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【第585回】顧客を選ぶ重要性
食べ物でもなんでも目の前にあるものを全て食べると体を壊します。これは仕事でも一緒で、目の前の人を全員「お客様」にしようとすると、どこかで無理が生じて利益どころかマイナスの方が大きくなる場合もあるので、「顧客は選ぶ必要」があります。最近、珍しく「嫌な人」と携わることがありました。その方は弊社クライアント様に出入りしている業者さんからの「紹介」だったのですが、基本私は「新規は紹介でしかお会いしない」というスタイルなのですが、逆を言うと「紹介であれば必ず一度はお会いする」というスタンスを取っています。弊社クライアント様がこの業者さんに私のことをとても良く言ってくださったこともあって、「一度紹介したい人がいる」と言われお会いしたのですが、まぁこれがなかなかの方でした。今まで色んなコンサルタントやフランチャイズに手を出して、その都度成果が出なかったらしく開口一番「どこどこのコンサル会社は最悪だ」「あそこのフランチャイズは加盟するまでは一生懸命だけど加盟してから何もしてくれない」と、まぁ言いたくなる気持ちも分からなくもないのですがネガティブな話の連続で、いきなりこちらの印象は「文句ばっか言う人だなぁ」という印象を抱かせた上で「ところでおたくは何をしてくれるの?」と完全な他力本願+上から目線で、「こりゃダメだな」とこちらが思ったのも束の間、「安くしてよね」と、これもまた紹介者の顔を潰すような発言をされたので「通常の経営コンサルは顧問料を月額¥30万ほどお預りされるかと思うのですが、弊社の場合顧問料は月額¥100万で、ミーティングは3ヶ月に一回のリモートのみです。」と完全なる「断ってもらう方向」のお話しをさせていただきました。当然相手は「そりゃ無理ですわ」と仰っていただいたのでシメシメだったのですが、なぜここまでの条件を提示したか。それは「付き合いたくないから」です。行儀の悪い人、品格の低い人、礼儀や敬意を持たない人は、お付き合いすることによってこちらの品格も下がるのです。そうなってしまうと、今弊社と顧問契約を結んでくださっているクライアント様の品格も下がるのです。最近有難いことに、大手建材メーカーから「BENchmarkさんの顧客であれば、直接取引をさせていただきます!」と仰っていただきました。これはなかなかあり得ないことなのです。通常大手は倒産リスクによる未回収リスクを回避するために、直接取引はあり得ません。それも弊社と直接であればともかく、弊社クライアント様は問答無用で直接取引OKというのは、かなりの信頼と信用を得ているからこそなのです。当然直接取引できるので価格も通常よりかなりお値打ちに、尚且つメーカーと直接やりとりが出来るので反応も早く良いことづくめなのです。この信用は弊社とクライアント様で築き上げたもの。だからこそ、「変な人」を入れてこのブランドを下げるわけにはいかないのです。私がお付き合いする人や会社を選ぶのには、私だけではなく私の周りの人のことも考えているのです。そう考えたら、付き合う人を選ぶのってかなり慎重にならない?
【第584回】嫌な「客」にならない
我々は普段商品やサービスを「購入いただく立場」にも「購入する立場」にもなります。先日クライアント様から「家電量販店はどこが安いんだろうねぇ?」という話になり、私のアンサーとしては「あなた次第です」ということをお伝えさせていただきました。ネット販売等なら話は別ですが、店頭で購入するとなると、そこには「人」がいます。そうなると、そもそも「安いわけがない」のです。だって人件費がかかっているのですから。ただ、そんな状況でも少しでもお得に購入したいのであれば自分自身が「良い顧客」になることが必要です。ここで言う「良い顧客」とは、何も大量に商品を購入する顧客ではありません。むしろ「嫌な客」にさえならなければ良いと思っています。「嫌な客」とはどんな人か。簡潔に言うと、販売員のことを「人」として見ていない人です。色んな店舗で見積もりを取って、「とにかく安くしてくれ」と懇願する人、そもそも横柄な人、威圧的な人、ここら辺は「嫌な客」です。優れた販売員、営業マンならこんな顧客に当たったらどうするか?答えは単純で「二度と来ないように仕向ける」のです。通常より高くする、悪い条件を提示し、二度と来たくないと思ってもらうように仕向けます。だって「お客様を選ぶことの重要性」を知っているからです。どこまでいっても相手も「人」です。気持ちよく購入するためには、相手にも気持ちよく売ってもらった方が得じゃない?
【第581回】かまってちゃんにかまわない
この世界にはたくさんの「かまってちゃん」がいます。ただ、私含め誰しもが「かまってちゃんの資質」があります。例えば仕事においても「退職したい」と本当に思っている人と、引き留めて欲しいから、自分が必要とされているか知りたいから「退職したい」と言うかまってちゃんがいます。私もサラリーマン時代東海エリアの統括をしていたこともあり、たくさんの「退職」に携わってきました。夢があったり、本当に仕事が合わなくて苦しんでいる人の退職もあれば、かまってほしいから退職をチラつかせる社員もいました。その際は一度はかまうのですが、2度目になると「OK分かったよ、辞めな、いつ辞める?」と辞める方向でどんどん話を進めていきました。当然相手からは「引き留めてくれなかった!」と訳の分からない陰口を叩かれたのですが、そんな人は特に組織の中では「癌」になってしまうのでとっとと辞めてもらった方が双方のためなのです。目を向けるべきは頑張っている社員、そして会社やサービスを必要としてくださっているお客様なのです。仕事は楽しいものですが「おふざけをする場」ではないのです。とにかく大の大人が貴重な時間をかけて携わるから報酬が得られるのです。だからこそ、もしあなたの部下や後輩でかまってちゃんがいるのであれば、本人のためにも早急にその癖を直してあげないと、後々その人が苦労することになるんじゃない?
【第580回】上手くいかないときがストーリーを作る
お付き合いさせていただいているクライアント様に関わらず、成功されている方はみなさん共通して「上手くいかなかった日々」を持っています。「苦労した日々」と言ってもいいかもしれませんが、みなさん当時辛かったであろう過去を「楽しそう」にお話しされます。私も自己紹介の際には新卒で入った不動産会社のときのことをお話しさせていただいております。「毎日100件飛込み+300~500件テレアポやってたんですよ~」「夜8時に支店長の車に乗せられて営業エリアで降ろされて「アポが取れるまで帰らさん!」とパラシュート営業という謎の夜間訪問やってたんですよ~」「飛び込みで出会ってはじめての人にも関わらず「お前の会社何回来るんだ!」と怒られて塩投げられたんですよ~」。みなさんこの話をさせていただくと「ドン引き」なのですが、私があまりにも楽しそうに話すものですから、逆に「これをやってきた人なんだ」と、特に営業をしている方からの評価が「称賛」や「敬意」に変わります。また、輸入商社に転職して最初なかなか成果に繋がらなくて、ただその時でも当時の社長や上司、先輩方に支えていただき、育てていただき今があることをお伝えすると「この人にもこんな過去があったんだ」と「親近感」と「信用」に繋がります。その時いつも思うことは「あの時苦労していて良かった」「あの時の上手くいかない毎日があってよかった」と心から思います。過去の自分を取り巻く環境と、真面目に腐らずコツコツと頑張ってきた自分がとても誇らしくあります。成功者がよく自慢げに下積み時代を話すということはよくあること。仮にもしあなたが今上手くいかない日々に悶々としているのであれば、それは将来のあなたが自慢げに下積み時代を話せるようになるための準備なんじゃない?
【第578回】プロってなんだ?
突然ですが「プロ」ってなんでしょうね?プロフェッショナル、自分の人的資産となる知識、経験、技、ノウハウを個人や企業、組織、チームに提供し、ハイレベルな仕事を通じて高額な報酬を得ている達人の領域に達した熟達者。という意味らしいのですが、中には「お金をもらったらプロ!」と言う人もいらっしゃいます。じゃあ「バイト」はどうなんでしょうね?お金をもらっているけれど高額な報酬ではないのでプロではないのでしょうか?熟練した職人はどうでしょう?特に日本の職人は業種問わず熟練した職人になればなるほど「終わりはない、まだまだ勉強中」と言われます。私が思う「プロ」とは、一つの物事に時間と情熱と手間をかけて突き詰めている人がプロなんだと思います。報酬の大小ではありません。逆に「プロが出来あがらない業種」もあると思います。それこそ弊社が扱っている「マーケティング」や「営業」はプロというものになれないと思っています。何故なら市場は日々変わっていくから。1発当てることはできるかもしれませんが、だからと言って同じことをずっとやって成功し続けられるかと問われれば当然答えはNOです。だからこそ、「マーケティングのプロ」と名乗る人は信用しないことにしています。だってマーケティングは「誰にも分からないことをやること、それも時代に合わせて」だと思っているからです。こんな仕事をさせていただいている私がこんなことを言ってしまってはいけないかもしれませんが、私もプロではありません。「ずっと素人」と思って取り組んでいかないとクライアント様にとんでもないご迷惑をおかけしてしまうと思っているからです。それくらいマーケティングを提案する人は責任が重大です。絶対他人事と思って提案してはいけないこと、それがマーケティングです。プロになれる業種も羨ましいですが、一生プロを目指して突き進んでいく仕事もなかなかロマンじゃない?