BENchmarkブログ
【第938回】大切な話しほど少人数で
会社の今後の方針を発表する、経営者の熱い想いを共有する、社員に変わって欲しい旨を伝える、このような大切な話しをする際の鉄則は「少人数」もしくは「一人一人個別」にて話すことです。そして説得するのではなく納得してもらうこと。ここを雑にしてしまうと、ちゃんと相手に話が伝わらないことはもちろんですが、それ以上に変な憶測を生んでしまい情報が混乱してしまい意図していない内容で拡散されてしまう場合があります。大切なことは「話したか」ではなく「伝わったか」。伝えるためには一人一人その人に合ったペースでその人に合ったレベルで伝えていかないといけません。「こっちは伝えたのに分かってくれない!」っていうのは伝える側の甘えじゃない?
【第937回】嫌われるのを嫌うけど…
こどもたちへ
人は基本的には「人から好かれたい」と思う生き物です。逆を言うと「人から嫌われたくない」と思う生き物です。人様に迷惑をかけてはいけませんが、だからといって人の目を気にし過ぎても自分にとってよくないこともあります。また、どれだけ人の為に頑張っていても一定数「あなたのことが嫌い」と言ってくる人、思ってくる人はいます。そんなとき「あれがダメだったかな」「これがまずかったかな」「自分って駄目だな」と反省することも大切ですが、心の片隅に置いて欲しい考え方は「嫌われたかぁ、まぁでも自分も人を嫌うし、人ってそんなもんっしょ!」と割り切る気持ちも大切です。君たちが大切にしている人から嫌われたらしっかり反省して改善していけばいいですが、君たちのことを大して知りもしないあかの他人があーだ、こーだ言って嫌ってきたら「どーぞどーぞ、好きに言って楽しんでください」くらいの気持ちでいたらいいかと思います。だって君たちだって嫌いな人はいるでしょ?人ってそんなもんっしょ!
【第936回】営業マンなのか?自称営業マンなのか?
わたしは新卒から営業をしてきたのですが、基本は「新規開拓」でした。不動産会社の際にはアパートの建設を提案するために土地を探し、法務局にてその土地の所有者を把握し、直接電話や飛込み訪問でアプローチをする。輸入商社時代は基本新規開拓で住宅メーカー、工務店、設計事務所、左官屋、塗装屋、建材販売店等に商品PRをしていく。法人営業の場合はリピートが発生するため、最期の方は基本既存のお客様で売上のほとんどをまかなえていましたが、それでも年間行動量の1~2割いかないくらい新規開拓はしていました。わたしは「0から売り上げを作ること」が営業の仕事だと思っています。だからこそ、お問合わせいただいたお客様の対応をするというのは「営業」ではなく「業務」だと思っています。にも関わらず、世の「自称営業マン」は「業務係」にも関わらず自分が優れた営業マンと勘違いしている人が多数存在しています。来店があった人、問合せがあった人に売込をするのは営業ではなくただの説明係なのです。そうであれば優れているのは自身ではなく、その仕組みを作っている会社が優れているので、一度ご自身が営業マンなのか?自称営業マンなのか?把握した上で名乗った方が恥をかかなくてもいいんじゃない?
【第935回】SNS上でどれだけバスっても成果に繋がらないと意味なし
昔は「野立て看板」や「新聞折込チラシ」が広報における有力な方法とされていて、その後フリーペーパーやらポスティングやら形を変えて紙媒体は活用されてきたものの、今ではホームページやSNSが主流になってきてどんどん広報のやり方も進化しているのですが、ホームページやSNSは「数値化されやすい」ことから更に活用の幅を広げています。チラシと違って、どれだけの人に見られているのか?どのエリアで何時に見られているのか?男性・女性の比率はどうか?そのうち興味を示してくれている人はどれだけいるのか?など分析しやすいのですが、表面的な数字だけを見て活用している人も多くいます。ほとんどの人がそうかもしれません。「何人に見られた」「何人にいいねしてもらえた」だけを見て広報をしていると要注意です。SNS上でどれだけバズっても成果に繋がらなければ全く意味がありません。SNS上で「1万人に見てもらえたんです!」と言われても「その1万人はどのエリアの人で、年齢層はいくつの人で、男性・女性どちらが多くて、あなたのターゲットとしている人はどれだけ見てくれていますか?」とお伺いすると大体の人が「きょとん」です。「集客」と「集人」は違うのです。とある企業の方から「とにかくなんでもいいので人を集めたい」と相談された際にわたしがお伝えしたのは「じゃあ卵でも無料で配れば?」です。ただその後続けてお伝えしたことは「でもそんなことやっても物乞いだけ集まって肝心の商売には繋がらないのでお金を無駄づかいするだけでしょうけどね」ということです。結果「どうしたら「お客様になり得る人」が集まってくれるのか?」を真剣に考えてくれるきっかけになりました。SNSは麻薬のようなもので、自己顕示欲や承認欲求が短期的かつ表面的には満たされるかもしれませんが、内容は激薄です。よく「わたしは海外で100万人のフォロワーを有するインフルエンサーです」と言って自身のアカウントをドヤる人がTVに出ていますが、大体の人からすると「お前誰?」なのです。わたしもSNSマーケティング戦略の実験のために1年だけインスタアカウントを立上げ運用したことがあります。わずか半年で6千人を超えるフォロワーを獲得しましたが、わたしのことを本当に知っている人、興味を持っている人はそのうちの何人いるのか?実際に会って話した人はそのうちの何人いるのか?と問われればほぼほぼ0です。今のマーケティング戦略でSNSは必要不可欠かもしれませんが、それに踊らされてしまっては人生がもったいない。どこの誰かも分からないフォロワーより、目の前の人の笑顔を一つでも増やすほうがよっぽど価値があるんじゃない?
【第934回】右の頬を打たれたら、すぐさま110番
こどもたちへ
生きていく上で「素直さ」や「従順さ」は大切です。ただ、全てにおいて素直であり従順である必要はありません。「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ」という言葉があります。これはキリスト教において暴力や屈辱に対する無抵、無暴力主義を表す言葉とのことですが、お父さんは「右の頬を打たれたらすぐさま110番」だと思います。もしくは「右の頬を打たれたら「出るとこ出ますよ?」とちゃんと伝えよ?」だと思います。嫌なことは「嫌!」、迷惑なことは「迷惑!」、ヤバい奴はすぐさまお巡りさんにおまかせする。相手が先生だろうとう先輩だろうと、偉い人だろうと場合によってはお父さんやお母さんに対しても「自分の意思をちゃんと伝える」って結構大事なことです。なんでも「いいよ」と言ったり我慢することは「優しさ」ではありません。自分を優しくしてこその人への優しさです。右の頬を打たれたらすぐさま110番。脅されたら脅迫罪、金銭を求められたら恐喝罪、暴力を振るわれたら暴行罪という立派な犯罪ですので、しっかりしかるべき対処をしかるべき機関にやってもらいましょう。もちろん人様の頬は叩いたらあかんで?