるから」と食事を奢っただけでマウントを取るアホもいますが、戦後でもあるまいし、今の時代なんやかんや言ってもお腹を空かして今にも死にそうという若者はなかなかいなくて、みんな断れないから仕方なく付き合っているだけで、にも関わらず「いやぁ、いつもあいつには奢ってやってるんだよぉ」と言っているおっさんを見ると「こんなサムいおっさんになってはいけない」と思わせてもらえます。今あなたの周りにいる人は、あなたの人間性に惹かれてお付き合いしてくれているのでしょうか?それとも取引先だから仕方なくお付き合いしてくれているのでしょうか?
【第949回】最初に厳しい環境を選んでおく
「若いときの苦労は買ってでもしろ」とは良く言ったもので、苦労をすればするほど、それを乗り越えれば乗り越えるほど人間としての厚みがどんどん増していきます。本能的にそう思ったからか、わたしも就活の際に、当時愛知万博のお陰もあって東海エリアは比較的内定がもらいやすい市場で、そこまで数多くの企業に面接に行かなくても内定はもらえたのですが、その中でもゼミの先生や先輩、友人から「あそこはブラックだからやめとけ」と言われた不動産会社への就職を決めました。営業+体育会の会社+ブラック、当時もインターネットの掲示板等でその会社がどれだけ厳しいか、辞める人はみんなうつ病になって退職していく人がほとんどであるという情報も見た上で「若いうちに苦労しておきたい」というMっ気だけで入社し、その後まんまと後悔するのですが、今思えばあの時の苦労の日々が今の自分を作ってくれたのだなと思うと大切な経験だったと思います。わたしが今お付き合いさせていただいている方も、成果を出している人になればなるほど昔かなり厳しい状況に置かれていた人、でもその状況でも諦めず、腐らず、誰かのせいにもせずしっかりと真摯に向き合い乗り越えて来られた方ばかりです。逆に「あの経験があったから、今どんなことがあってもあれよりはマシと思える」と仰る方ばかりです。年を重ねるごとに体力も気力も落ちてくるもの。穏やかで健やかで豊かな暮らしをするためにも若いときはしっかり苦労しておくと、それは人生に置いての「肥やし」になるんじゃない?