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【第747回】値引してもらえる人
値引してもらえる方に共通しているのは「値引を要望しない」という点です。値引を要望していないのに値引してもらえるってなぜでしょう?ただ、ポイントがあって「気が弱くて値引を要望しない」のではなく、「相手に対して敬意を持っているから値引を要望しない」という人が値引をしてもらえています。弊社クライアント様でも2年後、3年後まで受注が埋まっているいわゆる「お客様に待っていただけている会社」はとにかく人に対して敬意を持って携わっていらっしゃいます。当然弊社に対しても、こちらが良かれと思って「値下げ」をした際には結構本気で怒ってくる方ばかりです。値引したにも関わらず「これだったらお支払しません、正規の金額で請求書を出してください」と言ってくださるのですが、これは言われた側はとても嬉しいことで、自身の仕事や存在を認めてくださっていると知り、誇り高い気持ちになると共に、こんなことを言ってくださる相手にこちらが敬意を抱くので結果値上げどころか、益々値下げしたくなる、何かいい情報があると一番に持っていきたくなると言ったプラスの循環が生じ、どんどん応援してくれる人が増え仕事に困らず結果長く安定して商売が続けられるのだと思います。イトーヨーカドーグループを大躍進させたカリスマ経営者・伊藤雅俊氏が約40年前に記した「商いの心くばり」でも「取引先との約束は守る」「どんな理由があろうとも取引先に返品しない」という、取引先に対して敬意を持って携わることの必要性が書かれています。単純に「人を大切にしていると人からも大切にされる」ということです。結局のところ、これが商売はもちろんのこと生きてく上でのの基本じゃない?
【第743回】上がる前だからこそ下がる
私自身霊感も無ければ占いのスキルも持ち合わせていないのですが、これだけ多くの経営者と携わらせていただくと一種の「この世の方程式」のようなものが見えてきます。その一つが「下がった後は必ず上がる」ということ。例えば誰かに裏切られた、思いもよらない不幸に見舞われた、付き合いが長い人と突然不思議と縁が切れてしまった、これは「上がる前のお約束」なのでしょう。現に弊社のクライアント様でも、基本「今まで困ったことがない」という人は皆無で、みなさんそれなりの地獄を見ていらっしゃいます。私はなぜか不思議とそのような状態の際にお会いする機会が多いのですが、必ずそこから上がっていきます。ただ、上がるためには技術や知識という以前に「覚悟」が必要になります。「覚悟」を決めると必ず上がります。逆に上がった際に「さらに上がる」のか「良い状態をキープする」のか「急降下する」のかはその人次第です。自身の成功は神仏や人様のお陰、もっと世に貢献しようと思える人は上がるし、成功したのは自分の力とおごり高ぶる人は下がるし、面白いくらいにこの方程式が当てはまります。話は戻りますがもし、現状かなり辛い状態であるのであれば、それはもしかしたら「上がる前兆」じゃない?
【第730回】「誠実」の上に関係が成り立つ
人様と携わる場合「信頼関係」が必須です。特にお金が絡むビジネスの場合は、より信頼関係の構築が必須です。そのために大切なことは「誠実さ」だと思います。どれだけ良い取引条件でも、相手が不誠実であれば意味を成しません。嘘をつく、騙す、試す、こういった不誠実な場合、良い関係は成り立ちません。一方的な値下げや返品なども誠実さとはかけ離れています。不誠実な相手と携わってしまうと、貴重なお金も時間も、ひょっとしたら人様からの信用も失うことになります。では、どうやったら不誠実な人と付き合わずに済むのか?それはやはり自分自身が「誠実」に物事に携わっていくことではないでしょうか?お客様、お取引先に対して誠実にお付き合いする。不誠実な人とは付き合わない。そうするだけで、商売を永く良い状態で続けることができるんじゃない?
【第728回】働きたくないけどお金は欲しいという社員にお金を払えますか?
例えばあなたの会社のスタッフで「会社に来たくないんですよ、日中はゴルフとかしたり遊んでたりして忙しいんですよ、呑みに行くときは仕事として行くんで会社の経費を使わしてもらいたいんですよ、お給料は誰よりも欲しいんですよ」というスタッフがいたらどう思いますか?私であればフルボッコですね。おそらく多くの経営者も同じことを言うのではないでしょうか?「ふざけるな!」と、「てめぇ、大概にしろ!」というだけではなく、行動力のある人であれば即刻解雇にするかもしれません。やる気がないだけではなく、会社の士気を下げる存在だからです。でも、たまにこれを平然とやってしまうスタッフがいます。それは「社長自身」です。社長もスタッフの一員です。だからこそ、社長だけ特別ルールでやっている会社は成長しないどころか、優秀なスタッフが愛想を尽かしてどんどん離職していきます。特に基本日本人は「成果には努力が必要」というマインドを根強く持っているので「頑張らない人=成功してはいけない」「怠けている人=成功するべきではない」という思想があるので、そこらへんを意識して仕事に取り組まないと会社の寿命は非常に短命で終わります。ではスタッフがいない会社の社長はどうか?これも同じです。スタッフがいなくても取引先、協力業者はしっかり立ち振る舞いを見ています。基本長く成長し、成果を出し続けている会社の経営者は「真面目」です。誰よりも働きますし、誰よりも真面目ですし、誰よりも謙虚ですし、誰よりも自分に厳しい方ばかりです。だからこそ「アホ」とは付き合わないのです。社長が歯を食いしばり汗水流してそれでも希望と無限の可能性に心を躍らせ働いていると、きっとついてきてくれる人はいます。それでも付いてきてくれる人がいない場合は、スタッフの入れ替えも考えてもいいかもしれません。ただ、その前に経営者は客観的に「自分の立ち振る舞いが会社の長として正しく振舞えているか?」を見直してみてもいいんじゃない?
【第720回】新しい情報=良い情報ではない
商売を続けていて、なかなか成果が思うように出ない場合にどうしても「新しい情報」を求めてしまいがちです。YouTubeの活用方法、SNSの最新の取り組み方など、最近ではAIを活用したマーケティングなど日々新しい情報が飛び交っているのですが、ここで気を付けないといけないのは「新しい情報=良い情報」という訳ではないのです。先日本屋さんで初刊1987年の本を購入しました。今から30年以上前の本です。内容は著名な経営者の商売のハウツー本なのですが、今でも十分通用する、むしろ今だからこそ必要なことが網羅されていました。どれだけ科学が進化し、便利なものが溢れてもそれを扱うのは人です。人の進化はそこまで早くありません。だからこそいまだに聖書や般若心経の需要があるのです。商売も同じ、基本、原理原則は昔からそこまで変わりません。もし今行き詰まっているのであれば、新しい情報をインプットする前に昔学んだことを見返してみるのもいいんじゃない?