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【第648回】人手不足問題
現在業種問わずたくさんの企業で「人手不足」が問題とされています。政府が率先して進めている最低賃金upの取り組みが悪い方向に進んでいて、時給が上がる→少ない労働時間で稼げる→ただ扶養控除の兼ね合いがあり結果働ける時間が少なくなってしまう→人手不足に繋がっているのも原因かと思いますが、根本的な問題は出生率の減少。最近NHKの特集で「人手不足に対しての各種企業の対応」という特集が組まれていたのですが、どの企業も人員をありとあらゆる手を使い「取り合っている状態」。正直「アホじゃねぇの?」と思いました。大切なことは人員が少ない→その中で人を集めることに力を入れるではなく、人員が少ない→少ない人員で回せる仕組みを考えるという「今の現状を受け入れ相応しい対策をする」ことがビジネスの鉄則にも関わらず根本的なところをみんな分かっていない。例えば昔の大工さんや職人さんは「今あるもので仕事をする」ということが根本に教育されていました。「職人は道具を選ばない」という言葉がそれです。今ある環境で自身の知識と技術でベストを尽くす。この基本を分かっていないから「もっとたくさん人を入れる」「もっとたくさん設備投資する」という「もっともっと地獄」に陥ってしまうのです。結論から言うとみんな「欲しがり過ぎ」なのです。「もっと売上が欲しい」「もっと他者から評価されたい」「もっと人よりよく思われたい」、もっともっともっとが結果自身の身を滅ぼすのです。人手不足問題の向き合い方の一つとして少ない人員でどう回していくか。会社の終わりをどう持っていくか?と考えるのも一つの手なんじゃない?
【第647回】教えてくれる人より一緒に考えてくれる人
今日たくさんの情報が世に溢れています。YouTubeやHP、SNSで大抵の知りたいことはすぐ手に入る時代。弊社は「コンサルタント」という業種にカテゴリーされるのですが、クライアント様、ご相談いただく方全員にお伝えさせていただいていることは「コンサルと契約しちゃだめですよ」ということです。理由としては、世の経営コンサルタント、マーケティングコンサルで本当にまともな人が非常に少ないことと、先日もインスタグラムの広告で「すぐに集客が出来る方法!」という広告を流している会社があったのですが、その会社のフォロワー数はなんと33人。そもそもお前が人を集められていないだろ!というツッコミが入ることすら予想できずに広告を流してしまう浅はかさ。ただ、困っている側は藁にも縋る想いなので、当然普段なら騙されないことに騙されてしまうといった悪循環。今後従来型のコンサルタントは益々不必要になってきます。月1回訪問し、分厚い資料でそれっぽく見せ、夜会食して月の顧問料¥30万!絶対いらないですよね。そんなエセコンサルよりも「一緒に考えてくれる人」「一緒に本気で悩んでくれる人」の方がよっぽどお金も時間も使う価値があるかと思います。全ては有限。限られた資源の中であなたは誰にどれだけ時間とお金と心を使いますか?
【第644回】部下の遅刻を直す方法
先日とあるクライアント様でスタッフの一人が遅刻癖がなかなか抜けずに困っていらっしゃいました。そのスタッフの方はとても愛嬌のある方で、素直で真面目で優しく私自身大好きな子なのですが、とにかく朝が弱いとのこと。会社でもペナルティを設けてなんとか改善を図ろうとしていたのですが、なかなか治らず本人も若干諦めムードでした。社長からその相談を受け、その担当を呼び出して私が「これから君が遅刻する度に私が罰金¥1,000をこの会社に支払います。」とお伝えしたところ、なんとそれから約3ヶ月遅刻0です。これはたまたまその子が「人のために一生懸命する人」「人に迷惑を掛けたくない人」だったからこそ上手くいったことですし、私もその子を信じて言ったことだったのですがここまで上手くいくとは自分でも驚いています。よりその子が愛おしくなり、これからも一緒にお仕事をさせていただきたいなと思っています。そして何よりその提案を何も言わずに信じて受け入れてくださったその社長に感謝です。人を育てるというとたいそれたことですが、その人に合った対応ができるのはその人を知っているからこそです。人の育て方は何が正しくて何が間違いかはあやふやです。A君で成功したことがB君ではうまくいかないなんてことは日常茶飯事です。ただ、それでも部下と一緒に成長することを望むことが上司や年長者としての役割じゃない?
【第642回】本当の努力をしているとき
多くの成功者に共通する「努力」。努力した人が必ずしも成功するわけではないが、成功した者は皆努力している。byベートーヴェン。ただ、本当の努力をしているときは、ある種の覚醒モードに入っているのでやっている本人は「努力している」という実感が無いのです。「努力」と聞くと、目標必達のために汗をかき、我慢や忍耐の上に成り立つ成功をイメージしがちですが、例えばパチプロの人が朝から並んで良い台を陣取り、ノートにその台の傾向と対策を書き取り何度もトライする。競馬で馬をじっくり観察し、過去のデータとも照らし合わせ賭けの精度を上げる。普段ギャンブルを一切しない人からすれば、これは「努力」となるかもしれませんが、やっている本人は努力だなんて思っていないでしょう。私自身起業してから努力という努力はしていないと思っています。なぜなら「楽しい」からです。先日久しぶりに経営の健康診断がてら定期的にやっている顧問会計事務所との打合せの際に「毎月よくこれだけのクライアントを対応できますね」と言われたのですが、私自身毎日自分で「この人とお付き合いしたい」と思った人と「より良くなるためのミーティング」をする、そのために日々色々な情報を収集する。実際に試してみて分析して改善に繋げ成果を出していく、この一連の流れが楽しくてしょうがないのです。ゲームやギャンブルよりもよっぽど楽しいのです。私は普段から夜呑みに行きません。理由としては家族の時間を大切にしたい、自分の時間を大切にしたいということもあるのですが、「呑み」より「ミーティングをしている時間」の方が100倍楽しいからです。これも人から見ると「あの人は仕事ばかりで努力している」と見られるかもしれませんが、全く努力していません。だって楽しいことしかやっていないからです。クライアント様の成長と成功が自身の成長と成功に繋がる。どんどん求められること、求めてくださる人の数が増えてくる。0から始まった事業がどんどん私の思った以上になってきている。経済的にも精神的にもどんどん豊かになってきている。「大人が本気で遊ぶとそれはビジネスになる」という言葉がありますが、まさにその通りで「本気で遊んでいる」という感覚です。もしあなたが「俺ってば努力してるな~」と思って今を耐え忍んでいるのであれば、その次のステージがあるのでワクワクしながら目指してみてもいいんじゃない?
【第640回】それお客様ホントに喜んでる?
私自身経営者としてはまだ4年目。ただ、経営者に寄り添って経営のお手伝いをさせていただく環境に身を置いてかれこれ14、15年になります。成長していく企業と衰退していく企業の違いは多々あるものの、基本物事はシンプルで「お客様に喜んでもらっている企業」は嫌でも繁栄していきます。当然ながら「お客様に喜んでもらえていない企業」はどんどん衰退していきます。当然ですよね?当たり前のことですよね?小学生でも分かることですよね?ただ、不思議と大の大人がビジネスになるとこれが分からなくなるのです。先日も私の大切なクライアント様が取引業者からの誘いで接待旅行に誘われたということを相談され、失礼ながら私は「こんなに忙しいのに行きたくない旅行いくんです??誘ったやつどうかしてるぜ!」と言ってしまいました。このクライアント様も本当に素敵な方で、お客様のこと、協力業者のこと、家族のことを常に自分以上に考える愛情深い方なのですが、そんな人だから休みもなく仕事も夜遅くまで頑張っていらっしゃることを知っているので、そんな人の「貴重な時間を奪う」ということがちょっと許せずにもんもんとしてしまいました。特に仲良くもない知らないおっさんたちと行く接待旅行が楽しいわけないじゃないですか、そんな旅行で楽しいと思う人じゃないじゃないですか、ただでさえ忙しい人で家族も大切にしている人なのに、そんな人から仕事の時間と家族の時間を奪うことが「悪」ということを分かっていないこと自体がどうかしてるぜだと思います。言い方がきついかもしれませんが、「時間」と「命」は有限で取り返しがつかないのです。私は人の時間を奪う人は「悪」だと普段から思っています。お客様に喜んでもらうどころか、貴重な時間を奪いながらも「接待してやってるぜ、へっへっへ…」と勘違いしているおっさん共のなんたる寒いことか。寒い、寒すぎる。私も立場上、仕事上の付き合いで接待のお声がけをいただく機会がちょいちょいあるのですが、その時にお伝えするのは「ランチは行くけど家族との時間が大切なので夜はNG」ということと、「呑みにいくなら友達になってから行こうぜ」ということ。最近それに加えてお伝えしていることは「僕は家族や自分の時間を大切に出来る人が好きだから、もし僕に時間を使おうとしてくれるのであればまずは家族との時間や自分と向き合う時間を大切にしてもらって、そのときの話を聞かせてもらっている方がよっぽど楽しいしあなたのことを好きになれます」ということをお伝えしています。私にへこへこ媚びを売るのであれば、家に帰って奥様やお子さんをご機嫌にすることに全力を注ぐ方がよっぽど魅力的な人間です。むしろ接待を求めてくるような寒い人間とは付き合わないほうが良いのです。そんな奴いつか勝手に自滅していくので一緒に伴走するべき人ではないのです。なんとなくやっている一つ一つの行動が「お客様に喜んでもらえる行動」なのか?一度立ち止まって考えてみてもいいんじゃない?