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【第659回】幸せな人は幸せアピールをしない
SNSなどで誰しもが自分を簡単に世の中に発信することが出来るようになりました。芸能事務所に所属しなくても数多くの人に認知してもらえる。「いいね」や「フォロワー」といった成果が如実に数字で見られることも、承認欲求の高い人からしたらたまらないのでしょう。私はマーケティング調査も兼ねてSNSはやっているものの、そこでは名前を出さずにあくまで「裏アカウント」として素性を出さずにやっています。正確にはやっていました。マーケティングの知識があると、ある程度やると傾向と対策が分かることと、日々クライアント様のSNSを分析していると自身でやらなくても最新の傾向が分かるので自分でする必要がなくなったからです。クライアント様とミーティングしている中でSNSを見て「あそこの会社は調子が良さそうだ」「うちもあの会社のように楽しそうにやりたい」ということをたまに言われることがあるのですが、ある程度経営を分かっていると、わざわざ決算書を見なくても社員数、売上規模、回転率を見ると本当に成果が出ているか、上っ面かは容易に分かるものです。だからこそ分かるのですが、「SNS等で基本幸せそうに発信している人ほど満たされていない」のです。本当に幸せな人はわざわざ幸せアピールはしないのです。本当に成果が出ている人はわざわざ成果をひけらかしたりしないのです。本当のお金持ちが意外に質素倹約な生活をしているように、物事の本質は表面的には見えないもの。「いちばん大切なことは目には見えない」byキツネ。今こそ改めてアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作、星の王子様を読んだ方がいいんじゃない?
【第658回】持てば持つほど苦しくなる時代
物価の上昇に実質的な増税に歯止めが止まらず、市場は益々厳しい状態になっています。働き方改革として来年から実施される「2024年問題」でも、送料の値上げとして実際に先日佐川急便が送料を7%upするということが報道されました。ヤマト運輸も約3万人の契約社員をリストラするという報道があり、今後益々物流業界の人手不足+送料up+発送から到着までの納期を要することになり、益々値上げの波を止めることができなくなってしまいます。値上げして給料が上がれば問題ないのですが、現状政府がやっていることはブレーキを踏みながらアクセルを踏むという訳のわからないことをやっているので益々状況は厳しくなってきます。文句を言っていても経営が良くなることはないので、経営者は対策を練らなければいけません。「どうやってお金を増やすか」の対策はシンプルに二つ。「どうやって入ってくるお金を増やすか」と「どうやって出ていくお金を減らすか」です。「どうやって入ってくるお金を増やすか」においては、今後益々少子高齢化で様々なサービスが「営業機会が減る状態」が誰の目から見ても明らかなので、現状こちらにシフトしていくのであれば海外を視野に商売をしていかなくてはいけません。ただ、「どうやって出ていくお金を減らすか」は今すぐにでもたくさん出来ることがあります。ただ、その中でも一番大変なことは「一度増やしたものを減らすこと」です。人、物において、一度増やしたもの、大きくしたものを減らすのは相当の体力を要します。そう考えると、現状考えもなく人材を募集すること、社屋を必要以上に新しくすること、会社を意図的に大きくしようとすることは、ちょっと頭の良い人だったらどういうことか分かるかと思います。「勢いが良い会社」と「勢いが良さそうに見せている会社」は全然違うもの。そこらへんを見極める力を今後もっと磨いていく必要があるんじゃない?
【第657回】文句を言うので
日々様々なクライアント様とミーティングしている中で、クライアント様の中では私とのミーティングを「全社会議+全社研修」としてスタッフ全員を強制的に集めて時間を作ってくださっているクライアント様もいらっしゃいます。会議の席ではオブザーバーとして参加し、第三者としての視点でアドヴァイスや、その会社が向かっていきたい方向性と違う方向に進んでいるようであれば是正していくのですが、参加する人が増えれば増えるほどいろんな意見が出るもの。基本どんな意見も否定せずにいるのですが、ただそんな中強めに潰しているのは「文句ばかり言う人」です。一丁前に文句ばかり言うものの代替え案がない、普段成果は出していないものの文句は言う。これは終わっています。特に「成果の出ないおっさん社員で文句ばかり言う人」は会社にとって害でしかありません。どの企業にも何人かはいるものです。自分のキャパを越えたことを会社がしようとしている、自分の能力向上をする気がないので、会社や周りがより高いステージに向かうとき必死になって足を引っ張る、単純に言うと「面倒くさい」という理由で人様の成長や成功を停めてしまう。そんな寒いおっさんは即引導を渡して意見させない環境を作るといったことが私の仕事の一つだと思っています。こうした寒いおっさんを見た際に、私はおっさん(時にはおばさんもですが)に対して徹底的にぐうの音も出ないほど追い詰めます。なぜ私がここまで厳しくするかというと、そうした環境のままで放置していくと組織がすぐ腐ってしまうからです。未来ある若手はそんな腐った先輩を見て会社に希望を持てなくなります。腐った先輩を放置している会社や経営者を見て軽蔑します。そうなると優秀な人材は見切りを付けてどんどん辞めていきます。結果会社として残るのは何の責任感もなく、成果も出せない腐った人材のみで益々経営を圧迫していくことはもちろん、そもそもそんな会社に新たな人材が入ってこないのでどんどん追い詰められていきます。そうなると、逃げ場のない経営者が楽しくなくなってしまうのです。あなた経営している会社にも「社歴だけ長くて寒いおっさん(おばさん)」がいるのであれば、その人本当に早めに対応しないと、結局最後苦しむのは経営者であるあなたじゃない?
【第656回】本当に必要な忙しさか?
様々な経営者とお付き合いさせていただいている中で、皆様とても忙しそうにされています。ただ、同じように忙しくしていても成果はその人によって全く違ってきます。その違いはなんでしょう?かく言う私も超絶忙しいです。一日3~4社のクライアント様とミーティングし、ミーティングしている時間以外も電話やメールの対応、ミーティングの準備等に時間を費やしているので基本は「仕事に直結することだけやっている」というような毎日です。軽く見積もっても人の3倍は働いています。だからこそ所得も通常のサラリーマンの平均年収の3倍以上を維持できていると思っているのですが、忙しいけれど成果に繋がらない人は「仕事に直結しないことに時間を費やしている、それも膨大に」ということが多々あります。「東京にセミナーを聞きに行く」「異業種交流会の役員をやっているから…」「趣味でやっているバンドの練習で…」などなど、本人は一生懸命やっているのですが、周りの人から見たら「それって仕事じゃなくない?」ということに時間を膨大に使っていることが多いのです。サラリーマンでもそうです。特に成果が上がらない営業マンになればなるほど「社内会議の資料作成に時間を使ってしまいました」「営業ツール作成に時間を使っていました」など、本来「お客様に折衝する時間を最大限にしないといけない人」がそれ以外に時間を費やしてしまっている。これでは成果が上がるわけありませんよね?大きな成果を求めるときは「かけた時間=成果」となるほど世の中は単純ではないかもしれませんが、10時間お客様との打合せに時間を使った人と、30分お客様との打合せに時間を使った人とでは会う人の数も、積み上げられる関係性も全く違ってきます。1日24時間は誰しも平等。今のあなたの時間配分、仕事のために使っていますか?それとも仕事っぽいことに使っていますか?
【第655回】儲けられない人の共通点
今まで様々な人と出会ってきましたが、善人・悪人はさておきビジネスシーンで「儲けられない人」に見受けられる共通点の一つとして「儲け話ばかり考えている」という点が見受けられました。会うたびに「これは儲かると思うんだけどどう?」や「これ絶対儲かるから一緒にやらない?」など、こちらはその度にお断りするのですが、儲け話を話す人になればなるほど儲かっていない、むしろどんどん悪い状況に陥っているように見受けられます。この原因としてはゴールがどこまでいっても「お金」だからではないでしょうか?お金は勝手に湧き出てくるものではありません。まっとうな商売であればあるほど、人様に喜んでいただき、その対価としてお金が発生するという流れから考えて「人様に喜んでいただく」ということがキーになってくるにも関わらず、お金をゴールにしてしまうと「人」が見えなくなってしまうので、商売で大切な人に喜んでもらうことに無頓着になってしまうのでより人様から縁遠くなってしまい結果「円遠く」なってしまうのでしょう。そもそも会うたびに「お金お金」言っている人は一緒にいて楽しくも心地良くもないですもんね。お金の話をするくらいならギャグの一つ二つ仕込んでおいた方がよっぽど人生豊かになりそうじゃない?