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【第834回】どこまで時間とお金をつかっていいのか事前に決めておく
株式会社BENchmarkでは、よくクライアント様とミーティングする際に「いつまでに」ということを決めていきます。「売上をいつまでにどれくらいまで持っていくのか?そのために予算はどこまでかけるのか?」を事前に決めていきます。その「いつまでに」も人によっては「1ヶ月」「1年」「5年」「10年」と期間はまちまちです。ただ、なぜ事前に決めておくかと言うと「行き当たりばったりにしないため」です。仮に広告宣伝費を事前に「年間10万まで」と決めて広告宣伝費をつかうのと、「今回は¥1万くらいつかってみようか!?」「今回は3万くらいにしてみる??」とつかっていくのでは精神的負担が違ってきます。「まともな状態で経営をしていくため」に「経営計画書」があるのです。目標を達成するために事前にゴールを明確にし、そのための行動目標を決めて実行していく。すべては準備の段階で勝負はついています。行き当たりばったり経営での「ラッキー」に期待して経営をしていくのはギャンブルと一緒です。事業はたくさんの人を巻き込むもの。人の貴重な時間やお金をギャンブルでつかってはいけません。しっかり事前に計画し着実に実行していきましょう。
【第832回】すべては志あってこそ
起業する際や、新たに事業を起こす際に「儲かりそうだから」という理由で挑戦しようとする人はたくさんいるものの、そうした人になればなるほどあまり事業を上手に継続できなていない傾向にあります。例えば「これからは少子高齢化の時代だから、たくさん亡くなる人が増えてくる!葬儀会社は儲かるチャンス!」と参入した会社と、「自分の大切な人を亡くした際に、葬儀会社の対応が最悪だった。だからこそ同じ思いをする人を増やさないために、自分が頑張って遺族やお亡くなりになった人に寄り添った葬儀会社を立ち上げたい!」と参入する会社。どちらのお世話になりたいか?前者はキレイな言葉を並べたり立派なホームページを準備して表面的には立派に見せるかもしれませんが、人はアホではありません。薄っぺらい作り上げられたブランドはあっさり見破られます。そうなると応援してくれる人どころか、愛想を尽かされ人もお金も離れていきます。どれだけ見せ方は下手でも、本気で覚悟を持って一生懸命世のため、人のために働いていると、必ず「見てくれている人」はいます。すると、そういった人が必ず応援してくれて力強い味方になってくれます。そうなると事業は上手くいきます。「これ絶対儲かるから!」と言っている人と「自分のすべてをかけて人のために頑張りたい」と言う人。今の自分自身の立ち回りはどちらでしょう?
【第812回】仕事ってなに?
少し前ロンドンブーツの田村淳さんが四日市市で開催された三重県の小中学生とその家族を対象とした講演に講師として出演されて、たまたま運よくその講演を聞かせてもらえたのですが、質疑応答の際とある参加者が「わたしの周りは仕事をサボる人ばかりで、どうすればいいか?」という質問に対して「仕事ってお金を稼ぎに来ているんでしょ?稼ぐために働いているんだから稼いでいる分働いてくださいと言えばいい」という回答に「でもそれだと波風が立つから」という返答、それに対して「職場は仲良くなる場でなく、仕事をする場です。仕事を円滑に進めるためには仲が良かった方がいいけれど、仲良くなることを優先させると仕事の概念からズレる」という非常に的を得たことをおっしゃっていてさすがだなと思いました。そう、仕事って「お金を稼ぐためにやっている」というのが基本にあって、その上で成長ややりがいにいかに繋げていくのか?ということなんだと思います。日本の有名な経営者の一人である日本電産の森永さんも「もし会社に来るのが楽しい!というのであれば、わたしは社員からお金をもらいたい。会社は遊園地ではなく、社員を楽しませる場ではない、辛いこと、嫌なことを時間を費やしてやってもらうからこそ、会社は社員に給料を支払う」という言葉があるよう、きれいごとなしで考えると本来仕事は「厳しいもの」「苦しいもの」なのです。それを踏まえて楽しさを自分で見出しながら輝ける人が「カッコいい大人」なのです。「会社は社員をもっと楽しませろ」「社長は社員をもっと楽をさせろ」というお客様目線で働いているような人が年々増えているように感じます。それが恥ずかしいこと、間違っていることだということを時に経営者はビシッと言う必要もあるんじゃない?まぁわたしであればそもそもそんなアホは採用しませんが。
【第811回】結局景気ってあまり関係ない
株式会社BENchmarkが顧問をさせていただいている業種の8割5分は戸建住宅を手掛ける「建築業」です。今建築業を取り巻く環境は非常に厳しいと言われているのですが、有難いことに弊社クライアント様は過去最高益をどんどん更新している、もしくは維持できている、会社によっては「これ以上お客様が来られても対応できない」という状態になっています。完全に世間と逆行しています。なぜそうなるか?それは「やるべきことをちゃんとやっているから、それも継続的に」という非常にシンプルな理由からです。全国シェアの50%以上を握っている会社であれば景気に左右されるかもしれませんが、地域の中小企業で年商10億未満の会社であれば、実はそこまで景気に左右されることはありません。ではなぜ業績が悪くなる会社があるのか?その理由の多くは経営者やそこで働く人の「怠慢」です。ちゃんと挨拶が出来ているのか?社内・車内は清掃が行き届き整理整頓されているのか?トイレは常にきれいな状態を維持しているのか?「忙しいから」と問題を先送りにするのではなく、定例ミーティングは丁寧に行われているのか?ミーティングで決まったことを確実に、着実に取り組んでいるのか?「自分以外はお客様」という意識を持って、お客様だけではなくお取引先や自分以外の人と携われているのか?メールの返信等含め、丁寧な対応が出来ているのか?応援しがいのある人になれているのか?これがしっかり出来ていて商売に困るはずがないのです。基本が出来ていたら必ず助けてくれる人が助けてくれます。助けてくれる人がいないのは、何かが出来ていないのです。基本を押さえていないにも関わらず、やれ新しいマーケティング手法を取り入れるや、やれ新商品を導入しようとしても根本的なところは解決しないのです。コツコツするのが勝つコツ。基本に忠実に。業績が悪いのは景気のせいじゃなくて、あなたの立ち振る舞いなんじゃない?
【第802回】自分の「世界」があるのか?
あなたの会社は、ホームページやSNSで発信しているものに「個性」や「独自の世界観」は出せていますか?多くの会社が「それっぽく」は作っているものの、「個性」は出せていません。例えば弊社の顧問先の多くは「建築業」です。建築業で戸建住宅を手掛ける会社のホームページのほとんどが「住む人が笑顔で…」「高気密高断熱の優れた性能で…」「丁寧な対応で…」とどこもかしこも「同じ内容」です。これでは差別化もクソもありません。「何が好きで、何が嫌いか」「何が得意で何を大切にしているか」「どんな歴史を経て今の考えに辿りついたのか」など、「その会社にしかないもの」を発信している会社がほとんどありません。弊社のクライアント様の中でもぶっちぎりで成果が出ている会社の共通点は「優しく明るく楽しく温かく、でもちょっとアホ」です。ホームページもカッコいい、おしゃれというよりは「世界観」を出している会社が成果に繋がっています。「誰かに好かれるために立ち振る舞った発信」も良いのですが、「自分を出してそれに共感してくれる人が集まる発信」のほうが来られるお客様の層としてはストレスなく永く一緒にいられる親友のような存在になるんじゃない?