BENchmarkブログ
【第767回】中小企業だから人が集まらないというのは甘え
先日とある企業の経営者とお話ししている中で、一生懸命人材募集を行っていても誰も来ないということを悩んでいらっしゃいました。また、その会社の社内の雰囲気は非常に悪く、スタッフは挨拶が出来ない、不平不満ばかりを言う、経営者をナメているという散々な状況。「こんなスタッフだったらさっさとクビにして新しいスタッフを探した方が早い」とお伝えさせていただくと、「こんな小さい会社にそもそもまともな人材は来ない」となんともサムい回答に、「じゃあ頑張ってください」と一言お伝えしその場を去ったのですが、「会社規模が小さい」「地方の会社だから」というのは完全なる甘えです。株式会社BENchmarkは三重県の会社です。めちゃくちゃ田舎の会社です。スタッフは必要なときに必要なだけ助けてもらうスタッフはいるものの、基本私一人です。小さな会社です。にも関わらず「働かせてほしい」というお話は年に10~15人ほどいらっしゃいます。もちろん人材紹介の会社に頼ることも無ければハローワークに求人すら出していないにも関わらずです。にも関わらずなぜコンスタントに入社を希望される人がいるのか?それはわたしが「楽しそうに働いているから」だと思います。人材が来ないことで悩まれている経営者のみなさま、楽しく働けていますか?仕事に誇りを持っていますか?胸を張った仕事が出来ていますか?自分の会社を「めちゃくちゃ良い会社」と思えていますか?もしそう思えていないのであれば、そりゃ人が来ないのは当たり前じゃない?
【第764回】空想上の生き物はいないんだぜ?
みなさんペガサス、ユニコーンと聞くとパッと頭にその姿が浮かび上がるかと思います。ただ、ペガサス、ユニコーンを本気で探しても見つかりません。なぜなら空想上の生き物だからです。もし仮にわたしが「明日からペガサス、ユニコーンを探してきます!」と結構ガチのテンションで言ったもんならすかさずみなさん「いやいやいや…」と言われると思います。「待て待て待て…」と。にも関わらず、世のたくさんの経営者は日々空想上の生き物を追い求めています。「最強の右腕」「指示を出さなくてもこちらの意図を酌んで働いてくれる社員」「何も教えなくてもガンガン成果を出してくれるスタッフ」「社長や会社に従順で、「社長のためなら死ねます!」と言えるくらいの社員」これらは全て想像上の生き物です。仮にそんな人がいたらさっさと起業しています。そして、そんな人がいてもあなたを選んでくれるほどあなたに魅力があるのでしょうか?わたしも含め、自分より優秀な人に一緒に働いてもらうということは、自分自身が人間力をとことん磨いていかないと、あっという間に見切りを付けられ優秀な人になればなるほど離れていきます。空想上の生き物はいないということを前提に目の前にあることを丁寧に着実にこなしていった方が夢への近道なんじゃない?
【第757回】まんまと不安にならない
みなさん日々新しい情報をどうやって手に入れていますか?一説によると、現代人の一日に手に入る情報量は江戸時代に生きる人の約1年分の情報量とのこと。ただ、量が多いからと言ってその全ての情報が「本物」であるかどうかは「?」です。最近ではYouTubeも気軽に素人がなんの責任もなく簡単に配信できてしまうので、信憑性の低い情報で溢れかえっています。SNSに限らず、フランチャイズ本部やコンサル系が主催するセミナーも要注意。先日も弊社クライアント様が取引先との付き合いでセミナーに参加した際、「ブログやインスタグラムは毎日投稿しないとダメ!」「売上規模5億以下の会社は淘汰されていく」との話を聞いたとのことで、「まんまと不安な状況」になっていらっしゃいました。ブログやインスタを毎日投稿するのは大変です、でも毎日投稿しないとヤバいと言われるとどうなるか?じゃあ業者にお願いしようとなるのです。売上規模が5億以下の会社は淘汰される、このなんの根拠もない話しを信じること自体がナンセンス。現状特に弊社が多く携わっている建築業界は10億前後の規模の倒産が増加しています。むしろ年商1億~3億程にとどめている会社は景気の波にも左右されず、ある程度仕事の量やペースもコントロールできて、ほどよく働き適度に休むこともできています。そして何より無理な経営をしない分、毎年こちらも驚くほどの内部留保を確保しています。クライアント様によっては最悪3年程全く仕事がなくなっても食っていけるだけの蓄えがあります。若干話がズレましたが、この世には「意図的にコントロールした情報を発信する奴」がいます。だからこそ、ちゃんと自分の目で見て、足で稼いで、たくさん経験をした上で勘を養う必要があります。じゃないと、誰かの都合の良いように搾取されて悲惨な目に合うんじゃない?
【第756回】本気×真剣×必死×覚悟=やっとスタートライン
経営的に苦しい状況に追い詰められた際、その危機を脱却するために必要なことは「本気」だけでは足りません。「真剣」だけでも物事は動きません。そこに「必死」と「覚悟」が合わさってやっとスタートラインに立てるのだと思います。逆に「本気」「真剣」「必死」「覚悟」の全てが揃うと、面白いくらい「運」が付いてきます。「運」が付いてくると自分でも思ってもいない奇跡がどんどん起こります。今まで50社以上窮地に陥った企業の復活のお手伝いをしてきた立場でまずすることはこの4つを揃えてもらうことです。クライアント様に関係なく、わたし自身もこの4つを身に付けたときにたくさんの奇跡が起こりました。それこそこの4つを揃えて仕事をしている人がいたら、人は思わず手を差し伸べたくなるもの。本気じゃない人、真剣じゃない人、余裕をぶっこいている人、覚悟を決めていない人に誰が手を差し伸べようとするのか。経営が厳しい状況にも関わらずいつまで経っても本気になれない人、真剣に出来ない人、必死でやらない人、覚悟を決められない人にわたしがお伝えすることは「商売辞めたほうがいいんじゃない?」という言葉です。今まで5人ほどにお伝えさせていただきました。幸いそこで気付いて意識を変えてくださった方ばかりだったので、今なんとか軌道に乗っています。経営をするということは大変なこと。自身のことはもちろん、家族や取引先、たくさんの人を巻き込むことです。だからこそ一瞬たりとも気を抜かず、慢心せず、常に気を張っていないとたちまち急降下してしまいます。苦しいときこそ、やるべきことは実はそんなに多くないんじゃない?
【第748回】値引してもらえない人
どんなに業績が良くてもなかなか値下げしてもらえないどころか、どんどん「悪い条件」を出される会社の条件としては「値下げを要望する人」です。それも「根拠のない値下げの要望」はとても嫌われます。なんとなく軽いノリで「安くしてよ」と言ったもんなら、相手は自分を「低く見られた」と思い逆に値下げしたくなくなるものです。また、そういうことを平気で言う人になればなるほど無駄遣いを人様の目に見えるところでやってしまうものです。贅沢を繰り返しブクブク太ってしまったり、物が乱雑で同じものを何回も買ってしまってデスクの上は筆記用具だらけになってしまっていたり、人は厳しい目で自分を見ていることを分かっていません。弊社の「これを言う人、やる人はお取引しない」という「地雷ワード」の中には「値引き」というワードが入っています。「安くしてくれませんか?」という人とは基本お付き合いしません。だって「人の立場に立って考えられない人」だから、人にファンになってもらわないといけないお客様商売をしていくにあたって上手くいかないのです。特に経営者をやっている人で「値引き」がどれほどリスクのあるものかが分かっている立場でそれを言ってしまう人は、そもそも経営を辞めたほうがいいくらいに思っています。値引の要望はその言葉の裏に「お前は飯を食うな」「お前が俺のために我慢しろ」という言葉が詰まっているのです。だからこそ世の営業マンは値引を要望する顧客に対して「悪い条件」を突き出すのです。付き合いたくもない人と付き合う「迷惑料」です。だからこそ、値下げの要望をする場合はそこらへんも分かった上で相手にどうお伝えするかを考えないと、優秀な人材、優しい人になればなるほど離れていくというリスクでしかないのです。もし軽はずみに「値下げの要望」を取引先に言っているのであれば、ちょっと黄色信号なんじゃない?