BENchmarkブログ
【第445回】買ってくれる人=良い人ではない
先日営業指導の依頼を受けて、クライアント様の営業マンの接客の場に同席したときのことです。そのお客様は一言で言うと「少し横柄」な人でした。一方的に要望を伝える、人の話をあまり聞かない、相手のことは考えずに自分の利益のみ考える、私が担当であれば完全に「お客様にしない人」です。にも関わらず、その営業マンは終始ヘコヘコしながら言葉は悪いですが「手下」や「奴隷」のように接している姿を見て、商談後「なぜあの人を相手にしているんですか?」とお伺いしたところ、当たり前のように「買ってもらえるからです」とのこと。また、「嫌じゃないですか?」とも尋ねたところ「嫌ですけど売上が¥〇〇万見込めますから」とのこと。やれやれです。この営業マン自体が相手を「お金」として見ているから相手も営業マンのことを「人間」とは見てくれていないのです。鏡の法則とはこのことですね。買ってくれる人=良い人ではないのです。自分が「嫌だなぁ」と思う相手には「売らなくていい」のです。そんなことをしているからこそ「本当に良いお客様」が見えなくなるのです。人生は本当に自由です。特に営業を仕事にしている人に分かって欲しいことは「お客様は無限にいる」ということです。誰と付き合うか、誰のために限られた貴重な時間を使うか、誰と人生の物語を作っていくかは完全に自由なのです。「困ったお客様」に頭を悩ましている全国の営業マンのみなさん。一度顧客の整理をしてみてもいいんじゃない?
【第444回】ビジネスは自分が潤う為にやるのではない
これは私自身が前職の社長、上司や先輩がたから口を酸っぱくして教えていただいたことですが、ビジネスは「自分が潤う為にやるのではない」ということです。ビジネスとは「他者や社会に貢献し豊かにするためにやること」なのです。人間不思議なもので、人に喜ばれたいにも関わらずお金がからむとどうしても自身の利益を優先してしまいがちです。中にはエゴイズムの塊のような人もいます。ただ、そういった人は一時財を成すかもしれませんが、その期間は短いもの。逆に社会に貢献し続け、人様のお役に尽くす会社や人は継続的に永続的に事業を続けるどころか、より「貢献出来る機会」に恵まれどんどん勢いがついてくるもの。これはもしかしたら神様からも「応援」されているのかもしれません。人からしたら「キレイごと」に聞こえるかもしれませんが、ここ13年ほど私はその「キレイごと」で生かしてもらえています。起業してから有難いことに自分から新規開拓をしたことは一回もありません。全て人様のお役に尽くすことにそれを見てくださった人によって私自身が応援してもらいどんどん携わる人の数も増えています。せっかくここまでこれたので、今回の人生は「キレイごとだけで生きて行こう」と覚悟を決めて、その人生を受け入れています。もし今現在なかなか成果が出ていないのであれば、一度騙されたと思って相手の成功に貢献することだけやってみてもいいんじゃない?
【第443回】売れている会社から学ぶ
先日社内研修の講師のご要望を頂き遠方へ出張してきました。頑張れば日帰りでも帰れるかな、と思っていたところまさかの先方から「ホテルも段取りしておきますので」と有難いお心遣いを頂き心身共に余裕を持ってお仕事をさせていただくことが出来ました。
本来であれば相手方が私の「お客様」になるにも関わらず、ホテルの手配、せっかく遠方へ来たのだからと夜も美味しい食事も段取りしていただき講師料に加え交通費、ホテル代まで先方が負担してくださるという至れり尽くせりの対応に心から感謝しているのですが、何より私が感謝しているのはスタッフのみなさんが本気で「良くなろう」とし「本気で話を聞いて下さった」ところです。これはこの研修を企画してくださった方が事前に何故この研修が必要なのか、この研修を通じてどこに向かっていくのかを明確にスタッフのみなさんにお伝えいただけたことと、何より社長が他者を大切にすること、学びの大切さをスタッフのみなさんに伝えていただけたお陰です。
ちなみにこの会社は、同業他社が他県から視察に来られるほどベンチマークされている企業です。そんな凄い会社で講師をさせていただけたのは、本当に有難いことです。何より社長の心意気、スタッフのみなさんの仕事に対する姿勢が、私自身とても勉強になりました。やはり成果が出ている会社から学ぶことは多いんじゃない?
【第442回】当たり前の話だけど…
起業した際、一番最初に私がクライアント様としてお付き合いさせていただこうと思った人は「私が大好きな人」でした。当時の生活から損益分岐点を計算すると15社程あれば問題なかったのですが、「この人も好きだな」「この人とも遊んでたいな」と思って20社の枠からスタートしていきました。大変有難いことに資金的にも時間的にも精神的にも余裕が出て来て、今の自身が食うに困らない状況にあるのは「運が良かっただけ」だと思ったこともあって、経営的に苦しんでいる会社限定でキレイごとかもしれませんが「貢献」を意識しクライアント数を増やして現状40社ちょっと。ただ、現状待っていただいている会社が20社いくかいかないかくらい。私が「好き」だと思ってお付き合いしている人は市場の影響も受けず超絶絶好調なのですが、経営的に苦戦している会社の共通点としては「やらない」もしくは「やるまでに時間がかかる」というところです。ベンチマーククライアント様で絶好調の先はとにかく「スピードが速い」ということと「必ずやる」というところに秀でています。そして「必ずやる」のも1~10まで必ずこちらが提案させていただいた事を取り組みます。
当然ながら「やらない人」は成果が出ません。参考書を買っても活用しなければ成果は出ないのです。やっていても成果が出ない人はこちらもとことんお付き合いし成果が出るまで共に歯を食いしばっていくのですが、やらないくて成果が出ない人は完全に自業自得。そんな人にかまっている時間はないので当然一生懸命頑張っている先に注力していくのが私の正義です。ただ、厄介なことはやらない人になればなるほど色んな人から「カモにされる」ということ。放っておいたらどんどんお金を吸い取られ益々経営難になってしまうのが頭の痛いところです。せっかく出会えたご縁なのでなんとか成果が出るようになってもらい独り立ちしてもらうところまでは頑張ろうと思っている今日この頃です。課題を克服したと思うとまた新たな課題…。人生とは楽しいですね!これぞ充実した人生ってやつじゃない?
【第441回】明確な評価制度はありますか?
日々多くの経営者とお話しする中で大なり小なりみなさん社員に対して「不満」を持っているもの。「もっとこうして欲しい」「なぜこれが出来ないのか」、そんな愚痴を聞いている中で気付いたことは、そんな愚痴が多い会社になればなるほど「明確な評価基準が無い」ということです。
みんな人間です。「察してくれ」と言われてもエスパーではないので無理なのです。だからこそ経営者は明確な評価基準を作らないといけません。何をして欲しいのか?どうして欲しいのか?それを明確にして、それをやってくれた人を評価する。こんなシンプルなことなのですが、なかなか出来ていない会社がほとんどです。「頑張って欲しい」ではダメなのです。「どう頑張って欲しいのか」を明確にしなければいけません。新規開拓を〇件やる、売上を〇円やる、利益率は〇%は確保する、〇月までにやる、と明確に数字も組み込んでやるのです。勤務態度に関してもそうです。「会社に貢献する」ではダメなのです。「朝の挨拶は明るく挨拶する」「経費を前年より〇%抑える」と、具体的にしていかなければ伝わらないのです。評価制度は社員からしたら「社長や会社の攻略本」なのです。自分のことをしっかり攻略して欲しいのであれば、明確な評価制度を作りましょう。もし作り方が分からなければ個別で参考になるデータをお渡しします。お気軽にお申し付けください。