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【第812回】仕事ってなに?
少し前ロンドンブーツの田村淳さんが四日市市で開催された三重県の小中学生とその家族を対象とした講演に講師として出演されて、たまたま運よくその講演を聞かせてもらえたのですが、質疑応答の際とある参加者が「わたしの周りは仕事をサボる人ばかりで、どうすればいいか?」という質問に対して「仕事ってお金を稼ぎに来ているんでしょ?稼ぐために働いているんだから稼いでいる分働いてくださいと言えばいい」という回答に「でもそれだと波風が立つから」という返答、それに対して「職場は仲良くなる場でなく、仕事をする場です。仕事を円滑に進めるためには仲が良かった方がいいけれど、仲良くなることを優先させると仕事の概念からズレる」という非常に的を得たことをおっしゃっていてさすがだなと思いました。そう、仕事って「お金を稼ぐためにやっている」というのが基本にあって、その上で成長ややりがいにいかに繋げていくのか?ということなんだと思います。日本の有名な経営者の一人である日本電産の森永さんも「もし会社に来るのが楽しい!というのであれば、わたしは社員からお金をもらいたい。会社は遊園地ではなく、社員を楽しませる場ではない、辛いこと、嫌なことを時間を費やしてやってもらうからこそ、会社は社員に給料を支払う」という言葉があるよう、きれいごとなしで考えると本来仕事は「厳しいもの」「苦しいもの」なのです。それを踏まえて楽しさを自分で見出しながら輝ける人が「カッコいい大人」なのです。「会社は社員をもっと楽しませろ」「社長は社員をもっと楽をさせろ」というお客様目線で働いているような人が年々増えているように感じます。それが恥ずかしいこと、間違っていることだということを時に経営者はビシッと言う必要もあるんじゃない?まぁわたしであればそもそもそんなアホは採用しませんが。