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【第588回】付いていく人はホントに選ぼ?
前職の輸入商社は10年お勤めさせていただいたこともあり、退職して3年も過ぎているにも関わらず前職で携わらせていただいた方たちからちょくちょく連絡をいただきます。経営者、サラリーマン問わず連絡をいただくのですが、最近サラリーマンの方から連絡をいただくのは「転職」や「起業」の相談が多いのです。転職や起業の主な原因は「経営者に対する不満」です。せっかく相談いただいたものの、こちらも「愚痴聞き屋」ではないので「うちの社長ワンマン社長なんですよ~」と言う人には「そりゃ社長だからワンマンでしょうよ」とお伝えするし、「ノルマに厳しいんですよ~」と言う人には「そりゃノルマを達成できないあなたも問題あるでしょ」と、極論「甘えてんじゃねぇよ」とお伝えさせていただいているのですが、あるワードを言う人にはすぐに「転職しな」「起業したほうがいいよ」とお伝えさせていただいています。そのワードは「うちの経営者はアホなんです」というワードです。なぜこのワードを聞いたら転職や起業をおすすめするかと言うと、「アホの下で働くことは最大級の屈辱である」ということを知っているからです。自身が信頼どころか「アホ」と思ってしまっている人に指示を出され、管理されることは屈辱以外なにものでもありません。特に「世襲制」の会社は致命的です。だって実力云々ではなく「社長のこどもだから」という理由で「優秀な社長」に当たるのか「アホな社長」に当たるのかが賭けだからです。限られた時間、限られたビジネスライフ、自分が尊敬できないどころか「見下している人」の下で働くくらいなら、小さな勇気を出して環境を変えた方がよっぽど豊かな人生になります。もし世襲制で親族を役員に据えようとお考えの経営者の皆さん。自身の身内を役員にするのであれば、相当優秀に育てないと大切な身内も大切な社員も不幸になるので思っていらっしゃる3倍教育に力を注がれたほうがいいかと思います。「うちの社長はアホ」と思って働いているサラリーマンのみなさん、アホと分かっていて付いていくのは愚の骨頂。文句言っている暇があっても動かないのであれば、あなたも立派なアホじゃない?
【第586回】初恋の人を思い出せ
あなたの「初恋」はいくつのときでしたか?片想いだったり、両想いになれたりと人によっていろいろあるかとは思うのですが、今回いきなりなぜこの話から始めたかと言いますと、弊社はたくさんの企業と携わる兼ね合いから「成果が出ている会社」「成果が出ていない会社」が事務所を見た瞬間に分かるのです。成果が出ていない会社は「当たり前のことが出来ていな」ことが圧倒的に多くて、事務所や接客スペースがとにかく汚い。汚いというのはゴミが散乱しているというのは論外ですが、整理整頓ができていない、来客がある場所にも関わらず私物が平然と置かれている、にも関わらず本来であれば「恥ずかしい」と思う状態にも関わらず、そこで働く人がその環境に慣れ過ぎて「恥ずかしい」と思う感覚がマヒしているということが非常に多いのです。そんな感覚がマヒしている人たちに「事務所キレイにしようぜ」といくら言っても改善されることはありません。だって本人たちは「これで大丈夫」と完全にセンサーがマヒしている状態なのですから。なので私がいつもお伝えさせていただいていることは「みなさんの初恋の人を思い出してください。その人が急遽この職場を訪れたとします。その際に「素敵~♪」と言ってくれると思いますか?」とお伝えさせていただきます。親や友達ではダメなのです。「初恋の人」なのです。誰しも甘酸っぱい経験のある初恋。その相手が自身の職場に来店された場合は、ちょっとカッコつけたいのが人の性。カッコつけるために人は背伸びをするのです。その背伸びするくらいが「ちょうどいい状態」なのです。自分のデスク、社用車の中、身だしなみ、自分の立ち振る舞い、すべてを見直してみて、少しでも「恥ずかしい」と思えたら、それは改善できるチャンスかもしれません。ちなみに私はどうかですって?「射場くん昔より素敵やん!」と言わせる自信しかないですね。ただ、これも私を取り巻く環境のお陰じゃない?
【第585回】顧客を選ぶ重要性
食べ物でもなんでも目の前にあるものを全て食べると体を壊します。これは仕事でも一緒で、目の前の人を全員「お客様」にしようとすると、どこかで無理が生じて利益どころかマイナスの方が大きくなる場合もあるので、「顧客は選ぶ必要」があります。最近、珍しく「嫌な人」と携わることがありました。その方は弊社クライアント様に出入りしている業者さんからの「紹介」だったのですが、基本私は「新規は紹介でしかお会いしない」というスタイルなのですが、逆を言うと「紹介であれば必ず一度はお会いする」というスタンスを取っています。弊社クライアント様がこの業者さんに私のことをとても良く言ってくださったこともあって、「一度紹介したい人がいる」と言われお会いしたのですが、まぁこれがなかなかの方でした。今まで色んなコンサルタントやフランチャイズに手を出して、その都度成果が出なかったらしく開口一番「どこどこのコンサル会社は最悪だ」「あそこのフランチャイズは加盟するまでは一生懸命だけど加盟してから何もしてくれない」と、まぁ言いたくなる気持ちも分からなくもないのですがネガティブな話の連続で、いきなりこちらの印象は「文句ばっか言う人だなぁ」という印象を抱かせた上で「ところでおたくは何をしてくれるの?」と完全な他力本願+上から目線で、「こりゃダメだな」とこちらが思ったのも束の間、「安くしてよね」と、これもまた紹介者の顔を潰すような発言をされたので「通常の経営コンサルは顧問料を月額¥30万ほどお預りされるかと思うのですが、弊社の場合顧問料は月額¥100万で、ミーティングは3ヶ月に一回のリモートのみです。」と完全なる「断ってもらう方向」のお話しをさせていただきました。当然相手は「そりゃ無理ですわ」と仰っていただいたのでシメシメだったのですが、なぜここまでの条件を提示したか。それは「付き合いたくないから」です。行儀の悪い人、品格の低い人、礼儀や敬意を持たない人は、お付き合いすることによってこちらの品格も下がるのです。そうなってしまうと、今弊社と顧問契約を結んでくださっているクライアント様の品格も下がるのです。最近有難いことに、大手建材メーカーから「BENchmarkさんの顧客であれば、直接取引をさせていただきます!」と仰っていただきました。これはなかなかあり得ないことなのです。通常大手は倒産リスクによる未回収リスクを回避するために、直接取引はあり得ません。それも弊社と直接であればともかく、弊社クライアント様は問答無用で直接取引OKというのは、かなりの信頼と信用を得ているからこそなのです。当然直接取引できるので価格も通常よりかなりお値打ちに、尚且つメーカーと直接やりとりが出来るので反応も早く良いことづくめなのです。この信用は弊社とクライアント様で築き上げたもの。だからこそ、「変な人」を入れてこのブランドを下げるわけにはいかないのです。私がお付き合いする人や会社を選ぶのには、私だけではなく私の周りの人のことも考えているのです。そう考えたら、付き合う人を選ぶのってかなり慎重にならない?
【第584回】嫌な「客」にならない
我々は普段商品やサービスを「購入いただく立場」にも「購入する立場」にもなります。先日クライアント様から「家電量販店はどこが安いんだろうねぇ?」という話になり、私のアンサーとしては「あなた次第です」ということをお伝えさせていただきました。ネット販売等なら話は別ですが、店頭で購入するとなると、そこには「人」がいます。そうなると、そもそも「安いわけがない」のです。だって人件費がかかっているのですから。ただ、そんな状況でも少しでもお得に購入したいのであれば自分自身が「良い顧客」になることが必要です。ここで言う「良い顧客」とは、何も大量に商品を購入する顧客ではありません。むしろ「嫌な客」にさえならなければ良いと思っています。「嫌な客」とはどんな人か。簡潔に言うと、販売員のことを「人」として見ていない人です。色んな店舗で見積もりを取って、「とにかく安くしてくれ」と懇願する人、そもそも横柄な人、威圧的な人、ここら辺は「嫌な客」です。優れた販売員、営業マンならこんな顧客に当たったらどうするか?答えは単純で「二度と来ないように仕向ける」のです。通常より高くする、悪い条件を提示し、二度と来たくないと思ってもらうように仕向けます。だって「お客様を選ぶことの重要性」を知っているからです。どこまでいっても相手も「人」です。気持ちよく購入するためには、相手にも気持ちよく売ってもらった方が得じゃない?
【第581回】かまってちゃんにかまわない
この世界にはたくさんの「かまってちゃん」がいます。ただ、私含め誰しもが「かまってちゃんの資質」があります。例えば仕事においても「退職したい」と本当に思っている人と、引き留めて欲しいから、自分が必要とされているか知りたいから「退職したい」と言うかまってちゃんがいます。私もサラリーマン時代東海エリアの統括をしていたこともあり、たくさんの「退職」に携わってきました。夢があったり、本当に仕事が合わなくて苦しんでいる人の退職もあれば、かまってほしいから退職をチラつかせる社員もいました。その際は一度はかまうのですが、2度目になると「OK分かったよ、辞めな、いつ辞める?」と辞める方向でどんどん話を進めていきました。当然相手からは「引き留めてくれなかった!」と訳の分からない陰口を叩かれたのですが、そんな人は特に組織の中では「癌」になってしまうのでとっとと辞めてもらった方が双方のためなのです。目を向けるべきは頑張っている社員、そして会社やサービスを必要としてくださっているお客様なのです。仕事は楽しいものですが「おふざけをする場」ではないのです。とにかく大の大人が貴重な時間をかけて携わるから報酬が得られるのです。だからこそ、もしあなたの部下や後輩でかまってちゃんがいるのであれば、本人のためにも早急にその癖を直してあげないと、後々その人が苦労することになるんじゃない?