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【第720回】新しい情報=良い情報ではない
商売を続けていて、なかなか成果が思うように出ない場合にどうしても「新しい情報」を求めてしまいがちです。YouTubeの活用方法、SNSの最新の取り組み方など、最近ではAIを活用したマーケティングなど日々新しい情報が飛び交っているのですが、ここで気を付けないといけないのは「新しい情報=良い情報」という訳ではないのです。先日本屋さんで初刊1987年の本を購入しました。今から30年以上前の本です。内容は著名な経営者の商売のハウツー本なのですが、今でも十分通用する、むしろ今だからこそ必要なことが網羅されていました。どれだけ科学が進化し、便利なものが溢れてもそれを扱うのは人です。人の進化はそこまで早くありません。だからこそいまだに聖書や般若心経の需要があるのです。商売も同じ、基本、原理原則は昔からそこまで変わりません。もし今行き詰まっているのであれば、新しい情報をインプットする前に昔学んだことを見返してみるのもいいんじゃない?
【第709回】弱音の怖さ
言葉遊びですが、「弱音」は「弱い根」を張り、弱い根は弱い木を作りその木は「弱気」になる。という言葉を聞いたことがあります。生きていると弱音を吐きたくなるときもありますよね。誰かに聞いてもらって「大丈夫だよ」と言ってもらい安心したいときもありますよね。ただ、弱気な言葉は確実に着実に弱い根を張り詰めていくのです。特に企業のトップが弱い根を張ってしまうと、それはたちまち社員だけではなく取引業者にどんどん伝染していきます。「そんな大げさな」と思われるかもしれませんが、それだけ弱音を吐くということは商売をするにあたってリスクを伴うということなのです。弱音を吐きたいときこそ強がってみる。それこそが大人の振る舞いってやつじゃない?
【第705回】大きな成功より大きな失敗をしない
人生でもビジネスでも「はじめてやって大成功」という確率は非常に低く、何度も挑戦して改善して、挑戦して改善しての繰り返しによって成功に結び付いていきます。にも関わらず、会社を潰す多くの経営者が「大きな成功」を目指して「大きな失敗」をした結果会社を倒産させてしまうという結果になってしまいます。「失敗前提」と考えると、成功するかどうか分からないものに一発で多額の資金を投入して勝負に出てしまうと「次の挑戦につかう資金」を無くしてしまうので再起不能となってしまいます。大きな成功をするよりも「大きな失敗をしない」と意識し、小さな失敗を重ねることによって「大きな成功」に繋がることを知ると、時間の使い方、お金の使い方も少し変わってくるんじゃない?
【第702回】財布にお金が入っていないのに買い物をしない
2020年1月に起業して早くも4年経過しました。輸入商社時代にお世話になった社長がお亡くなりになったことが起業のきっかけの一つでしたが、社長からはたくさんのことを教えていただきました。正確には社長は物静かな方でしたので、社長の考えや思想を上司や先輩から教えていただいていたのですが、その中の一つで「財布にお金が入っていないのに買い物をしない」という言葉がありました。当たり前のことなのです。子供でも分かる当たり前のことなのですが、世の経営者の多くがこれが出来ない。わざわざ銀行から運転資金を借りて自分の身の丈に合っていない事業に手を出して身を滅ぼす。大の大人なのに当たり前のことが出来ないのです。ただ、当たり前のことだからできないのかもしれません。気持ちの良い挨拶をする、間違ったときは謝罪する、ゴミは拾う、整理整頓をする、こういった当たり前のことが大人になると出来ない、もしくは大人になっても出来ないからなかなか成果に恵まれないのかもしれません。弊社は起業してからお陰様で借入¥0です。銀行から「射場さんだったら¥1億以上融資できますよ?」と言われても「借りてどうするの?必要ないです」「ですよね」というやり取りです。弊社クライアント様で年商2億~5億規模の企業でも銀行借入が¥0のクライアント様は全体の4割くらいでしょうか?借入しなくても全然余裕なのです。経営者の中には「銀行からガンガン借りられるだけ借りて、事業を大きくして早く軌道に乗せるためにも借入しないといけないんだ」という方もいらっしゃいますが、商売は人様あってのこと。お客様はもちろ、取引先、スタッフのことを考えると博打はしてはいけないのです。博打は自分のお金で、人に迷惑が掛からない規模でやらないといけないのです。商売の鉄則は短期的に成長させるのではなく、じっくりコツコツ積み上げて継続していくということです。今まさに銀行から借り入れでもして事業をしようかな?と思っていらっしゃる方がいるのであれば、改めて自分の財布の中身を見て考えた方がいいんじゃない?
【第696回】景気回復見込み14.1%
年明け早々にNHKで報道されていたのですが、帝国データバンクが2024年の景気動向について愛知・岐阜・三重・静岡の企業にアンケートをとったところ、2024年の景気回復を見込んでいる企業は14.1%とのこと。景気は「気分」です。そりゃあ景気が悪くなるはずです。14.1%の企業の代表が景気が回復する!と言っているにも関わらず残りの約86%の企業は「回復しない」と言っているんですから。輸入商社時代、役職と部下をつけてもらったとき上司に教えていただいたことは「会社を潰すのは簡単です。それは会社のトップが「もうダメだ」と言い続ければ簡単に会社は潰れます。だから射場君は良いチームにするために率先して元気を出してチームを引っ張っていってください」ということを指導いただきました。本当にその通りです。本音かどうかは置いておいて、未来に「希望」を持って頑張っている大人が14%しかいない。どうかしてるぜです。嘘でも強がらんかい!特に社員を抱えている経営者は社員に希望を持たせんかい!大の大人は子どもたちに夢を与えるのです。子どもたちを安心させるのです。若い世代が「将来が楽しみ!」と思ってもらえるように立ち振る舞うのが大人なのです。今業績が悪いからと言って、それはあくまで「今」の話。未来はどうなるかなんて誰にも分からないのです。いつか「今年、景気回復見込みと答えた企業は90%です」と報道された日が来たとしたら、その時は本当にイケイケの状態になってるんじゃない?