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【第731回】とにもかくにもゴールを明確に
旅行に行く際、まずは「目的」を明確にするかと思います。「あそこであんな体験が出来るんだ」「あの町で名物のあれを食べよう!」「あそこの国で絶景を見に行こう」と、まずは目的を決めます。そしてその目的に合わせた「目的地」を明確にしていきます。そこからは目的地に行くまでの「手段」を考えます。車で行くのか?船で行くのか?場合によっては飛行機でいくのか?旅行だとこうやって「逆算」して物事を進めていくのですが、仕事になるとそれが出来ない人が多いこと多いこと。「年収¥1,000万稼ぎます!」「会社の規模を社員1000人規模の会社にします!」と、一見するとこれも立派な「目標」ではあるものの、人生の目的ではありません。「年収¥1000万稼いで何をするのか?」「社員を増やして何をして、その結果どんな人生にしていくのか?」というところまでを突っ込んで聞いていくと、みんな「ぐむむ」となり、一生懸命に立てた目標が「なんとなくの目標」だったことが分かるのです。誰しも計画を立てている最中は楽しいもの。ただ、人生はお金を稼ぐためでも会社を大きくするためでも、歴史に名を刻むためにあるのでもありません。幸せになるためにあるのだと思います。そのためにはたくさんの経験を通じて自分の幸せを明確にして、体力も衰えてくる老後に備え知識身に付け、「今回の人生は最高に幸せだったなぁ」と言えるかどうかが鍵になってくるのではないかと思います。あなたのその目標は、「手段」のところで止まっていませんか?「目的地」のところで満足していませんか?「目的」は明確になっていますか?
【第730回】「誠実」の上に関係が成り立つ
人様と携わる場合「信頼関係」が必須です。特にお金が絡むビジネスの場合は、より信頼関係の構築が必須です。そのために大切なことは「誠実さ」だと思います。どれだけ良い取引条件でも、相手が不誠実であれば意味を成しません。嘘をつく、騙す、試す、こういった不誠実な場合、良い関係は成り立ちません。一方的な値下げや返品なども誠実さとはかけ離れています。不誠実な相手と携わってしまうと、貴重なお金も時間も、ひょっとしたら人様からの信用も失うことになります。では、どうやったら不誠実な人と付き合わずに済むのか?それはやはり自分自身が「誠実」に物事に携わっていくことではないでしょうか?お客様、お取引先に対して誠実にお付き合いする。不誠実な人とは付き合わない。そうするだけで、商売を永く良い状態で続けることができるんじゃない?
【第729回】辞めるのなら何かを成し遂げてから
4月は新入社員の入社時期。今年もクライアント様を通じてたくさんの「新社会人」の方たちと携わらせていただきます。自社で新入社員を入れないにも関わらず、こうして毎年クライアント様を通じて新入社員と携わらせていただけることはとても幸せなことです。サラリーマン時代は、特に自分の直属の部下になると「一人前にしなきゃ」と私自身肩に力が入っていて必要以上に厳しくしてしまったりしたのですが、やはりクライアント様の新入社員ということもあり、私も程よい距離で携わらせていただけていることもあってか非常に良い距離感で指導させていただいております。ただ、新入社員研修から携わらせていただいていると、当然悩み事もしばしば相談されます。その中でも「辞めたい」という相談に関してお応えさせていただくことは「どうせ辞めるのであれば小さな目標でもいいから、何かを成し遂げてから辞めたら?」ということをお伝えしております。なぜかというと、辞めるときはだいたい「成果が出ていないから」という理由がほとんどです。「人間関係」が理由でも、その根本は成果が出ていないからこそ人間関係がぎくしゃくするのだと思います。成果が出ていない状態で辞めると、後ろめたい気持ちが出てきます。そうなると、辞めた会社の前を通れなくなるのです。だからこそ、「ワシはここまでやったんじゃい!」と言える何かを残すことによって、後ろめたさがなくなり次に繋がる自信となります。「クレーム処理をあと10件対応しよう!」「新規開拓をあと5社頑張ろう!」なんでもいいのです。自分でゴールを設定し、出来ればちょっと背伸びしたゴールを設定し、それを達成して辞める。そうすることによってあなた自身も成長できるし、会社の成果にも繋がるし、みんながハッピーじゃない?
【第728回】働きたくないけどお金は欲しいという社員にお金を払えますか?
例えばあなたの会社のスタッフで「会社に来たくないんですよ、日中はゴルフとかしたり遊んでたりして忙しいんですよ、呑みに行くときは仕事として行くんで会社の経費を使わしてもらいたいんですよ、お給料は誰よりも欲しいんですよ」というスタッフがいたらどう思いますか?私であればフルボッコですね。おそらく多くの経営者も同じことを言うのではないでしょうか?「ふざけるな!」と、「てめぇ、大概にしろ!」というだけではなく、行動力のある人であれば即刻解雇にするかもしれません。やる気がないだけではなく、会社の士気を下げる存在だからです。でも、たまにこれを平然とやってしまうスタッフがいます。それは「社長自身」です。社長もスタッフの一員です。だからこそ、社長だけ特別ルールでやっている会社は成長しないどころか、優秀なスタッフが愛想を尽かしてどんどん離職していきます。特に基本日本人は「成果には努力が必要」というマインドを根強く持っているので「頑張らない人=成功してはいけない」「怠けている人=成功するべきではない」という思想があるので、そこらへんを意識して仕事に取り組まないと会社の寿命は非常に短命で終わります。ではスタッフがいない会社の社長はどうか?これも同じです。スタッフがいなくても取引先、協力業者はしっかり立ち振る舞いを見ています。基本長く成長し、成果を出し続けている会社の経営者は「真面目」です。誰よりも働きますし、誰よりも真面目ですし、誰よりも謙虚ですし、誰よりも自分に厳しい方ばかりです。だからこそ「アホ」とは付き合わないのです。社長が歯を食いしばり汗水流してそれでも希望と無限の可能性に心を躍らせ働いていると、きっとついてきてくれる人はいます。それでも付いてきてくれる人がいない場合は、スタッフの入れ替えも考えてもいいかもしれません。ただ、その前に経営者は客観的に「自分の立ち振る舞いが会社の長として正しく振舞えているか?」を見直してみてもいいんじゃない?
【第727回】こんなコンサルタント会社は契約しちゃダメシリーズ「一番大切なこと」
長らく続いた「こんなコンサルタント会社は契約しちゃダメシリーズ」ですが、私の主観が入りまくっている選別方法ですので、あくまで「参考の一つ」くらいにとらえていただければと思うのですが、ここだけは譲れない一番大切なことは「あなたの夢を叶えようとしてくれているのか?」ということです。自分の持っていきたい方向に誘導するのではなく、しっかりヒアリングし、あなたとあなたの会社を理解しあなたの望む方向を一緒に向いて伴走してくれるのかというところが大切です。「わたしの言うことを聞きなさい」「へい!わかりました!!」だと、いったいぜんたい誰の会社なのかわからなくなってしまいます。責任もなければリスクも背負わず好きなことを言う、最悪です。そんな人に会社の舵を任せてはいけませんし、何より会社の方向性を自分で決められるのが経営者の最高の贅沢なのでそれを他者に任せるのは非常に非常に非常にもったいないのです。誰かに言われるがまま良く分からないうちに手にした成功より、自分で考えて考えて考え抜いて導き出した答えの方がよっぽど価値があるんじゃない?