BENchmarkブログ
【第426回】始めるときは終わりも見据えて
何かを始める際、「終わり」を考えて始める人はなかなかいらっしゃらないかと思います。特に商売に関しては「継続」を目標とする為、「終わり」を考えること自体が弱気だと思う方もいらっしゃるかと思います。
ただ、始まりがあれば必然的に終わりがあります。だからこそ、始める際は終わりを見据えないといけません。
ちなみに私には二人の子供がいますが、株式会社BENchmarkは私の代で終わらせます。たまにクライアント様から「子供に継がせるの?」と聞かれますが、答えは「NO」です。理由としては、もし子供が「継ぎたい」と思ってくれるのであれば、だからこそ「起業の流れ」を知ってもらいたいので株式会社BENchmarkではなく自身で起業して欲しいと思うからです。また、日々たくさんのクライアント様と携わる中で思うことは「創業者」と「二代目、三代目」は意識が違うということです。これは「覚悟が違う」「意識の高さが違う」ということではなく「執着心が違う」というところです。
創業者は私も含め意外と「別に潰れたらその時」と考えている方が意外に多いことに比べ、代替わりの方の多くは「自分の代で潰す訳にはいかない」と非常にプレッシャーを抱えながら会社を経営している姿を見ると、どうしても「苦しそう」と思ってしまいます。そのプレッシャーがパワーに変わっていることもあるのですが、代替わりの経営者は気楽ではないのです。
だからこそ、私もこどもたちに対して「重荷」になりたくないのです。彼らには彼らの人生を歩んで欲しい。苦しみを味わい、辛い想いもしてもらい、だからこそその先にある希望や幸せに出会って欲しいと思っています。だからこそ「0ベース」で物事を始めて欲しいのです。
だからこそ、よくも悪くも「何も残したくない」のです。お金や不動産やとにもかくにも私がつくったものが「足枷」にならないように「0ベース」にしたいのです。
これって実はとても難しいことなんです。
人は生まれて生きている中で大なり小なり人様に迷惑をかけながら生きています。だからこそ、死ぬときは大切な家族だからこそ何も残さない。負担を掛けないように終わりも見据えて物事を進めていくのです。
縄文時代から継続している企業はないでしょう?世界で一番最古の株式会社を知っていますか?ほら知らないでしょう?世界はどんどん新陳代謝しているのです。
ずっと継続していく必要もないのです。そう考えると、ちょっと心が楽になりませんか?
【第425回】どうやって売るかよりも、どれだけ商品のことを好きになれるか
営業ほど簡単な仕事はありません。
心理学の本や営業スキルを上げるための勉強に精を出す方も多くいらっしゃいますが、営業は本当に簡単なんです。
何故なら「商品やサービスをとことん好きになればいい」だけだからです。
とことん商品を好きになる、自分の子供のように、自分の親友のようにとことん愛する。そうすることによって、おのずと商品説明をせずとも「好き」が伝わるのです。会社員の場合は自分が所属する会社もとことん好きになれればより一層お客様に魅力が伝わります。
「うちの会社は最低」「この商品は自分なら絶対買わない」と思うのであれば、すぐさま転職をおすすめします。何故ならそんなことを想いながら会社PRや商品PRをしてしまうと、会社も商品も可哀想ですし、何よりお客様に失礼だからです。
大切なことは「どう売るか」よりも「どこまで好きになれるか」です。
物事の「良いところを見つける」。これが大人ってやつじゃない?
【第424回】大人に参加賞はないんだぜ?
先日クライアント様とお話ししている中で、いつの世にもどこの会社にもどんな人にも大なり小なりある「私だって頑張ってます論」が勃発しているという話になりました。
お話しをお伺いするにあたり、その子は入社2~3年目のスタッフさんとのこと。かわいいですねぇ。世の中を分かっちゃいない。でもそんな時期あるある。
そのスタッフさんとお話しさせていただき、お伝えさせていただいことは「確かに頑張っている、すごい、でも頑張るのは当たり前、だって仕事なんだから」ということと、「成果を出すから評価が上がる、大人には参加賞はないんだぜ?」ということをお伝えさせていただきました。
少し前に全国チェーンの大手ファミリーレストランが「1分単位で時給を出す」ということが取り上げられていました。確かに時間は貴重で尊いものです。しっかり対価を払うのは大切なことですが、この「時給」と言う考えが非常に危険です。
大の大人でもたまに「私の仕事を時給換算したら¥300だった~」と仰る方がいらっしゃるのですが、その考え方自体がそもそも危険なわけです。そこにいるだけでお金を貰える人なんてそもそもいないのですから。お金が発生するのは「そこにいるから」ではなく「成果を出したから」なんです。
成果を出さずにお金をもらう人のことを人は「給料泥棒」と言います。「泥棒」なんです。
仕事だから頑張るのは当たり前、頑張って人様のお役に貢献するからこそ対価としてお金が発生する、それが成果。
参加したからという理由だけで褒めてもらえるのは、厳しいですが子供だけです。
大人に参加賞はないんだぜ?
【第423回】新規顧客は大切だけれども…
最近問合せが増える中で、少しでも誰かしらのお役に立てるのであればとご紹介頂いた先に限り、時間の許す限りお会いしている中で思うことは、みなさんこぞって「新規顧客の集客方法を教えてくれ」と私に求められる方が非常に多いのです。「新規」「新規」「新規」!もぅ耳にオクトパスです。
ただ株式会社BENchmarkクライアント様には口を酸っぱくしてお伝えしていることは「新規はお客様じゃないよ」ということです。お金を¥1でもお預かりしていない人は「お客様候補」ではあるものの「お客様」ではないのです。
だからこそ、成果が出ない、行き詰まっているという状態であればあるほど、「既存の顧客を大切にする」ことが大切なのです。
何故なら既存のお客様は、既にあなたの会社やサービス、あなた自身のファンになってくれている方たちです。まだ会ってもいない架空の人を想い焦がれるのであれば、あなたを好いてくれている人を大切にした方がよっぽど有意義な時間になります。
最近連絡はしましたか?何か手土産は持って行った?相手の現状は把握出来てる?相手を未だに想えてる?ちゃんと愛せてる?これを聞くと、みんなこぞって「??」という顔になります。
弊社クライアントの皆様は、そんな際に私が何を言うかもうだいたい予想が付くかと思います。
そう、私がお伝えすることは「そんなんだからあなたの会社はパッとしねぇ~んですわ!」です。
困った時こそ既存のお客様のところをに足を運ぶ。その際にやるべきことは「泣きすがる」のではなく「お役にたつ」。
そうすることによって、きっと手を差し伸べてくださるお客様が現れるはずです。
嘘だと思うなら一回試してみてもいいんじゃない?
【第422回】In the end, everything is a gag
最近有難いことではあるのですが、弊社への顧問依頼が増えています。エリア・業種問わずお問合せをいただいているのですが、これは本当に有難いことなのですが、個人的には正直「う~む」と思っています。何故なら私のような仕事は本来「問い合わせが増えてはいけない」ものだと思っています。何故なら、私のような業種に問合せが殺到するということは、それだけ「景気が悪い」ということだからです。現に私の住む三重県でも6月7月に「まさかあそこが??」と思う会社が倒産しました。それも3件も。10年程前は地域の「顔役」のような会社で、結構ブイブイいわしていた会社です。
直接の取引は無かったものの、やはり知っている会社が倒産することはとても寂しい気持ちになります。
キレイごとかもしれませんが、「みんなが豊かになる状態」が良いに決まっているのです。
ただ、今後中小企業の倒産は加速していきます。コロナ融資の返済も始まり、いよいよ待った無しの状態になります。
ただ、生意気ながら言えることは「命さえあれば、生きてさえいればなんとかなる」ということです。
今が人生の一番底だと思うこともあるかもしれません。思うように成果が出ずに追い詰められてしまっているかもしれません。ただお伝えしたいことは「最期は全てギャグになる」ということです。
かの有名な喜劇王チャーリー・チャップリンの言葉でこんな言葉があります。
In the end,everything is a gag
辛かったことも、最期は全てギャグになる。
ギャグになるんですよ、辛いことがヘビーになるほどギャグになるんです。
ギャグになる前に自ら終わりを決めなくてもいいんです。
誰に宛てて書いている訳でもないのですが、現在追い込まれている全ての方へ。
そんなに追い詰められなくていいんじゃない?