BENchmarkブログ
【第677回】ハートで動く人にはお金は効かない
多くの経営者とスタッフの間で時々起こる「チューニングが合っていない状態」。経営者は「スタッフにたくさんお給料を払ってあげたい=もっといっぱい払うともっと頑張ってくれる」と思いがちですが、実は社長や会社に忠誠心があり、仕事が出来る社員になればなるほどあまりお金に興味が無いというケースが見受けられます。正確には「ある程度の収入までいくと、実はそれ以上を望んでいない」と言った方が正確かもしれません。ただ、経営者はどんどん社員の給料を増やせば増やすほど自己満足に陥りがちなのですが、特にハートで動いてくれるスタッフになればなるほど、社長との一対一の時間を欲していたり、成果が出ていないスタッフと明確な差を付けてもらうことを望んでいたりと、こうした若干のチューニングの誤差が発生してしまいます。現に私も会社員時代、退職を申し出た際に経営陣からの「取締役にならないか」という申し出に「いやいやいや、逆に萎えますわ」という気持ちに正直なりました。評価されて取締役に任命されるのではなく、辞めると言ったから取締役に任命するってどうよ?辞めると言ったら「給料を上げるから」というのであれば最初から上げてくれよと、どんどん悪循環です。最終的にはキレイに卒業という形にさせてもらいましたが、ハートで働く人は「お金」ではなく、経営陣からしたら「そんなことで良かったの?」ということに価値を見出してくれるものです。年末も差し迫ってきました。もし優秀なスタッフがいて、これからも働いて欲しいと思っているのであれば、そのスタッフが大切にしている家族に贈り物や手紙を送ったり、改めて場を設けて働いてくれていること、成果を出してくれていること、一緒に頑張ってくれていることに感謝する場を設けることのほうが、給料を上げるよりも効果的になることもあるんじゃない?
【第672回】粋な生き方
世の中は冬のボーナス時期。ただ、自分で事業をやっているとボーナスは払う側ではあるものの、もらう側ではないのですが、先日とあるクライアント様から顧問料の振込があったのですが、桁が一つ多く、とんでもない金額が振り込まれていました。当然すぐさま「お振込み金額が間違っていますよ、返金しますよ」と連絡したところ「今年もお陰様で業績が良かったからそれは射場さんの取り分です。請求書だけ送ってください」とのこと。何それ?そんなことあるの?請求書を出す前にご入金いただき後から請求書を要望いただくなんて初めてのことでした。返金すると言っても「もう支払いましたから」の一点張り。粋ですね。ひとまずは「お預り金」として有難くお受けしました。その分120%以上の力を注がないといけません。ただ、私が逆の立場だったら同じことが出来るのか?なかなか出来ることではありません。ただ、今回こんな体験をさせて頂けたのも意味があってのことだと思います。こんな粋な大人になれるよう、より精進していかないといけないんじゃない?
【第669回】後継者問題
先日、とても感慨深い場に立ち会わせていただきました。とあるクライアント様での出来事だったのですが、そこは半世紀に渡って事業をされてきた会社で、今の社長で2代目です。そして3代目を継がれる予定のスタッフさんと現社長も交えてお話ししていたときのことですが、次期3代目社長が「創業者と二代目社長が頑張って守ってくれた会社なので、自分もそのブランドを汚すことなく発展させていきたい」的なことをお話しされていたのですが、勝手ながら私の中で何かが引っ掛かりました。率直に言って「苦しそう」と感じたのです。お節介ながら、現社長に「こう言っていますが、仮に彼が今の職種と全く違う仕事に魅力を感じて会社を潰す、もしくは転職するとしたらどう思います?」とお尋ねしたところ「本当にこの子が自分の天職と思って進路を決めることができたのであれば、別に会社をたたんでもらっても問題ない」とのことでした。当然次期社長はきょとんですが、私が彼に伝えたかったことは、創業者や現社長は「会社を守って欲しい」のではなく「幸せになって欲しい」と思っているということです。2代目、3代目、それ以降になればなるほど「自分の代で潰すわけにはいかない!」となりがちですが、実は創業者からすれば、後の代が食うに困らずにいて欲しいと思って存続させてきただけなので、その事業で苦しむくらいなら「とっととたたんでくれよ」というのが本音じゃないでしょうか?むしろ子孫に対して「お前の苦しみはどうでもいい、とにかく続けろ!」なんていうご先祖様であれば「悪霊」以外のなにものでもありません。くわばらくわばら。後継者のみなさん、あなたの社長孝行、創業者孝行は、とにかく楽しんで事業を通じて世の為人の為、自分自身のためにお役に尽くすことじゃない?
【第668回】経営者の仕事って?
経営者の仕事ってなんでしょう?会社を発展させていくこと?社員を食わしていくこと?ノンノン、それらはあくまで「オプション」です。私が思う「経営者の仕事」とは、「決められた期日に、決められた金額を、決められた人に支払う」これだけなのです。社員や取引先に、給料日や支払い日に決められた額を支払う。当然税金も決められた額を遅れることなく納税する。これが経営者の仕事なのです。これが出来ていないのであれば、どれだけ立派な志を持っていても、どれだけ決算書を見れていても、どれだけ専門的なスキルを持っていても経営者失格なのです。社員を食わしていく?言語道断です。いつまでも「食わさないといけない社員」は飼い殺ししているだけです。一番素敵なのは「どんな環境でも、自分の力で食っていく力がある社員に育てること」です。私の前職の社長は神様です。だって私は起業してから一度もお金で苦しんだことはないからです。当然弊社を選んでくださっているクライアント様あってこそのことですが、値決め、サービス、商人的センスは前職の社長に鍛えていただいたのだと思っています。亡くなってしまったので、本当の神様になられましたが、今でも「射場氏が一番すごいと思う経営者は誰?」と聞かれると、私は間違いなく前職の社長と答えます。と、まぁこんな偉大な社長は私含めなかなかいないのですが、経営者として最低限の仕事はしていかない?
【第660回】貯蓄が大切なわけ
いきなりですが、あなたは現状いくら貯金をしていますか?とある調査によると、二人以上世帯の20代の平均貯金額は212万、30代で752万、40代で916万、50代で1,386万、60代で2,427万、70代で2,209万。これはあくまで平均値なので中央値になるとグンと下がりますがこれが我が国における貯蓄額の平均らしいです。あなたは平均値に比べてどうでしょうか?貯蓄はなぜ大切なのか?老後のため?思わぬ出費に対応できるため?夢を叶えるため?理由は様々かと思いますが、前述にプラスして私が貯金が大切だと思う理由は「心に余裕を持つため」だと思います。貯蓄が増えると心に余裕が生まれるのです。だからこそ、貯金が大切。ただ、多くの経営者がハマりがちなのが、「会社のお金を自分のお金と混合しがち」ということです。「会社に1億円あります!ただ銀行からの借り入れが¥9,000万です!!」これは自分のお金とは言えません。たくさんの経営者が銀行借入で増えた通帳の預金残高を見て贅沢をしたり、必要ない設備投資をしたり、そもそも人間は基本お金を使うことが大好きなのです。だからこそ、お金に関しては厳しく律していかなくてはいけません。お金を人生を豊かにする親友にするのか、それとも自身の人生を崩壊させる毒薬にするのかはあなた次第じゃない?