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【第711回】早くコツを掴む
年末年始テレビを見ていると大御所お笑いモンスター明石家さんまさんが出られていて「笑いなんて簡単やんけぇ、笑いは緊張と緩和だけや」と後輩芸人にお話しされていました。明石家さんまさんの中には「お笑いのコツ」があるのでしょう。明石家さんまさんに限らず、プロは「コツ」を知っているのです。当然私も「営業のコツ」を知っているからこそ、有難いことに長く営業としてご飯を食べさせていただいたのですが、大切なことは「いかに早くコツを掴むか」です。私の場合は26歳のころ、輸入商社に転職して2ヶ月目に「本気でやらないとヤバい」と思い、「人生でこれだけ本気で努力したことはあるのだろうか?」と思えるほど本気で努力したお陰で営業としてのコツを早く掴むことができました。ただ、そのためにもしかしたら今の自分自身も含め人の10倍ほど努力したのだと思います。何度も練習し、何人もの新規開拓先にアプローチし、何度も断られ、何度も悔しい想いや辛い想い、時には恥ずかしい想いや悲しい想いをし、そこで逃げずに(正確には第一子を授かったばかりだったので逃げ出せずに)なんとか営業として食べていけるよう自身が出来るようになる未来を信じて真剣に分析し、真剣に改善したあの頃にコツを掴めたからこそ今があるのだと思います。プロはコツを掴むまでに相当の時間と意識をそのことに向けた人です。コツを掴みさえすれば世界は変わって見えてきます。ただ、世の中はたくさんのコツが必要です。「人付き合いのコツ」「マネジメントのコツ」「経営のコツ」「人生のコツ」。この人生で我々はどれだけの「コツ」を掴めるのでしょう?と考えると、今の問題に対してのコツを早く掴んで次のコツを手に入れに行ってもいいんじゃない?