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【第662回】嫌われるビジネスマン
先日とあるクライアント様とお話ししていた際ですが、「最近とある営業マンにとても嫌な思いをさせられた」とのことでした。詳細をお伺いしたところ、3~4ヶ月ぶりにアポを取って訪問してきたらしいのですが、その際「売上が大変だから買って欲しい」と提案されたとのこと。常日頃交流があり、持ちつ持たれつの関係で「実は今月ちょっとピンチなので、来月納入分を今月納入させていただけませんか?」ということであれば100歩譲って相談に乗れるかもしれませんが、久しぶりに来ていきなり「助けてくれ」はとても失礼ですよね。ただ、そんなことをやってしまうポンコツ営業マンだからこそ自分がどれだけ失礼なことをやっているのか分かっていないので、益々お客様から嫌われどんどん売上も下がっていくという悪循環に陥ってしまいます。要は自分が困ったときだけ助けを求めてくる人は超絶ウザいということです。私も前職建築材料の輸入販売をしている会社に勤めていた兼ね合いから住宅会社はもちろん、材料を扱う販売代理店や職人とも付き合いがあったのですが、久しぶりに電話がかかってきた職人から「最近仕事がないから紹介してくれ」と言われたときは「大変だね、ガンバ」で電話を切らせていただきました。これこそ「困ったときだけ連絡してきてんじゃねぇよ」です。こういうことをしてしまう人だからこそ、ファンが出来るどころか嫌われて仕事に困るのです。普段から周りの人を大切にしている人であれば、そもそも周りが助けてくれるので「困る状況に陥ること」がそもそもないのです。会社から「これをやれ」と言われてやっているかどうかは関係なく、今現在あなたがやっていることは人から嫌われることではありませんか?
【第658回】持てば持つほど苦しくなる時代
物価の上昇に実質的な増税に歯止めが止まらず、市場は益々厳しい状態になっています。働き方改革として来年から実施される「2024年問題」でも、送料の値上げとして実際に先日佐川急便が送料を7%upするということが報道されました。ヤマト運輸も約3万人の契約社員をリストラするという報道があり、今後益々物流業界の人手不足+送料up+発送から到着までの納期を要することになり、益々値上げの波を止めることができなくなってしまいます。値上げして給料が上がれば問題ないのですが、現状政府がやっていることはブレーキを踏みながらアクセルを踏むという訳のわからないことをやっているので益々状況は厳しくなってきます。文句を言っていても経営が良くなることはないので、経営者は対策を練らなければいけません。「どうやってお金を増やすか」の対策はシンプルに二つ。「どうやって入ってくるお金を増やすか」と「どうやって出ていくお金を減らすか」です。「どうやって入ってくるお金を増やすか」においては、今後益々少子高齢化で様々なサービスが「営業機会が減る状態」が誰の目から見ても明らかなので、現状こちらにシフトしていくのであれば海外を視野に商売をしていかなくてはいけません。ただ、「どうやって出ていくお金を減らすか」は今すぐにでもたくさん出来ることがあります。ただ、その中でも一番大変なことは「一度増やしたものを減らすこと」です。人、物において、一度増やしたもの、大きくしたものを減らすのは相当の体力を要します。そう考えると、現状考えもなく人材を募集すること、社屋を必要以上に新しくすること、会社を意図的に大きくしようとすることは、ちょっと頭の良い人だったらどういうことか分かるかと思います。「勢いが良い会社」と「勢いが良さそうに見せている会社」は全然違うもの。そこらへんを見極める力を今後もっと磨いていく必要があるんじゃない?
【第656回】本当に必要な忙しさか?
様々な経営者とお付き合いさせていただいている中で、皆様とても忙しそうにされています。ただ、同じように忙しくしていても成果はその人によって全く違ってきます。その違いはなんでしょう?かく言う私も超絶忙しいです。一日3~4社のクライアント様とミーティングし、ミーティングしている時間以外も電話やメールの対応、ミーティングの準備等に時間を費やしているので基本は「仕事に直結することだけやっている」というような毎日です。軽く見積もっても人の3倍は働いています。だからこそ所得も通常のサラリーマンの平均年収の3倍以上を維持できていると思っているのですが、忙しいけれど成果に繋がらない人は「仕事に直結しないことに時間を費やしている、それも膨大に」ということが多々あります。「東京にセミナーを聞きに行く」「異業種交流会の役員をやっているから…」「趣味でやっているバンドの練習で…」などなど、本人は一生懸命やっているのですが、周りの人から見たら「それって仕事じゃなくない?」ということに時間を膨大に使っていることが多いのです。サラリーマンでもそうです。特に成果が上がらない営業マンになればなるほど「社内会議の資料作成に時間を使ってしまいました」「営業ツール作成に時間を使っていました」など、本来「お客様に折衝する時間を最大限にしないといけない人」がそれ以外に時間を費やしてしまっている。これでは成果が上がるわけありませんよね?大きな成果を求めるときは「かけた時間=成果」となるほど世の中は単純ではないかもしれませんが、10時間お客様との打合せに時間を使った人と、30分お客様との打合せに時間を使った人とでは会う人の数も、積み上げられる関係性も全く違ってきます。1日24時間は誰しも平等。今のあなたの時間配分、仕事のために使っていますか?それとも仕事っぽいことに使っていますか?
【第648回】人手不足問題
現在業種問わずたくさんの企業で「人手不足」が問題とされています。政府が率先して進めている最低賃金upの取り組みが悪い方向に進んでいて、時給が上がる→少ない労働時間で稼げる→ただ扶養控除の兼ね合いがあり結果働ける時間が少なくなってしまう→人手不足に繋がっているのも原因かと思いますが、根本的な問題は出生率の減少。最近NHKの特集で「人手不足に対しての各種企業の対応」という特集が組まれていたのですが、どの企業も人員をありとあらゆる手を使い「取り合っている状態」。正直「アホじゃねぇの?」と思いました。大切なことは人員が少ない→その中で人を集めることに力を入れるではなく、人員が少ない→少ない人員で回せる仕組みを考えるという「今の現状を受け入れ相応しい対策をする」ことがビジネスの鉄則にも関わらず根本的なところをみんな分かっていない。例えば昔の大工さんや職人さんは「今あるもので仕事をする」ということが根本に教育されていました。「職人は道具を選ばない」という言葉がそれです。今ある環境で自身の知識と技術でベストを尽くす。この基本を分かっていないから「もっとたくさん人を入れる」「もっとたくさん設備投資する」という「もっともっと地獄」に陥ってしまうのです。結論から言うとみんな「欲しがり過ぎ」なのです。「もっと売上が欲しい」「もっと他者から評価されたい」「もっと人よりよく思われたい」、もっともっともっとが結果自身の身を滅ぼすのです。人手不足問題の向き合い方の一つとして少ない人員でどう回していくか。会社の終わりをどう持っていくか?と考えるのも一つの手なんじゃない?
【第647回】教えてくれる人より一緒に考えてくれる人
今日たくさんの情報が世に溢れています。YouTubeやHP、SNSで大抵の知りたいことはすぐ手に入る時代。弊社は「コンサルタント」という業種にカテゴリーされるのですが、クライアント様、ご相談いただく方全員にお伝えさせていただいていることは「コンサルと契約しちゃだめですよ」ということです。理由としては、世の経営コンサルタント、マーケティングコンサルで本当にまともな人が非常に少ないことと、先日もインスタグラムの広告で「すぐに集客が出来る方法!」という広告を流している会社があったのですが、その会社のフォロワー数はなんと33人。そもそもお前が人を集められていないだろ!というツッコミが入ることすら予想できずに広告を流してしまう浅はかさ。ただ、困っている側は藁にも縋る想いなので、当然普段なら騙されないことに騙されてしまうといった悪循環。今後従来型のコンサルタントは益々不必要になってきます。月1回訪問し、分厚い資料でそれっぽく見せ、夜会食して月の顧問料¥30万!絶対いらないですよね。そんなエセコンサルよりも「一緒に考えてくれる人」「一緒に本気で悩んでくれる人」の方がよっぽどお金も時間も使う価値があるかと思います。全ては有限。限られた資源の中であなたは誰にどれだけ時間とお金と心を使いますか?