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2022-08-06 18:18:00

【第426回】始めるときは終わりも見据えて

何かを始める際、「終わり」を考えて始める人はなかなかいらっしゃらないかと思います。特に商売に関しては「継続」を目標とする為、「終わり」を考えること自体が弱気だと思う方もいらっしゃるかと思います。

ただ、始まりがあれば必然的に終わりがあります。だからこそ、始める際は終わりを見据えないといけません。

ちなみに私には二人の子供がいますが、株式会社BENchmarkは私の代で終わらせます。たまにクライアント様から「子供に継がせるの?」と聞かれますが、答えは「NO」です。理由としては、もし子供が「継ぎたい」と思ってくれるのであれば、だからこそ「起業の流れ」を知ってもらいたいので株式会社BENchmarkではなく自身で起業して欲しいと思うからです。また、日々たくさんのクライアント様と携わる中で思うことは「創業者」と「二代目、三代目」は意識が違うということです。これは「覚悟が違う」「意識の高さが違う」ということではなく「執着心が違う」というところです。

創業者は私も含め意外と「別に潰れたらその時」と考えている方が意外に多いことに比べ、代替わりの方の多くは「自分の代で潰す訳にはいかない」と非常にプレッシャーを抱えながら会社を経営している姿を見ると、どうしても「苦しそう」と思ってしまいます。そのプレッシャーがパワーに変わっていることもあるのですが、代替わりの経営者は気楽ではないのです。

だからこそ、私もこどもたちに対して「重荷」になりたくないのです。彼らには彼らの人生を歩んで欲しい。苦しみを味わい、辛い想いもしてもらい、だからこそその先にある希望や幸せに出会って欲しいと思っています。だからこそ「0ベース」で物事を始めて欲しいのです。

だからこそ、よくも悪くも「何も残したくない」のです。お金や不動産やとにもかくにも私がつくったものが「足枷」にならないように「0ベース」にしたいのです。

これって実はとても難しいことなんです。

人は生まれて生きている中で大なり小なり人様に迷惑をかけながら生きています。だからこそ、死ぬときは大切な家族だからこそ何も残さない。負担を掛けないように終わりも見据えて物事を進めていくのです。

縄文時代から継続している企業はないでしょう?世界で一番最古の株式会社を知っていますか?ほら知らないでしょう?世界はどんどん新陳代謝しているのです。

ずっと継続していく必要もないのです。そう考えると、ちょっと心が楽になりませんか?