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【第663回】緊張も楽しむ
「なんか楽しいことないかなぁ~」と思っていても中々楽しいことは起こらないもの。ただ楽しいことを起こすことは簡単です。「自分で楽しさを見出す」だけです。実は先日も約100人を前にセミナー講師をさせていただきました。サラリーマン時代から数え、セミナー講師の機会はなんだかんだで100回以上与えてもらっているのですが、いつも緊張しています。セミナーを受けられた方から「緊張しないのですか?」と言われますが、「ガンガン緊張していますよ」といつもお応えさせていただいています。その度にいつも「嘘だぁ!」と言われますが、しっかり緊張しています。私にとっては何回もやっているセミナーですが、聞く人からしたらはじめてのセミナー内容。そう考えると益々緊張してしまいます。ただ、なぜ人から見て緊張していないように見えるかというと、それはおそらく「緊張を愉しんでいるから」です。365日毎日緊張するわけではありません。年何回かの1回の貴重な緊張の機会なのです。これを愉しまず何を愉しめというのか。ピンチのときもそうです。人生で何回かある貴重なピンチ。後から振り返るときっと笑い話になるピンチの機会。これも愉しむしかありません。希少な機会は貴重な機会なのです。貴重な機会はしっかり楽しまなければいけません。遊園地のジェットコースターに乗って「ジェットコースターが壊れたらどうしよう」「上手く乗れなかったらどうしよう」なんて考えていると、あっという間に楽しい時間が終わってしまいます。緊張を愉しむ、「うぁ~、オレ緊張しちゃってんじゃん!真面目か!!」「ちゃんと気を抜かず緊張出来て偉いなぁ、ナイス自分!」「緊張しているにも関わらず自信満々な自分を演出できてバレてない!ナイス名演技!!」などなど、愉しむところ満載です。そう考えると、人生そんなにビビることってないんじゃない?
【第662回】嫌われるビジネスマン
先日とあるクライアント様とお話ししていた際ですが、「最近とある営業マンにとても嫌な思いをさせられた」とのことでした。詳細をお伺いしたところ、3~4ヶ月ぶりにアポを取って訪問してきたらしいのですが、その際「売上が大変だから買って欲しい」と提案されたとのこと。常日頃交流があり、持ちつ持たれつの関係で「実は今月ちょっとピンチなので、来月納入分を今月納入させていただけませんか?」ということであれば100歩譲って相談に乗れるかもしれませんが、久しぶりに来ていきなり「助けてくれ」はとても失礼ですよね。ただ、そんなことをやってしまうポンコツ営業マンだからこそ自分がどれだけ失礼なことをやっているのか分かっていないので、益々お客様から嫌われどんどん売上も下がっていくという悪循環に陥ってしまいます。要は自分が困ったときだけ助けを求めてくる人は超絶ウザいということです。私も前職建築材料の輸入販売をしている会社に勤めていた兼ね合いから住宅会社はもちろん、材料を扱う販売代理店や職人とも付き合いがあったのですが、久しぶりに電話がかかってきた職人から「最近仕事がないから紹介してくれ」と言われたときは「大変だね、ガンバ」で電話を切らせていただきました。これこそ「困ったときだけ連絡してきてんじゃねぇよ」です。こういうことをしてしまう人だからこそ、ファンが出来るどころか嫌われて仕事に困るのです。普段から周りの人を大切にしている人であれば、そもそも周りが助けてくれるので「困る状況に陥ること」がそもそもないのです。会社から「これをやれ」と言われてやっているかどうかは関係なく、今現在あなたがやっていることは人から嫌われることではありませんか?
【第661回】行くところがある幸せ
先日いつものことながら朝から車でクライアント様先に向かっているとき思ったことは「あぁ~、今日も自分が行く先があって幸せだなぁ」ということでした。サラリーマンのころは会社に行くのが当たり前、会社に出勤し同僚がいるのが当たり前、仕事があって当たり前、給料をもらえて当たり前、福利厚生や何かあったときも会社が守ってくれるのが当たり前という、本来ならとても有難いことを「当たり前」と勘違いしてしまっていました。ただ、起業して0からスタートした事業で、事務所も自宅兼でやっていて、スタッフも基本リモートや必要があればどこかのカフェでミーティングする、仕事は有難いことにお客様から必要とされて仕事を与えてもらっている、給料はお客様に貢献することによってお預りしている、万が一何かあった場合でも家族もお客様も困らないよう準備するために普段から資金繰りをしっかり管理しておく。全て一瞬でも気を抜くと崩壊してしまいます。ただ、だからこそ楽しくてやりがいがあり、どんどん成長出来ています。ただ、この環境もどこまで行ってもお客様あってのこと。中には「射場専用デスク」を置いてくださっているクライアント様も何社もあり、ここまで大切にしてもらえていることに感謝しかありません。起業したてのときからスケジュールに空白があると不安で不安でたまりませんでした。今でもその癖は変わっていません。出たての芸人のごとく、スケジュールをパンパンにしておかないと常に心配なのです。でもこれでいいと思っています。むしろ、これくらいビビっている自分自身が好きです。ビビりだからこそ調子に乗らない、ビビりだからこそ感謝を忘れない。今「うわぁ~会社行きたくねぇ~、面倒くせぇ~」と思っていらっしゃる方、そう思える今の状況って、実はとっても贅沢なんじゃない?
【第660回】貯蓄が大切なわけ
いきなりですが、あなたは現状いくら貯金をしていますか?とある調査によると、二人以上世帯の20代の平均貯金額は212万、30代で752万、40代で916万、50代で1,386万、60代で2,427万、70代で2,209万。これはあくまで平均値なので中央値になるとグンと下がりますがこれが我が国における貯蓄額の平均らしいです。あなたは平均値に比べてどうでしょうか?貯蓄はなぜ大切なのか?老後のため?思わぬ出費に対応できるため?夢を叶えるため?理由は様々かと思いますが、前述にプラスして私が貯金が大切だと思う理由は「心に余裕を持つため」だと思います。貯蓄が増えると心に余裕が生まれるのです。だからこそ、貯金が大切。ただ、多くの経営者がハマりがちなのが、「会社のお金を自分のお金と混合しがち」ということです。「会社に1億円あります!ただ銀行からの借り入れが¥9,000万です!!」これは自分のお金とは言えません。たくさんの経営者が銀行借入で増えた通帳の預金残高を見て贅沢をしたり、必要ない設備投資をしたり、そもそも人間は基本お金を使うことが大好きなのです。だからこそ、お金に関しては厳しく律していかなくてはいけません。お金を人生を豊かにする親友にするのか、それとも自身の人生を崩壊させる毒薬にするのかはあなた次第じゃない?
【第659回】幸せな人は幸せアピールをしない
SNSなどで誰しもが自分を簡単に世の中に発信することが出来るようになりました。芸能事務所に所属しなくても数多くの人に認知してもらえる。「いいね」や「フォロワー」といった成果が如実に数字で見られることも、承認欲求の高い人からしたらたまらないのでしょう。私はマーケティング調査も兼ねてSNSはやっているものの、そこでは名前を出さずにあくまで「裏アカウント」として素性を出さずにやっています。正確にはやっていました。マーケティングの知識があると、ある程度やると傾向と対策が分かることと、日々クライアント様のSNSを分析していると自身でやらなくても最新の傾向が分かるので自分でする必要がなくなったからです。クライアント様とミーティングしている中でSNSを見て「あそこの会社は調子が良さそうだ」「うちもあの会社のように楽しそうにやりたい」ということをたまに言われることがあるのですが、ある程度経営を分かっていると、わざわざ決算書を見なくても社員数、売上規模、回転率を見ると本当に成果が出ているか、上っ面かは容易に分かるものです。だからこそ分かるのですが、「SNS等で基本幸せそうに発信している人ほど満たされていない」のです。本当に幸せな人はわざわざ幸せアピールはしないのです。本当に成果が出ている人はわざわざ成果をひけらかしたりしないのです。本当のお金持ちが意外に質素倹約な生活をしているように、物事の本質は表面的には見えないもの。「いちばん大切なことは目には見えない」byキツネ。今こそ改めてアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作、星の王子様を読んだ方がいいんじゃない?