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【第668回】経営者の仕事って?
経営者の仕事ってなんでしょう?会社を発展させていくこと?社員を食わしていくこと?ノンノン、それらはあくまで「オプション」です。私が思う「経営者の仕事」とは、「決められた期日に、決められた金額を、決められた人に支払う」これだけなのです。社員や取引先に、給料日や支払い日に決められた額を支払う。当然税金も決められた額を遅れることなく納税する。これが経営者の仕事なのです。これが出来ていないのであれば、どれだけ立派な志を持っていても、どれだけ決算書を見れていても、どれだけ専門的なスキルを持っていても経営者失格なのです。社員を食わしていく?言語道断です。いつまでも「食わさないといけない社員」は飼い殺ししているだけです。一番素敵なのは「どんな環境でも、自分の力で食っていく力がある社員に育てること」です。私の前職の社長は神様です。だって私は起業してから一度もお金で苦しんだことはないからです。当然弊社を選んでくださっているクライアント様あってこそのことですが、値決め、サービス、商人的センスは前職の社長に鍛えていただいたのだと思っています。亡くなってしまったので、本当の神様になられましたが、今でも「射場氏が一番すごいと思う経営者は誰?」と聞かれると、私は間違いなく前職の社長と答えます。と、まぁこんな偉大な社長は私含めなかなかいないのですが、経営者として最低限の仕事はしていかない?
【第660回】貯蓄が大切なわけ
いきなりですが、あなたは現状いくら貯金をしていますか?とある調査によると、二人以上世帯の20代の平均貯金額は212万、30代で752万、40代で916万、50代で1,386万、60代で2,427万、70代で2,209万。これはあくまで平均値なので中央値になるとグンと下がりますがこれが我が国における貯蓄額の平均らしいです。あなたは平均値に比べてどうでしょうか?貯蓄はなぜ大切なのか?老後のため?思わぬ出費に対応できるため?夢を叶えるため?理由は様々かと思いますが、前述にプラスして私が貯金が大切だと思う理由は「心に余裕を持つため」だと思います。貯蓄が増えると心に余裕が生まれるのです。だからこそ、貯金が大切。ただ、多くの経営者がハマりがちなのが、「会社のお金を自分のお金と混合しがち」ということです。「会社に1億円あります!ただ銀行からの借り入れが¥9,000万です!!」これは自分のお金とは言えません。たくさんの経営者が銀行借入で増えた通帳の預金残高を見て贅沢をしたり、必要ない設備投資をしたり、そもそも人間は基本お金を使うことが大好きなのです。だからこそ、お金に関しては厳しく律していかなくてはいけません。お金を人生を豊かにする親友にするのか、それとも自身の人生を崩壊させる毒薬にするのかはあなた次第じゃない?
【第657回】文句を言うので
日々様々なクライアント様とミーティングしている中で、クライアント様の中では私とのミーティングを「全社会議+全社研修」としてスタッフ全員を強制的に集めて時間を作ってくださっているクライアント様もいらっしゃいます。会議の席ではオブザーバーとして参加し、第三者としての視点でアドヴァイスや、その会社が向かっていきたい方向性と違う方向に進んでいるようであれば是正していくのですが、参加する人が増えれば増えるほどいろんな意見が出るもの。基本どんな意見も否定せずにいるのですが、ただそんな中強めに潰しているのは「文句ばかり言う人」です。一丁前に文句ばかり言うものの代替え案がない、普段成果は出していないものの文句は言う。これは終わっています。特に「成果の出ないおっさん社員で文句ばかり言う人」は会社にとって害でしかありません。どの企業にも何人かはいるものです。自分のキャパを越えたことを会社がしようとしている、自分の能力向上をする気がないので、会社や周りがより高いステージに向かうとき必死になって足を引っ張る、単純に言うと「面倒くさい」という理由で人様の成長や成功を停めてしまう。そんな寒いおっさんは即引導を渡して意見させない環境を作るといったことが私の仕事の一つだと思っています。こうした寒いおっさんを見た際に、私はおっさん(時にはおばさんもですが)に対して徹底的にぐうの音も出ないほど追い詰めます。なぜ私がここまで厳しくするかというと、そうした環境のままで放置していくと組織がすぐ腐ってしまうからです。未来ある若手はそんな腐った先輩を見て会社に希望を持てなくなります。腐った先輩を放置している会社や経営者を見て軽蔑します。そうなると優秀な人材は見切りを付けてどんどん辞めていきます。結果会社として残るのは何の責任感もなく、成果も出せない腐った人材のみで益々経営を圧迫していくことはもちろん、そもそもそんな会社に新たな人材が入ってこないのでどんどん追い詰められていきます。そうなると、逃げ場のない経営者が楽しくなくなってしまうのです。あなた経営している会社にも「社歴だけ長くて寒いおっさん(おばさん)」がいるのであれば、その人本当に早めに対応しないと、結局最後苦しむのは経営者であるあなたじゃない?
【第652回】潰れない会社の条件その1「社長がまじめ」
潰れない会社の条件として私は3つ見極めています。その一つが「社長がまじめであること」です。時間やお金にはもちろんのこと、やると決めたことはやっているのか、常に勉強し自身をアップデートしているのか、どれだけ業績が良くても調子に乗ることなく自身をコントロール出来ているか、「まじめが一番カッコいい」。これは私が小さい時から両親に言い聞かされてきたことです。この年になって本当に身に染みます。「まじめが一番カッコいい」のです。成果も出ていないのに余裕をぶっこいてカッコつけている人より、成果が出るために人が遊んでいる間にも必死に努力し汗水流して頑張っている真面目な人が一番カッコいいのです。たまたま今現在成果が出ていない会社でも、社長がまじめであれば必ず復活の兆しはあります。ただ、これも商売の難しいところで「まじめ」だけでは商売は上手くいきません。経営者を見極めるためにはあと2つポイントがあります。なんだと思う?
【第649回】計画は細かく分解する
多くの会社が売上の「年間計画」は立てるものの、月ごと、週ごと、日ごとの売上計画まで立てません。人間不思議なもので、あまりにも身の丈を越える数字を出されると最初から「無理」というイメージが付いてしまい本来持つ力を発揮するどころか委縮してしまい本来の力の半分も出せなくなる場合があります。わたしもサラリーマン時代、当然売上計画はあったのですが、営業会社であった故にその計画の立て方はなかなかえげつなく、「前年粗利の10%up」という目安で計画を組んでいたのですが、仮に粗利で¥1,000万稼いだとしたら翌年は¥1,100万稼がなくてはいけない、その翌年は¥1,210万…という感じでどんどん自身の計画が増えていくのです。(実際会社から求められる粗利額はもっともっと多かったですが)「去年よりも¥100万もの「粗利」を上げないといけない」売上でいくと¥100万の粗利を捻出するためには約¥300万ほど売り上げを増やさないといけません。ただこれも「¥300万」と聞くと大きな数字ですが、12ヵ月で割ると一月あたり¥25万。これも一日で考えると約¥8,000。という感じで、最初の年間¥300万ですらも一日に換算すると¥8,000程度なのです。¥300万稼ぐのと¥8,000稼ぐのでは動き方が全く違ってきます。一気に¥300万稼ぐのであれば売上単価の高いものを取り扱う必要があるのですが、¥8,000売上を伸ばすのであれば純粋に売上を伸ばすだけではなく、ときには交通費を見直すだけでもなんとか捻出できるのです。とにかく計画は細かく分解する。必ず達成できるよう行動戦略を細かく立てる。これこそが必ず計画を達成するために大切なことなのです。どんぶり勘定やってる限り、なかなか計画達成は難しいんじゃない?