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【第698回】ヒーローの真似しててもヒーローになれないぜ?
ビートルズのコピーバンドをして、どれだけ上手くなってもビートルズを越えることはできません。それと同じで経営の神様松下幸之助を真似して松下幸之助を越えることはできません。スリムドカンの斎藤一人さんを真似しても斎藤一人さんを越えることはできません。要はヒーローを真似してもヒーローにはなれないし、その人を越えることはできないのです。よく「○○式」や「○○経営」を取入れています!という文言でPRしている会社を見ますが、申し訳ないのですが「超絶ダセィ」としか思えません。「お前経営者じゃないのかよ?」「お前会社の長じゃないのかよ?」「人の名前使って虎の威を借りる狐してんじゃねぇよ!」と思います。リスクを取った上で経営をしているのであれば、人の名前を使っているのは本当にダサイし軽蔑します。何故なら「お前の可能性は無限なんだぜ?」「お前はお前が憧れている人を越える可能性があるんだぜ?」「お前も歴史に名を遺す可能性があるんだぜ?」と思うからです。あなたには無限の可能性があります。それはあなたはもちろん、他の誰にも分からないことです。もしかしたらイーロンマスクを越えるかもしれません。ただ、そうなれるのは「そうなることを望んだ人のみ」です。もし必要であれば手を貸します。高みを目指してみてもいいんじゃない?
【第687回】真面目にやる人がアホらしくなる会社は潰れる
2:6:2の法則というものがあります。優秀な二割、普通な二割、会社に害しか出さない人が二割。面白いことにどの企業にも2割の超絶優秀な人がいて、2割の害でしかない人がいます。経営者が気を付けないといけないことは「優秀な二割を大切にすること」です。「出来の悪い子ほどかわいい」ではないですが、多くの経営者は出来の悪い2割に時間も心も割けがちになります。優秀は人は多少放っておいても大丈夫だろうと、まずはダメダメな二割に注力してしまうのですが、これがNG。なぜかというと、そうしてしまうと優秀な二割が「こんなに頑張ってるのに結局あいつばっか…」と愛想を尽かして辞めてしまうのです。もしあなたが経営者や管理署であれば、成果を出しているスタッフに時間をかけていますか?日報を書いているスタッフ、書いていないスタッフに待遇面でしっかり差を付けていますか?真面目なスタッフをしっかり評価し、不真面目なスタッフには喝を入れていますか?真面目にやる人が「もっともっと頑張ろう!」と思って働いてくれる環境を作るのが経営者の仕事じゃない?
【第677回】ハートで動く人にはお金は効かない
多くの経営者とスタッフの間で時々起こる「チューニングが合っていない状態」。経営者は「スタッフにたくさんお給料を払ってあげたい=もっといっぱい払うともっと頑張ってくれる」と思いがちですが、実は社長や会社に忠誠心があり、仕事が出来る社員になればなるほどあまりお金に興味が無いというケースが見受けられます。正確には「ある程度の収入までいくと、実はそれ以上を望んでいない」と言った方が正確かもしれません。ただ、経営者はどんどん社員の給料を増やせば増やすほど自己満足に陥りがちなのですが、特にハートで動いてくれるスタッフになればなるほど、社長との一対一の時間を欲していたり、成果が出ていないスタッフと明確な差を付けてもらうことを望んでいたりと、こうした若干のチューニングの誤差が発生してしまいます。現に私も会社員時代、退職を申し出た際に経営陣からの「取締役にならないか」という申し出に「いやいやいや、逆に萎えますわ」という気持ちに正直なりました。評価されて取締役に任命されるのではなく、辞めると言ったから取締役に任命するってどうよ?辞めると言ったら「給料を上げるから」というのであれば最初から上げてくれよと、どんどん悪循環です。最終的にはキレイに卒業という形にさせてもらいましたが、ハートで働く人は「お金」ではなく、経営陣からしたら「そんなことで良かったの?」ということに価値を見出してくれるものです。年末も差し迫ってきました。もし優秀なスタッフがいて、これからも働いて欲しいと思っているのであれば、そのスタッフが大切にしている家族に贈り物や手紙を送ったり、改めて場を設けて働いてくれていること、成果を出してくれていること、一緒に頑張ってくれていることに感謝する場を設けることのほうが、給料を上げるよりも効果的になることもあるんじゃない?
【第672回】粋な生き方
世の中は冬のボーナス時期。ただ、自分で事業をやっているとボーナスは払う側ではあるものの、もらう側ではないのですが、先日とあるクライアント様から顧問料の振込があったのですが、桁が一つ多く、とんでもない金額が振り込まれていました。当然すぐさま「お振込み金額が間違っていますよ、返金しますよ」と連絡したところ「今年もお陰様で業績が良かったからそれは射場さんの取り分です。請求書だけ送ってください」とのこと。何それ?そんなことあるの?請求書を出す前にご入金いただき後から請求書を要望いただくなんて初めてのことでした。返金すると言っても「もう支払いましたから」の一点張り。粋ですね。ひとまずは「お預り金」として有難くお受けしました。その分120%以上の力を注がないといけません。ただ、私が逆の立場だったら同じことが出来るのか?なかなか出来ることではありません。ただ、今回こんな体験をさせて頂けたのも意味があってのことだと思います。こんな粋な大人になれるよう、より精進していかないといけないんじゃない?
【第669回】後継者問題
先日、とても感慨深い場に立ち会わせていただきました。とあるクライアント様での出来事だったのですが、そこは半世紀に渡って事業をされてきた会社で、今の社長で2代目です。そして3代目を継がれる予定のスタッフさんと現社長も交えてお話ししていたときのことですが、次期3代目社長が「創業者と二代目社長が頑張って守ってくれた会社なので、自分もそのブランドを汚すことなく発展させていきたい」的なことをお話しされていたのですが、勝手ながら私の中で何かが引っ掛かりました。率直に言って「苦しそう」と感じたのです。お節介ながら、現社長に「こう言っていますが、仮に彼が今の職種と全く違う仕事に魅力を感じて会社を潰す、もしくは転職するとしたらどう思います?」とお尋ねしたところ「本当にこの子が自分の天職と思って進路を決めることができたのであれば、別に会社をたたんでもらっても問題ない」とのことでした。当然次期社長はきょとんですが、私が彼に伝えたかったことは、創業者や現社長は「会社を守って欲しい」のではなく「幸せになって欲しい」と思っているということです。2代目、3代目、それ以降になればなるほど「自分の代で潰すわけにはいかない!」となりがちですが、実は創業者からすれば、後の代が食うに困らずにいて欲しいと思って存続させてきただけなので、その事業で苦しむくらいなら「とっととたたんでくれよ」というのが本音じゃないでしょうか?むしろ子孫に対して「お前の苦しみはどうでもいい、とにかく続けろ!」なんていうご先祖様であれば「悪霊」以外のなにものでもありません。くわばらくわばら。後継者のみなさん、あなたの社長孝行、創業者孝行は、とにかく楽しんで事業を通じて世の為人の為、自分自身のためにお役に尽くすことじゃない?