BENchmarkブログ
【第1007回】明確な評価規定がない会社は罰ゲーム
あなたの会社に「明確な評価規定」はありますか?どうやったら給料が上がるのか?どうやったら役職が上がるのか?どんなプロセスを経てキャリアを築いていくのかが明確にされていますか?おそらく中小企業のほとんどがそういった仕組みが出来ていないかと思います。多くはざっくり言うと「経営者のノリ」で左右されているのかと思います。ただですね、こんなんされたら社員はたまったもんじゃないんですよ。会社の攻略法、上司の攻略法を与えられない状態で「良い感じにクリアしてこい!」は非常に乱暴なんですよ、これはもう罰ゲームなんですよ。わたしが新卒で入社した不動産会社は請負額の1%を着工時、竣工時に分けて振り込む。という非常にシンプルなルールがありました。1億の契約が出来たら¥100万給料として支払われる、着工時に¥50万、完成時に¥50万。だからこそ「無事に完成させなければいけない」という非常にシンプルなルール。シンプルイズベストなのです。ただ、数字だけを指標にしてしまうと「結果がすべて」という会社に偏り常識や節度が軽視される可能性もあるので「人としてこれが出来れば」というルールも付け加えることをオススメしています。そして一番大切なことはそのルールを「社員全員が把握している」ということ。高みを目指すかどうかは本人に任せてもいいのですが、ルールは明確に、その上で平等に評価していく。こうしたことをしっかりやれている会社が社員がイキイキとして頑張れる会社じゃない?
【第1006回】お客様社員はいらない
「働く」とは「人のために動く」という文字で成り立っています。仕事とは世のため、人のために何かを成すこと。それが結果自分の利益だったり、成長だったりに繋がるのですが、この国の成長過程において中々そこが分からず大人になり苦労する人が多いのかと思います。わたしもそうでした。義務教育を経て高校生、大学生になりここまでは「お客様」なのです。そして「お客様」のままで「バイト」をします。そこで「時給」という働き方を覚えます。「時給」は、最悪成果を出さなくてもその時間拘束されているだけでお金をもらうことができます。するとどうなるか?「いかに楽をしてお金をもらおう」「いかに労力をかけずに効率よく儲けよう」という「自分オンリー」の考え方が育ちます。これは「他益(他社のために利益をだすこと)」とは程遠い考え方です。そしてそのまま就活をします。どの企業も新入社員の募集に躍起になっています。こうなるとずっと「お客様」になります。そしてそのまま入社すると「お客様社員」が出来上がります。入社して社会のリアルに直面してすぐ辞める社員は、この「奉仕される側」から「奉仕する側」へのチェンジが中々上手に出来なかったのでしょう。ただ、いつかは「奉仕する側」になるのです。それはなにも商売だけではなく、結婚したら相手に尽くすのかもしれない、こどもができたらこどもに尽くすのかもしれない、ずっと奉仕される側でいるのは中々難しいのです。ただ、世の中は「コンプライアンス時代」。リアルを厳しく言えば辞めてしまう、リアルをそのまま言ってしまえばハラスメントになってしまう、そう思ってビビッて何も言えない大人のなんと多いことか、こういった大人も一見相手を気にしているようで一番気にしているのは自分の立場です。お客様社員を無くすためには古臭いかもしれませんが、本当に相手のことを愛し、嫌なこともしっかり伝える、相手が不貞腐れたら叱る、やっていいことと悪いことを伝える、その上で自分たちの仕事が社会や人の役にどのように役立つかを知ってもらう。そうやって一つ一つチューニングを合わせていくしかないのです。そこまで頑張ってもお客様社員でいつづける人には、2か月分の給料を渡してさっさと辞めてもらったほうがいいんじゃない?
【第1005回】考えている限り答えは出る
輸入商社時代、わたしの大学の恩師と久しぶりにお会いし食事をご一緒させていただいた際、当時わたしはマネージメントに非常に頭を悩ませていて「どうしたらいいか?」と相談したところ「苦しいときはとことん悩め!」とだけ言われてその話はお終いになりました。当時のわたしは「んな殺生な!」と思いましたが、年を重ねてこの言葉の意味が分かります。悩む時はとことん悩み考える、そうすると「答え」が見つかるもの。「どうせ無理っしょ~」や「難しいもんね~」と言ってしまうのは簡単ですが、その時点で「考えることを諦める」ということに繋がり、結果答えはでません。当時悩みに悩んでわたしなりに右往左往したのですが、その結果わたしの知識になり、知恵となり、技術が身に付きました。今はまったくマネージメントで悩むことはありません。この答えが正しいのかは分かりませんが、わたしに合ったやり方が身に付きました。これもあのときたくさん悩んだお陰、ナイス過去の自分、サンキュー過去の悩みの種。今抱えている問題があるのであれば、考えている限り答えは出るんじゃない?
【第1004回】人生の事業計画書はできているのか?
経営をしている人であれば「事業計画書」を作成し、銀行との商談の際今後のことを相手に伝えることはもちろん、自分自身の「指針」としていわば「経営の地図」として必要になるかと思うのですが、「人生の事業計画書」をしっかり作成している人は意外と少ないもの。「ライフプラン」といったりもします。弊社であれば今お付き合いさせていただいているクライアント様はわたしよりも一回り年上の方が多いので、当然その方たちが「卒業」するタイミングでわたしはまだ50代前半。株式会社BENchmarkは決して大きくすることはなくわたしの代で廃業すると決めているので、顧問先を無理に増やさず最悪50代で顧問先がすべてなくなったと仮定して今現在の制度でいくと年金受給を受けられる年までやく10年。この「10年間+老後¥2000万」の費用さえあれば食うには困らないのです。50代となるとこどもたちももう自立しているので妻と二人だけであれば益々お金を遣いません。となると、わたしがあと10年ちょっとで貯めておかないといけない額が明確になります。現金資産でざっと¥7000万くらいでしょうか?とすると、あと何年にどれだけの額を稼ぎ、その内どれだけ貯金に回せばいいのか?資産運用をどうすればいいのかが見えてきます。ただ、これはわたしの顧問先が0になってわたしが一切働かないという「最低の状態」での仮定です。当然バイトなりなんなり働いているとここまでのお金は必要なくなってきます。とすると、今必要なこと、将来必要なことが明確になります。これが人生での事業計画書。√(ルート)も使わなければπ(パイ)も使わない。足し算引き算、掛け算たまに割り算を使うくらいです。「人生を逆算して考える」。これこそが「思った通りの人生を歩むための基本」なんじゃない?ただ、人生には「上り坂」「下り坂」そして「まさか」があるので完璧に思ったようになるかどうかはお愉しみに。

