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2023-10-20 18:18:00

【第646回】ホスピタリティの特化は危険

お客様によりご満足いただくため、ファンになってリピーターしていただくために「ホスピタリティ」を磨いている会社は多いのですが、ホスピタリティは特化するものの肝心の商品やサービスの品質向上をしていない会社はたくさんあります。3~5年ほどでわりかし短期間で成果を出し成長する会社にこの傾向が強く見受けられます。営業戦術的にホスピタリティを強化し、お客様や取引業者に愛情を持って接するのではなく「テクニック」で接することを覚えてしまった会社は、いかんせん芯の部分がわかっていないので付け焼刃のホスピタリティを身に付け少し成果が出た時点で勘違いし暴走し、いつの間にかファンが減っていき衰退していくケースがあるのです。ホスピタリティはあくまで顧客満足の方法の一つに過ぎません。どんなに対応が良くても、商品の品質が良くなければお客様にご満足いただくことは難しいのです。「これをやったら台無し」というものはあっても「これだけやっておけばOK」というのがないのが商売の面白いところ。だからこそ経営者は四方八方に目を配り、気を配り油断せず慢心せず商売をしていかないといけません。結局は「お客様に喜んでもらえるために常に全力を尽くす」という「やり方」ではなく「あり方」が大切なんじゃない?