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【第692回】主張するのであれば仕事量の多さではなく生産性
自身の頑張りを上司や経営陣に主張する際に「仕事量」を一生懸命PRする人がいます。ただ、実はこれ結構恥ずかしいことです。「私はこれだけ残業して、休日も出勤して…」「私はクレーム対応や業者との関係構築のために朝から晩まで働いて…」と、言いたいことは分からんでもないのですが、これ全て「私時間の使い方が下手なんです」と言っているようなものです。主張するべきはあくまで「成果」です。「私年間粗利で6,000万稼いでいるのに年収500万は少なすぎじゃないですか!?」と、こういった成果を基にした主張はどんどんしてほしいというかするべきです。成果を出しているにも関わらず明確な理由なしに応えてくれない会社であれば、すぐ見切りを付けたほうがいいかもしれません。また、「仕事量」によって待遇が変わる会社も要注意。なぜなら成果ではなく「パフォーマー」が評価される会社だからです。社内クレーマーがそのパワープレイで給料が上がるっておかしいでしょう?「私はこんなに頑張っているんです」と言うのであれば、それはあくまで数字で結果を出してからじゃない?
【第691回】成功は「恥を知ること」から始まる
大人になってから大成される方の共通点としては、若い時たくさん「失敗」されている人ではないでしょうか?「失敗」は「成功のもと」とはいうものの、やはり失敗はしたくないもの。それは「恥ずかしいから」です。ただ、だからこそ人は「二度とあの恥ずかしい想いをしたくない」という気持ちから改善策を考え、改良し、成長し成果に繋がっていくのだと思います。だからこそ大切な「恥を恥ずかしいと思う」ということ。失敗しても表面上は気丈に振る舞うのは良いとして、内面までもへっちゃらぶってたら、それこそ本当に恥ずかしいことです。恥ずかしいことをちゃんと恥と認識していますか?
【第688回】本当に大変な時に
帝国データバンクによると2023年11月の倒産件数は807件で20ヵ月連続で同年同月を上回っているとのこと。幸い弊社クライアント様で倒産した会社はないのですが、先日とあるクライアント様から珍しく土曜日に連絡があり、(基本私は土日各クライアント様の営業フォローのため相当忙しいのを弊社クライアント様はご存知なので)何事かと思って電話に出たところ、自分の友人の経営者が倒産しそうだけれど、何とか相談に乗ってあげてくれないか?とのことでした。現状なんやかんやで新規顧問の場合は3年先までお待ちいただいている状態なので、正直にその旨をお伝えさせていただいたのですが、ただそれを知った上での相談であることをこちらも理解しているので一度後日お話しを伺うことにしたのですが、話を聞くと銀行、税理士、保険屋、取引業者の全てから「もう倒産しかない」と言われているとのことでした。正直相当厳しいんでしょうが、私のお伝えさせていただいたことは「きっと大丈夫」ということです。決算書を見たわけではありません、本人から話を聞いた訳ではありません。ではなぜ大丈夫と言い切れるのか?それは、私に連絡をくれたクライアント様の存在です。家族以外で損得なしで「助けたい」と心底思ってくれている人が一人でもいる時点でなんとかなるのです。本人が本気で諦めずに頑張ればなんとかなるのです。現状弊社のクライアントのみなさんは絶好調でイケイケですが、8割ほどのクライアント様が最初お会いさせていただいたときは「もう死ぬしかない」くらい追い込まれていた方ばかりです。その人たちが「今超絶幸せ!」と胸を張って言ってくれているんです。それも1社や2社どころではなく30社、40社、会社員時代から数えるとなんやかんや100社以上V字回復のお手伝いをさせていただいてきた私からすると、絶対上手くいく!と思っているのです。会う前に決算書を送ってもらえばいい?と言われましたがNOです。決算書はあくまで過去の数字。未来のことは誰にも分からないし、未来をどうしていくかは自分たち次第なのです。この世に「絶対」なんてことは絶対ないんだぜ?
【第686回】働かざる者口出すべからず
毎年年始研修で顧問以外の会社に新春セミナーの講師をさせていただくのですが、普段顧問をしている先と違う企業と関わって思うことは「働かない社員に限って口だけは一丁前」ということです。セミナー講師をご依頼いただく企業の経営者は「自社のスタッフにはここが足りない」という想いでわざわざ外部から講師を招くわけで、その時点でスタッフは「自分たちはここが足りていないんだ」と悟らないといけないのですが、やはり経営者のそうした思慮を把握できないスタッフだからこそセミナーの質疑応答コーナーでは不平・不満が出てきます。出来るスタッフは「うんうん」とうなずく、出来ないスタッフは不満を言う。私はセミナー講師の際、あえてかなり棘を出して講師をさせていただきます。だって経営者がスタッフに与えたいのは「刺激」だからです。クライアントの求めた以上の物事を提供するのがプロ。だからこそいつもより激しめにキツイ言葉をかけていきます。働かざる者食うべからずではないですが、働かざる者は口を出してはいけないのです。もし意見を出したいのであれば、しっかり世の為人の為に尽くし、会社に貢献してからじゃない?
【第685回】きちんとした挨拶ができて業績が悪い会社を見たことが無い
会社を倒産させるのは景気でもなんでもなくそこで働く人です。これは心底思います。景気が悪くても業績が右肩上がりの会社はたくさんあります。現に倒産していく会社は「銀行が貸してくれなかった」「景気が悪くなった」などと、全て人のせいにしています。そんなのだから倒産するのです。成功する理由、失敗する理由は五万とありますが、共通していることは「きちんとした挨拶ができている会社は業績が良い」ということです。基本が出来ている会社は強いのです。経営者は決算書の読み方や異業種交流会に行く時間があるのであれば、マナー講習の先生でも呼んで徹底的に自社の基本を鍛えていったほうが成果が出ます。むしろ挨拶をないがしろにしている会社は確実に存続できなくなります。お客様にはニコニコ愛想の良い挨拶が出来るけれど、下請け業者や飛込みでくる営業マンには愛想が悪い、こういった会社も要注意です。あなたは「ちゃんとした挨拶」が出来ていますか?もし「ぐむむ…」と思うのであれば、早急に治さないと、大の大人が挨拶出来ないって相当重症じゃない?