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2023-09-26 18:18:00

【第634回】ベストを尽くしたかどうか

個人的に人生は思った以上に思った通りになると思っているのですが、すべての物事がそうではありません。携わる人が多くなれば多くなるほど思い通りにいかなくなることも増えるのです。また、全てが順風満帆と言う方も少なく、会社経営でも売上は順調でも人材で頭を悩ませていたり、売上や社内の人間関係は良好であるものの、たった一人のクレーマーに心身共に削られていたり、会社経営は最高でも家庭内が上手くいっていなかったり、日々いろんな相談をたくさんのクライアント様からいただくのですが、そのときに生意気ながらお伝えさせていただいていることは「ベストを尽くしているかどうか」です。例えば、部下や後輩に意地悪をしていたら辞めていきます。ただ、一生懸命その人のことを考えて接していても辞めていくときはあります。そんな時辞めていった社員に対して申し訳ない気持ちや後ろめたい気持ち、自分自身の立ち振る舞いを後悔することがあるかとは思いますが、大切なことは「ベストを尽くしたかどうか」です。もしベストを尽くした上で上手くいかなかった場合は「しょうがない」のです。だってベストを尽くしたんだもの。こと人付き合いに関しては相手もあることなので100%自分の思うようにはいかないもの。逆に100%自分の思うように相手が動いてくれるのであれば、それは完全に自分が相手を洗脳しているのです。ヤバイ奴です。自身の利益のために相手をコントロールする、そんな奴にはなってはいけません。とにかく相手の将来得るであろう不利益を回避するために全力で指導する。それが人の上に立つ人間のミッションってやつじゃない?

2023-09-10 18:18:00

【第626回】金銭感覚

金銭感覚は麻薬と一緒で、一度上げてしまった金銭感覚はなかなか下げることが出来ません。経営者は使ったお金を「経費」として計上する機会が多いため、どうしても公私混同してしまい金銭感覚が麻痺する人も少なくありません。わたしが知っている人でも、銀行の借金の返済に苦しみ、取引業者への支払いも遅延していて、「お金がない、お金がない」と言っているにも関わらず、家族でちょっと良いお寿司屋さんで食事をしているという、まともな人からすれば「異常な行動」にも関わらず本人がそれを自覚していないという人がいらっしゃいました。当然取引業者はそんな姿を見て「応援したい!」と思えるはずもなく、応援どころか「あの人とは関わっちゃダメ」という悪い口コミを広げ、結果どんどん追い詰められた状況にも関わらず、一度上げてしまった金銭感覚を下げることが出来ない姿は滑稽を通り越して可哀そうとさえ思ってしまいます。人は大なり小なり嫉妬心があるもの。お金を手にした時こそ周りは良く見ているもので「あの人お金が入った途端にあんな使い方するんだ」という噂は自身が思っているより早く周りに広がります。とことん突き抜けてしまえばいいのですが、大抵の人が仮に一瞬は突き抜けることができても、それを継続していくことは困難です。それは歴史が証明しています。良いか悪いかは別として、わたしはそもそもサラリーマン時代でも有難いことに日本人の平均年収の倍以上お給料をいただいていたのですが、起業してからその所得も3倍~4倍となっているにも関わらず、今のほうが起業前よりも随分ケチになっています。出来る限り高速は使わず一般道で移動し、身に付けるものも昔からあるものをずっと使い続けています。車も国産車で、時計もチープカシオ(¥1,000)です。経営者の中では断トツにお金を使っていませんし、現に顧問税理士や保険屋さん、銀行員からは「やばいくらい使いませんね」と言われますが、それでも経営者の中では断トツに幸せに生きられていると思っています。お金に困らず、人間関係も最高、あえて言うなら時間をどう作っていくかですが、この1ヶ月毎日30~1時間はランニングに時間を費やせています。家族仲も良好。これ以上の幸せがあるでしょうか?お金を使うことによって幸せを感じるのは一過性のもの。にも関わらず中毒性があって「もっと、もっと」となってしまうのですが、お釈迦様ですら「足るを知る」ことの重要性を説いているのだからこそ、「お金を使わなくても十分に幸せ」と思える思想こそが、生きていく上で最強のスキルなんじゃない?

2023-09-06 18:18:00

【第624回】お金をかける際の注意点

景気が悪くなり、なかなか仕事が取れない状況、思うようにいかない状況に陥ると多くの経営者がセミナー参加やコンサルとの契約、フランチャイズの加盟、HPの作成に手を出しがちです。現に株式会社BENchmarkも去年は平均してホームページから顧問契約依頼が毎月7社ほどからお問合せいただいていたのですが、2023年は値上げや実質的な増税もあって懐事情が各社厳しいこともあってか毎月15社ほどから顧問契約依頼を頂戴しています。ただ、弊社の場合基本毎月最低1回はミーティングをするということが条件で顧問契約をお受けしている兼ね合いもあり、当然私一人でこなせる量に限りがあるので現状顧問社数50社限定とさせていただいているのですが、こういった仕事をしていて矛盾が生じるかと思いますが、基本苦しいときほど「お金を使ってはいけない」のです。参考書と一緒で、お金を使うと「やった気」になってしまいます。また、基本お金を使うことは楽しいことなので、ついつい苦しいときほどお金に頼ってしまいがちなのですが、経営的に苦しい状況だからこそ、そこは知恵が出る良いチャンスなのです。もがいてもがいて、もがきつくした上で、追い詰められたときの人間の能力は想像を超えるものがあります。現にわたしは何度も倒産寸前の会社が奇跡を起こす瞬間に立ち会ってきました。奇跡が起こるのはお金を使ったからではないのです。経営者が諦めずに無限の可能性を信じて歯を食いしばって問題に立ち向かったからこそのなのです。今後ますます景気は悪くなります。みなさんが思っている以上に厳しい状況になるでしょう。ただ、そんなときだからこそ焦らず、慌てず、丁寧に一つ一つを見直して改善し、着実に実行していく。これこそが暗闇の中で経営を続けていく最善策なのではないでしょうか?きっと諦めない限り良い知恵は出るもんだぜ?

2023-08-01 18:18:00

【第606回】大きくしてきたところが苦しくなる時代

「2024年問題」という言葉を聞かれたことはありますか?2024年問題とは2024年4月1日から働き方改革関連法により、ドライバーや建設業といった長時間労働になりがちな職種が影響を受けることが予測されているのですが、簡単に言うと時間外労働時間の上限規制が設けられることによって発生する問題のことです。特に運送ドライバーは大きな影響を受けることが考えられます。「ドライバーとわたし全く関係ないんですけど」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ドライバーの労働時間が減るため、企業の売り上げ減、運賃アップなどさまざまな影響が考えられるのです。今まで「薄利多売で量を売って経営をしてきた会社」にとっては死活問題です。一日に出荷できる数が100だったものが50になったら?当然利益も半分です。ただ、100出荷するための人材や設備を整えていた会社は大変です。早急なリストラを進めていかないといけません。コロナウィルスが流行してから「大きい会社が苦戦する」という傾向が色濃くなってきたのですが、益々拍車がかかりそうです。仕事柄これから就職活動を控えている学生の相談を受けることがあるのですが、「大きい会社は安心」という親からの刷り込みをされている学生も少なくないのですが、今後この考えも一新されます。個人的にはより「個の能力」が試される時代なので、楽しみでしょうがないのですが、「大きい会社に入ったから」とあぐらをかいているぶら下がり社員にとっては地獄の始まりです。今後起こるこの問題に、今から準備を進めるのか、なんとかなるとポケ~っとしているのか、ウクライナ問題も含め今後ますます厳しい時代になることは容易に想像できます。備えすぎて損することはないんじゃない?

2023-07-24 18:18:00

【第602回】脱依存症

やめたくても中々辞められない、いつもの癖でついついやってしまう、これを「依存」と呼びその状態にいることを「依存症」と言います。商売でもこの「依存症」の方はたくさんいらっしゃいます。なかなか成果が出ないのにも関わらず同じことを繰り返し続けている、成果が出ないにも関わらず変わることを恐れて結局今までと同じものに固執してしまう、これは立派な依存症です。例えばHPがそうです。HP業者は莫大な金額のHP作成費を請求してきます。中には¥300万~¥500万のHP作成費を請求する詐欺のような業者も存在します。これを言ってしまっては営業妨害になってしまうかもしれませんが、今の時代¥10万もあればそれっぽいHPは作れますし、どんなに立派なHPにしようとしても業種によって違いはあるかもしれませんが¥100万かける方が難しいので、未だに高額なHP費用を請求する会社は詐欺と考えて問題ないかと思います。話はそれましたが、高額な費用をかけてHPを作成してしまうと、そのHPで成果が出ない状況になっても「これだけお金をかけたから変えるのがもったいない」と考えて何もしない会社がほとんどです。これが「依存症」です。ギャンブルと一緒ですよね。例えばパチンコで「この台に相当ぶっこんできたからもうそろそろ出るはず!粘ってやる!!」といった思考と全く同じです。成果が出ないには理由があるのです。それをどう改善していくかを常に考え行動に移していうことが経営にとって大切なことです。冷静に今の状況を分析し、必要であればどんどん市場に合わせて変えていく。結局生き残っていけるものは「進化できるもの」なんじゃない?

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