BENchmarkブログ
【第571回】「人手が必要」という前提を見直す
「人手不足」とメディアで情報を流されているか分かりませんが、結構な会社が「人員募集」に力を入れています。弊社もマーケティングの知識と技術を評価され「集客」ではなく「人員募集」の方法を教えて欲しいという要望もここ最近増えています。集客でも人員募集でも基本集める行為に変わりはないので、ちょってコツは必要ですが対応できないこともないので必要とあらばお金をかけずに人員を募集するお手伝いもさせていただくのですが、お手伝いする前にお伺いさせていただくことは「本当に人いります?」とお尋ねしています。なぜかというと「人を増やす=豊かになる」とはならないからです。「人を増やしてあなたの所得や時間は増えますか?」とお尋ねすると「所得はもしかしたら減るかもしれないし、時間も教育に時間を割く必要があるから忙しくなるかも…」と仰る方も中にはいらっしゃいます。そうなってしまっては本末転倒。今の時代「人を増やす=業績が良くなる」ではなく「業績を伸ばせる人を増やす=業績が良くなる」という時代なので、人員募集は非常にリスクもあります。また、若いスタッフはどの会社も定着率が悪く、スタッフが退職する度に人員を募集している会社もありますが、これも一度考え直さないといけません。経営をやっていて一番お金がかかるのが「人件費」です。社員が退職して人件費がかからなくなると、当然そこまで売上を増やさなくてもいいのです。使うから稼がないといけない、この当たり前の方程式を理解できていない経営者が以外に多い。中には「人がわちゃわちゃいるのが楽しいから」という理由で人材補充する方もいらっしゃいます。人それぞれなので全否定するつもりもないのですが、それで経営を圧迫してピリピリしているくらいならば、寂しいときは居酒屋にでも行って友達を作っていた方がよっぽど健全です。人員を募集する前に「人手が必要」という前提を見直した方がいいんじゃない?
【第570回】倒産する会社
2023年4月から倒産が3年ぶりに増加する中、5月も倒産が増えています。そんな中で倒産が目立つのが「建設業」。前年当月比56.5%増で倒産理由としては主に2点。「原価高による利益減」「人手不足」が理由とされていますが、コロナ融資の返済等も拍車をかけているかもしれません。ただ、株式会社BENchmarkクライアント様は絶好調、最高益を叩き出している会社が何十社もあります。原価高や人手不足といったおかれている状況は一緒なのになぜ差が出るのでしょうか?弊社では毎年4月5月は新入社員研修や営業研修、社会人研修の講師のお仕事が顧問契約以外のお客様からご要望をいただき可能な限り対応させていただいているのですが、ここ最近思ったことは成果に苦戦している会社になればなるほど「ある共通点」があります。当ブログでも何度か紹介しているのですが、まずは「雰囲気が暗い」のです。「スタッフが挨拶が出来ない」「事務所の整理整頓が出来ておらず他者から見られる場所にも関わらず散乱している」「観葉植物が枯れたまま放置されている」。成果が出まくっている会社に関しては研修が終わるや否や参加されたスタッフの方から率先して名刺交換をしてくださり、お礼のメールまでいただきます。成果が出ていない会社は研修が終わり次第ダラダラとスタッフがおしゃべりをしながら退室していきます。これは見ていて本当に顕著に出ます。当然研修後顧問でもない会社でも研修をさせていただいたご縁なのでその旨を経営陣にご案内させていただくのですが、そこで「ふぇ~、うちの会社ヤバいんですね」という感じです。一番の問題は経営陣自体がこのヤバい状態に慣れて「気づいていない」のです。人の能力の差はせいぜい2~3倍。ただ、意識の差は1000倍以上。倒産するのは市場のせいでも誰のせいでもなく、そこに働く経営陣含めスタッフ全員のせいなのです。「会社が倒産したので雇ってください」、もしそんなことを言って転職活動している人がいたら、その人自体が倒産の一翼を担っている人なので気を付けた方がいいんじゃない?
【第569回】1984
株式会社BENchmarkの顧問先の代表の方の年齢は基本私より「年上」です。中には一回り以上年上の方に信頼し、託していただきお仕事をさせていただいています。私より年下で代表を勤め上げられる方は顧問数の中の2割に満たないくらいではないでしょうか。そんな中、最近本当に有難いことが私と「同い年」である1984年生まれの方から顧問依頼のご要望をいただいたことが嬉しくて嬉しくて。正直現状パンパン×1000状態なので新たに顧問先を増やすことを躊躇っている自分がいる中で「同い年」からの顧問依頼はちょっと別格で、自分と同い年の人が自分より努力していて、自分より成功していて、にも関わらず自分を必要としてくれていて、これはもう受けるしかないですよね。仕事ではあるものの仕事ではない感情が芽生えていて。それも一人ではなく3人。お二方はご紹介で、もうお一方はこのブログを見てわざわざ遠方から三重県までお越しいただき顧問依頼をご要望いただきました。みなさん私より経営者としても成功していらっしゃって、人格的にも私より三馬身くらい突き放して素敵な方なのですが、そんな方から必要としていただく。こんなに幸せなことはありません。大人になって、社会人になって「友達」を作ることは容易なことではありません。にも関わらず同い年の方から仕事を通じて友達になれるとは。最&高です。これは天から試されていると思わざるを得ません。ご紹介いただいた方はもちろん、弊社を信じて託してくださった方に全力でお役立ちに貢献して参ります。こんなお付き合いの始まり方もありじゃない?
【第567回】なんやかんや言ってもとにかく成果
成果が大切なのか?プロセスが大切なのか?人生において答えはないのかもしれませんが、ビジネスにおいては間違いなく「成果が大切」だと思っています。むしろ「成果が出ないプロセスはダメなプロセス」だとも思っています。「頑張ったことに価値がある!」と言う人もいらっしゃるかもしれませんが、厳しいかもしれませんが、頑張るのは当たり前なのです。みんな頑張っているんです。もしビジネスの世界で本気で「頑張ったことに価値がある!」と言う人がいるのであれば「お前は身銭を切ったのかい?」と聞いてやりたいとさえ思います。成果が出ず自分のお金がどんどん減っていく恐怖、お金に繋がらないことを続けていく恐怖、最悪住む場所や食べるものさえ失うかもしれない恐怖。それは「お金に責任を持てる人」にしか分からない恐怖です。にも関わらずその責任も持たない状態で「プロセスが大切!」とか言っちゃっている人がいたら、完全な勘違いさんです。ビジネスはとにかく成果。絶対成果。成果の上がらない事業はリストラ、成果の上げられない人はリストラ、これがこの世界のリアルです。今の時代、フリーランスもどんどん増え、成果を出す人と繋がりやすくなっています。わざわざスタッフを雇って「スタッフを食わしていく」という考えがナンセンスになってきています。「会社を食わしてやる」くらいのスタッフでないと、会社における存在意義はないのかもしれません。仕事は楽しいものですが、甘いもんじゃねぇよ?
【第565回】好きこそものの上手なれ
先日弊社クライアント様で「3年以上先まで受注が確定している」クライアント様にご協力いただき、同業種のクライアント様に仕事のやり方等をレクチャーしていただくプチセミナーを開催しました。参加者の中には、当然現状お仕事にお困りのクライアント様はもちろん、2年以上先の受注待ちを10年以上継続しているクライアント様など「現状上手くいっている人」「現状上手くいっていない人」が参加されたのですが、面白かったのが上手くいっている人になればなるほど「興味深々」でその場のすべてを吸収してやろうという姿勢がすごかったこと。そして何より「自身の仕事が好きで好きでしょうがない」という姿勢が強かったことがとても印象に残りました。「お金のことはちょっと置いておいて、とにかくこの仕事が大好きなんですよ!」「自分の仕事はまだまだで、もっと改善の余地があるので、もっと良くなれると思うと楽しくてしょうがないんですよ!」このような言葉が飛び交うとても素敵な時間になりました。逆になかなか現状成果が出ていないクライアント様は「何が好きか分からない」という状態であることが印象に残りました。今回のセミナーを通じて私が改めて気付いたことは「自身の好き嫌いを把握できている人は強い」ということです。「お金のことは置いておいて」とおっしゃったクライアント様は超絶儲かっています。「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったものです。ただ、今回のセミナーを通じて一番思ったことは「自分の仕事大好き!」と目をキラキラさせながら熱く語るカッコいい大人と付き合えている、それも一人ではなくめちゃくちゃたくさん。そんなカッコいい大好きな人たちと共に歩めている人生はとても贅沢なことだと、改めて感謝と喜びしかない人生に一人ニマニマしておりました。これって最高の贅沢じゃない?
