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【第571回】「人手が必要」という前提を見直す
「人手不足」とメディアで情報を流されているか分かりませんが、結構な会社が「人員募集」に力を入れています。弊社もマーケティングの知識と技術を評価され「集客」ではなく「人員募集」の方法を教えて欲しいという要望もここ最近増えています。集客でも人員募集でも基本集める行為に変わりはないので、ちょってコツは必要ですが対応できないこともないので必要とあらばお金をかけずに人員を募集するお手伝いもさせていただくのですが、お手伝いする前にお伺いさせていただくことは「本当に人いります?」とお尋ねしています。なぜかというと「人を増やす=豊かになる」とはならないからです。「人を増やしてあなたの所得や時間は増えますか?」とお尋ねすると「所得はもしかしたら減るかもしれないし、時間も教育に時間を割く必要があるから忙しくなるかも…」と仰る方も中にはいらっしゃいます。そうなってしまっては本末転倒。今の時代「人を増やす=業績が良くなる」ではなく「業績を伸ばせる人を増やす=業績が良くなる」という時代なので、人員募集は非常にリスクもあります。また、若いスタッフはどの会社も定着率が悪く、スタッフが退職する度に人員を募集している会社もありますが、これも一度考え直さないといけません。経営をやっていて一番お金がかかるのが「人件費」です。社員が退職して人件費がかからなくなると、当然そこまで売上を増やさなくてもいいのです。使うから稼がないといけない、この当たり前の方程式を理解できていない経営者が以外に多い。中には「人がわちゃわちゃいるのが楽しいから」という理由で人材補充する方もいらっしゃいます。人それぞれなので全否定するつもりもないのですが、それで経営を圧迫してピリピリしているくらいならば、寂しいときは居酒屋にでも行って友達を作っていた方がよっぽど健全です。人員を募集する前に「人手が必要」という前提を見直した方がいいんじゃない?