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【第712回】良いものでもその人に合っているかは別
先日とあるクライアント様にNISAをオススメいただきました。私自身まだNISAはやっていないかったので、ちょうど顧問会計士とお話しする機会があったので「NISAってどうなんだろうね?」と相談したところ「その人にとってはNISAはいいかもしれませんが、現状の射場さんには必要ないと思います」とのことでした。確かに、現状私がNISAをやると資産は増えるのですが現金が減ってしまう、資産形成はドル建て保険やら個人年金などで必要以上に貯蓄+老後の資産形成が出来ている。別に遺産を子供たちに残したいという気持ちもないので、これ以上老後の貯蓄にウェイトが寄ってしまうと今の生活をより節制しなくてはいけない。そう考えると確かに今の私にはNISAは必要ないんだなと思いました。これは薬も一緒かもしれません。心臓病の人にとって必要な薬は糖尿病の人には合わないのと一緒で、大切なことは「その人に合うかどうか」なのです。だからこそ、普段人様にアドヴァイスする立場としては、より相手からお話しを聞き、相手のことを相手以上に知った上で相手に合った提案をしないといけないなと改めて思いました。自分のしたい提案だけしているようじゃプロとは呼べないんじゃない?
【第711回】早くコツを掴む
年末年始テレビを見ていると大御所お笑いモンスター明石家さんまさんが出られていて「笑いなんて簡単やんけぇ、笑いは緊張と緩和だけや」と後輩芸人にお話しされていました。明石家さんまさんの中には「お笑いのコツ」があるのでしょう。明石家さんまさんに限らず、プロは「コツ」を知っているのです。当然私も「営業のコツ」を知っているからこそ、有難いことに長く営業としてご飯を食べさせていただいたのですが、大切なことは「いかに早くコツを掴むか」です。私の場合は26歳のころ、輸入商社に転職して2ヶ月目に「本気でやらないとヤバい」と思い、「人生でこれだけ本気で努力したことはあるのだろうか?」と思えるほど本気で努力したお陰で営業としてのコツを早く掴むことができました。ただ、そのためにもしかしたら今の自分自身も含め人の10倍ほど努力したのだと思います。何度も練習し、何人もの新規開拓先にアプローチし、何度も断られ、何度も悔しい想いや辛い想い、時には恥ずかしい想いや悲しい想いをし、そこで逃げずに(正確には第一子を授かったばかりだったので逃げ出せずに)なんとか営業として食べていけるよう自身が出来るようになる未来を信じて真剣に分析し、真剣に改善したあの頃にコツを掴めたからこそ今があるのだと思います。プロはコツを掴むまでに相当の時間と意識をそのことに向けた人です。コツを掴みさえすれば世界は変わって見えてきます。ただ、世の中はたくさんのコツが必要です。「人付き合いのコツ」「マネジメントのコツ」「経営のコツ」「人生のコツ」。この人生で我々はどれだけの「コツ」を掴めるのでしょう?と考えると、今の問題に対してのコツを早く掴んで次のコツを手に入れに行ってもいいんじゃない?
【第710回】波に流されない
生きていると良い時も悪い時もあって、よくそれを「波」に例えますが、まさしく人生においても波があるのだろうなと思います。私も日々クライアント様とマーケティング戦略など考え色んなことに挑戦しているものの、頭のどこかで「所詮人間、なるようにしかならない」と、どこか達観しているところもあるのですが、気を付けていることは「波に流されないこと」です。良い波の時でもこれがずっと続くと思わず調子に乗らない、悪い波の時でも必要以上に悲観的にならず、良い波の前兆と思って次の手を考える。大切なことは「いかに流されないか」だと思います。私自身良い時も謙虚で、悪い時もポジティブ、そういった人に憧れているのかもしれません。この世のほとんどのことは自分自身でコントロールしづらいもの。だからこそ、自分のあり方だけでも、少しはコントロール出来るようになれば、ちょっと楽に生きられるんじゃない?
【第709回】弱音の怖さ
言葉遊びですが、「弱音」は「弱い根」を張り、弱い根は弱い木を作りその木は「弱気」になる。という言葉を聞いたことがあります。生きていると弱音を吐きたくなるときもありますよね。誰かに聞いてもらって「大丈夫だよ」と言ってもらい安心したいときもありますよね。ただ、弱気な言葉は確実に着実に弱い根を張り詰めていくのです。特に企業のトップが弱い根を張ってしまうと、それはたちまち社員だけではなく取引業者にどんどん伝染していきます。「そんな大げさな」と思われるかもしれませんが、それだけ弱音を吐くということは商売をするにあたってリスクを伴うということなのです。弱音を吐きたいときこそ強がってみる。それこそが大人の振る舞いってやつじゃない?
【第708回】俺の東名阪自動車道
弊社は北は東京、南は沖縄までクライアント様がいらっしゃるのですが、私の住まいが三重県なので、クライアント様は愛知・岐阜・三重に集中しています。となると一番私がヘビーローテーションする高速道路は東名阪自動車道。四日市インターから名古屋方面や津方面に向かうためガンガン利用しているのですが、この東名阪自動車道2022年1月から2023年12月まで大規模工事の為1車線規制されていたのですが、昨年12月に無事工事が終了し、とてもキレイな道路を走っていると、なんだかとても嬉しい気持ちになりました。それはまるで応援していたインディーズバンドがメジャーデビューするかのような、手塩にかけた子供が夢の舞台で活躍するような、正直私が毎月支払っている高速代なんて微々たるものかもしれませんが、それでも私の支払った代金も工事の一部にあてがってもらっているのは確かなので、自分も高速道路を一緒に修繕したような気持ちになりました。正直傍からみたら気持ち悪い「何言っちゃってんのこの人?」となるのですが、なぜかとても本当に嬉しかったのです。弊社も毎月多くのクライアント様からそれこそ身に余る多くのお金をお預りしています。そのお金はクライアント様が大切なお客様からお預りしたお金、更にそのお客様も…。そんな色んな想いや力が備わったお金です。私自身お金をお預りするクライアント様達から「株式会社BENchmarkに預けて良かった」「射場に託して良かった」と思えるような仕事が出来るよう、日々精進していきたいと心から思っています。そう考えると、益々無駄遣いできなくなるじゃない?