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2023-03-24 18:18:00

【第539回】そもそも組織って

昔々、ある男が川で釣りをしていると、同じように釣りをしている男がおりました。男たちは「釣れてるかい?」「ボチボチかな、そっちは?」などたわいもない会話で盛り上がりお互い相手のことが気に入り「明日もここに来る?もし良かったら今日みたいに一緒に釣りをしないか?」という話になりました。そのうち男たちは「お前は罠を仕込むのが上手いな」「そっちこそ針に引っかかった魚を釣り上げるのが上手じゃないか!」とお互いの長所を見定め「役割分担」をすることによって作業の効率化を図りました。時には二人ではどうにも対応できない「大きな獲物」を取る機会もあり、その際は「お前の周りに誰か良いやついない?」とお互い気が合う仲間を紹介し合い大きな獲物も協力して獲得していきました。…おそらく組織の成り立ちってこんな感じだったんではないでしょうか?最初は「気の合う仲間」から、そして「気の合う仲間の仲間」を集め出し…といった具合でどんどん携わる人が増えていき、その際にルールやらなんやらを決めていったのかもしれません。今回なんのお話しかと言うと、人を募集する際、採用基準に「自分たちが好きになれそうな人かどうか」を選んで採用している会社の方が定着率が良いということです。これが中小企業でぼちぼちの規模になってくると「資格」や「技術」で採用しがちになり、入社後お互いギャップに行き詰まるという傾向が強くなります。どこまで行っても「人と人」。相手の外側の鎧を見るのではなく、内面を重視して選考を進めていってもいいんじゃない?

2023-03-16 18:18:00

【第535回】エゴを出していく

エゴ。それは「自己」「自我」。プライドを持って仕事をするということは、ある程度のエゴも必要だと思います。自分の意見を押し殺して組織に組し、お客様の御用聞きをするのはプロではありません。自分の理念・信念を持って、それ以上に情熱をたぎらせ「こうすればもっと良くなる!」「あなたよりもあなたの幸せを真剣に考えている!」と自信を持って言えるかどうか。これも立派なエゴです。株式会社BENchmarkのクライアント様は「素敵なエゴイスト」ばかりです。「いくらお金をもらっても、将来的にお客様のためにならないことはやらない」「どんな常識だろうが、将来自分が振り返ったときに自信が持てないことはやらない」など、みなさんなかなかカッコいいエゴイストです。だからこそファンが出来る。だからこそお客様が待っていてくれる。ビジネスにおいてエゴをだすことは「相手に選ばれやすい」ということです。僭越ながら弊社もそうです。どれだけ売上があっても「ハートがキレイな人じゃないとお付き合いしない」、「自身の地位や見栄のために売上を伸ばしていきたいという人の売上は伸ばさせない」「どれだけお声がけいただいても「困っている人」を優先していく」。これが株式会社BENchmarkのエゴです。「類は友を呼ぶ」と言う言葉。最近特に弊社クライアント様のみなさんとお会いする度に思うのは、こんな素敵な人たちと仕事を通じて時間を共有させてもらえている間は、自分もなかなかいいステージにいられているなと一人こそっとほくそ笑んでいます。これもなかなかの贅沢じゃない?

2023-03-14 18:18:00

【第534回】メディアの怖さ

先日クライアント様からとある業種の情報誌をいただき目を通していたのですが、内容的には「これからヤバいよ」「ここの会社が業績を伸ばしているよ」という内容でした。実はこの情報誌は私もサラリーマン時代目を通していた業界紙でした。感想としては「まだこんなことやってんだ」です。その情報誌の編集者と話していて今でも覚えているのは「ある程度不安を煽らないと買ってもらえませんもん」と言う言葉。人間みんな不安でいっぱい。未来に何があるか知りたくてしょうがないのです。だからこそ不安を煽り、ヒントを与えると人はその情報を求め、そこにお金が発生する。この手の手法は営業でも宗教でも取り入れているところはあります。経験を積むとある程度現状から未来を予測することはできますが、必要以上に恐怖心、不安感を煽る必要はありません。ただ、100歩譲ってこれからの業界の流れに警鐘を鳴らすことは良しとしても、私が一番問題視していることはこの業界紙が「ここが業績を伸ばしている」と言って持ち上げている会社の多くは「派手には見せているけれど経営的にはジリ貧」「キレイに装っているけれども中身はクレーム量産企業」ばかりを持ち上げている姿勢です。おそらく悪意があってやっているのではなく、本当に見抜けず見定めず取材し発信してしまっている。分析力がある会社は「あ~こりゃ偽物だわ」と分かるものの、分析力が疎い会社は素直に受け入れて失敗する。TVも含め、メディアの情報は「ある程度」と思って受け入れないと間違った判断をしてしまいます。じゃあどうすればいいのか?それは自分の足を使って、現場を見て、常にアンテナを立てて圧倒的な数をこなす。これに尽きるんじゃない?

2023-02-22 18:18:00

【第524回】「敵に回したらやっかい」よりも

前回のブログは、超絶激寒営業マンの「嫌な取引先だけど売り上げの為に付き合っている」との言葉にげんなりしたというお話ですが、実はこの話には続きがあって、その後のその営業マンが言った言葉が「敵に回したらやっかいですから」という言葉でした。確かに分からんでもないのですが、どこの世界にも「はた迷惑な人」は存在します。自身の立場が脅かされると知ったとたん、ありとあらゆる手を使って人を貶める、時にはありもしない話を作り上げて吹聴する。周りを巻き込んで情報操作をしていくのでまぁ面倒くさい。ただ、だからこそそんな人とは付き合ってはいけないのです。好き嫌いを選べるのが大人ですからね。だからこそ、「敵に回したらやっかいな人」よりも「一緒にいて心強い人」とだけ一緒にいればいいのです。「いつ裏切られるか分からない人」「いつ足を引っ張られるか分からない人」は、遅かれ早かれあなたの足を引っ張ってきますので早いところ距離を取ったほうがお互いのためなのです。あなたの周りで一生懸命「人の悪口ばかり言っている人」の一人や二人はいるんじゃないでしょうか?もしそんな人がいたらきっとあなたもしっかり「悪口のネタ」にされているので安心して離れた方がいいでしょう。ちなみに私は「敵に回したらやっかいな人」よりも「味方にしたら頼もしい人」でいられることの方がカッコいいと思っています。そんな人になるためには日々精進するしかないんじゃない?

2023-02-18 18:18:00

【第522回】まるではじめて携わるような気持ちで

「初心忘るべからず」とは良く言ったもので、人間どうしても経験を積み、自分の中の「勝ちパターン」を知って成果に繋がってくると慣れ・ダレ・舐めが出てきます。私もクライアント様からの依頼を受けて、「セミナー講師」をする機会が多々あります。たくさんの人を集めてのセミナーもですが、中にはコロナウィスル感染対策のため、1時間に1組限定で、一日に最大8組の方に向けて「全く同じ内容を全く同じテンションで8回する」ということもやっております。私は勝手にこの個別セミナーを「耐久セミナー」と名付けているのですが、この耐久セミナーをすると、正直セミナー中は「あれ?この話したっけ?」「おや、この人さっきも会わなかったっけ?」と、脳みそがパニックを起こして、セミナーが終わった後は気力も対局も使い果たし、家路に帰るまでの道中に必ず2回は休憩を挟まないといけない、帰ると倒れるように眠ってしまう、次の日も体力が戻らないといった超絶ヘビーモードのセミナーなのですが、その際に気を付けていることがあります。それは「まるではじめて携わるような気持ちで相手に接していく」ということです。私は下手をすると何百回とやっている内容ですが、当然私の話を聞いてくださるお相手は私とは「初対面」です。私の話を聞いてくださるのも初めてです。ここで私が「いつもと一緒の話だから」と気を抜いて接してしまうことは、相手にとってとても失礼・無礼なことになってしまいます。特にクライアント様からの依頼でのセミナー講師。私がサボって私の評価が下がるのであればそれは自業自得ですが、私のせいでクライアント様の評価が下がってしまうのはあってはならないことです。クライアント様の評価が下がるくらいならきれいごとではなく自分の評価が下がった方がよっぽどマシです。相手にとって初めての経験に立ち会う立場であるからこそ、こちらもはじめて携わるような気持ちで全力を果たす。これこそがプロってもんじゃない?