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【第479回】最近の若者は出世を望まない、そりゃそうやろがい
いろんな企業で顧問契約以外にも全社会議のアドヴァイザーをさせていただいたり、単発で経営・マネージメントのご相談を頂く中で、ちょくちょく経営者から出てくる相談で「最近の若者は出世を望まない」という問題。中には「出世するなら辞めます」という子もいるのだとか。「なんででしょうね?」と相談を受けるのですが、私のアンサーは「そりゃそうやろがい!」です。なぜかというと、シンプルに言えば「上司がダセィから」です。正確に言うと、「会社が管理職を輝かせてあげられていない」からと言い換えてもいいのかもしれません。ひと昔前であれば、出世して主任から係長、係長から課長、部長とステップを踏めば踏むほど給料が上がって、権限も与えられて、どんどん自身が働きやすくなって、その姿に部下が「よぅし、次は俺が!!」と思ったのかもしれませんが、今どこの企業も役職が上がっても給料は上がらない、部長になっても平社員との給料者は¥5万~¥10万程、でも責任を負わされて休みの日も何かあれば出社しないといけない。なおかつ権限もなく会社の奴隷になっていて顔つきも暗い…。こんなの憧れから一番遠い存在ですよね。それであれば「役職なしでそこそこの給料+責任のないポジション」を若者は望みますよね。これが日本の企業の多くで起きている「リアル」だと思います。ただですね、社会が暗いから、先行きが不安だからこそカッコつけて下の子に希望を持たせてやるのが「粋な大人」ってやつじゃないですか!?もし自社のスタッフが管理職になりたがらないというのであれば、それだけ貴社の中間管理職が輝けていないということ、そこをどうやって輝かせられるかが経営者の腕の見せ所なんじゃない?