BENchmarkブログ

2025-12-01 18:18:00

【第1034回】そのお金は誰のお金?

会社の負債(借金など)の総額が資産(現金、土地、建物など)の総額を上回っている状態である『債務超過』。最近前職からのお付き合いでいろんな住宅会社に材料を販売している方とお話ししていてふいに出た話題が「債務超過している会社の社長に限って派手にお金を使う、もしくは派手に見せたがる」ということです。見栄を張って派手に見せちゃうもんだから債務超過になるのか、債務超過を取引先に隠したい、もしくは自分自身見て見ぬふりをしていたいから派手に見せるのかはわかりませんが、とにかく「良くない状態」であることには間違いありません。弊社顧問先は基本「困っている良い人」を優先して顧問契約を結ばせていただいているので、たくさんの「債務超過の会社」とお付き合いさせていただいております。そしてそこから奇跡の回復を何社どころか何十社と体験しております。債務超過の会社の社長に限り見栄を張るので、わたしに対しても「接待」をしようとしてくれます。「もてなしてやろう」「喜ばせてやろう」という優しいお心遣いではあるのですが、基本わたしは債務超過の会社とのお食事等はお断りしております。なぜなら「借金でおごられても気持ちが悪いから」です。だからこそ「ご飯食べてる場合じゃないですよね?」「お金使って贅沢してる時間も暇も余裕もありませんよね?」と厳しめにお伝えさせていただきお断りするのですが、代わりに「ちゃんと借金が返せたらパーッといきましょう!」ともお伝えさせていただいております。倒産寸前の会社が復活してその喜びを分かち合うときのお酒ほどおいしいものはありません。おごる方もおごられる方も「そのお金は誰のお金?」と意識すると、今飲みに行くべきなのか?もうちょっと頑張ってから飲みにいくべきなのかが明確になるんじゃない?