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【第570回】倒産する会社
2023年4月から倒産が3年ぶりに増加する中、5月も倒産が増えています。そんな中で倒産が目立つのが「建設業」。前年当月比56.5%増で倒産理由としては主に2点。「原価高による利益減」「人手不足」が理由とされていますが、コロナ融資の返済等も拍車をかけているかもしれません。ただ、株式会社BENchmarkクライアント様は絶好調、最高益を叩き出している会社が何十社もあります。原価高や人手不足といったおかれている状況は一緒なのになぜ差が出るのでしょうか?弊社では毎年4月5月は新入社員研修や営業研修、社会人研修の講師のお仕事が顧問契約以外のお客様からご要望をいただき可能な限り対応させていただいているのですが、ここ最近思ったことは成果に苦戦している会社になればなるほど「ある共通点」があります。当ブログでも何度か紹介しているのですが、まずは「雰囲気が暗い」のです。「スタッフが挨拶が出来ない」「事務所の整理整頓が出来ておらず他者から見られる場所にも関わらず散乱している」「観葉植物が枯れたまま放置されている」。成果が出まくっている会社に関しては研修が終わるや否や参加されたスタッフの方から率先して名刺交換をしてくださり、お礼のメールまでいただきます。成果が出ていない会社は研修が終わり次第ダラダラとスタッフがおしゃべりをしながら退室していきます。これは見ていて本当に顕著に出ます。当然研修後顧問でもない会社でも研修をさせていただいたご縁なのでその旨を経営陣にご案内させていただくのですが、そこで「ふぇ~、うちの会社ヤバいんですね」という感じです。一番の問題は経営陣自体がこのヤバい状態に慣れて「気づいていない」のです。人の能力の差はせいぜい2~3倍。ただ、意識の差は1000倍以上。倒産するのは市場のせいでも誰のせいでもなく、そこに働く経営陣含めスタッフ全員のせいなのです。「会社が倒産したので雇ってください」、もしそんなことを言って転職活動している人がいたら、その人自体が倒産の一翼を担っている人なので気を付けた方がいいんじゃない?