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2024-06-05 18:18:00

【第761回】友達の友達は友達にならない

株式会社BENchmarkでは、顧客を完全なる独自の偏見とワガママで選ぶので基本わたしが「好き」と思う人としか顧問契約は結びません。ただ、最近難しいのが「ある程度大きな組織」との付き合い方です。当然経営者に魅力がないとお付き合いはお断りさせていただくのですが、経営者は魅力的でもそこで働く社員は別です。良い経営者の下に良い社員がいるとは限らないのです。むしろ、良い経営者にも関わらず弊社のような「第三者に頼らざるをえない環境」に陥っている会社では社員に問題がある場合が往々にしてあります。先日もとあるクライアント様の依頼を受けミーティングに参加したのですが、まぁ社員の質が悪い。挨拶が出来ない、言葉遣いがなっていない、そもそも社会人としてのマナーやコミュニケーション能力を全く身に付けていない状態です。しかも一人ではなく何人もいるわけです。こりゃあ社長は困るだろうなぁとすぐ理解しました。かわいそうなのが、この社長が採用した人材ではなく、先代、先々代の社長が採用した人材とのこと。頭を悩ます現社長に「射場さんの場合どうします?」とお尋ねされたのですが、即答で「解雇した方が早い」とお伝えさせていただきました。苗木の状態であれば歪みや傾きを矯正するのは比較的簡単ですが、大木を矯正するのは並大抵のことではありません。人間も一緒で、ある程度の年を重ねての矯正は困難ですし、それこそ本人が望んでいない状態での改善はほぼ不可能です。だからこそ、その人を変えようとするのではなく、いっそ人ごと変えちゃったほうが圧倒的に早いしストレスもないのです。おそらくこのご相談いただいた社長は私に「人の変え方」のレクチャーを望んでいらしたのかもしれませんが、まさかのドライな言葉に最初こそ驚いていましたが、途中から何かを感じられたのか「少し気持ちが楽になりました」とのことでした。会社や経営者は社員を守らないといけない、ただそれは「一生懸命頑張る真面目な社員」という前提です。親からもらった大切な体は大事にしないといけない、ただがん細胞は除去しますよね?それと一緒です。経営者が第三者を頼るということは「社内のこのメンバーでは解決できない」ということなので、今いる社員はちょっと危機感を持ったほうがいいんじゃない?