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【第713回】困ったときこそ焦らない
人間どうしても困ったときは焦ってしまい、その結果正しい判断が付かずに間違った選択をしてドツボにハマる場合があります。多くの経営者と携わる中で、業績が悪くなった途端に焦ってホームページ業者やフランチャイズに加盟、コンサルタントと契約するという方が多くいらっしゃいます。皆藁にも縋る思いなのでしょう。経営者に限らずですが仕事で上手くいかないときに恋人や家族にキツく当たってしまうというのも「本来なら選ばない選択」なので、こちらも焦りからくる異常な事態なのでしょう。先日もとあるクライアント様から焦ってご連絡をいただきました。内容は「売上を見込んでいたお客様が失注した!」とのことでした。営業マンでずっとやってきた私にとっては良くあることすぎて「ほぇ~、そーなんですねー」という感じだったのですが、あまりにも焦っていらっしゃるので「失注したことのデメリット」を洗い出していきました。失注する⇒見込んでいたお金が入らない⇒お金が入らないのはなぜ困るのか?⇒支払いが間に合わない?⇒そんなことはない、支払いは何ら問題ない⇒であれば焦っているのは未来の安心感が損なわれただけで、そこまで焦る必要はないよね?という話になり、本人も「確かに、焦る必要ないなぁ」と、たった10分ほどで通常運転に戻られました。そうなんです。冷静に考えたら焦る必要がないことに焦ってしまうものなのです。だからこそ第三者に客観的に自分の状態を分析してもらう、もしくは自分の状態を紙に書き出し俯瞰的に見ることによって、今の自分の置かれている状況を把握し、本当にやるべきこと、頼るべき人を見極めていく必要があります。もしあなたの周りで困ったていて焦っている人がいらっしゃったら、是非「ちょい落ち着け!お前は大丈夫!!」と一言かけてあげてもいいんじゃない?
【第712回】良いものでもその人に合っているかは別
先日とあるクライアント様にNISAをオススメいただきました。私自身まだNISAはやっていないかったので、ちょうど顧問会計士とお話しする機会があったので「NISAってどうなんだろうね?」と相談したところ「その人にとってはNISAはいいかもしれませんが、現状の射場さんには必要ないと思います」とのことでした。確かに、現状私がNISAをやると資産は増えるのですが現金が減ってしまう、資産形成はドル建て保険やら個人年金などで必要以上に貯蓄+老後の資産形成が出来ている。別に遺産を子供たちに残したいという気持ちもないので、これ以上老後の貯蓄にウェイトが寄ってしまうと今の生活をより節制しなくてはいけない。そう考えると確かに今の私にはNISAは必要ないんだなと思いました。これは薬も一緒かもしれません。心臓病の人にとって必要な薬は糖尿病の人には合わないのと一緒で、大切なことは「その人に合うかどうか」なのです。だからこそ、普段人様にアドヴァイスする立場としては、より相手からお話しを聞き、相手のことを相手以上に知った上で相手に合った提案をしないといけないなと改めて思いました。自分のしたい提案だけしているようじゃプロとは呼べないんじゃない?
【第711回】早くコツを掴む
年末年始テレビを見ていると大御所お笑いモンスター明石家さんまさんが出られていて「笑いなんて簡単やんけぇ、笑いは緊張と緩和だけや」と後輩芸人にお話しされていました。明石家さんまさんの中には「お笑いのコツ」があるのでしょう。明石家さんまさんに限らず、プロは「コツ」を知っているのです。当然私も「営業のコツ」を知っているからこそ、有難いことに長く営業としてご飯を食べさせていただいたのですが、大切なことは「いかに早くコツを掴むか」です。私の場合は26歳のころ、輸入商社に転職して2ヶ月目に「本気でやらないとヤバい」と思い、「人生でこれだけ本気で努力したことはあるのだろうか?」と思えるほど本気で努力したお陰で営業としてのコツを早く掴むことができました。ただ、そのためにもしかしたら今の自分自身も含め人の10倍ほど努力したのだと思います。何度も練習し、何人もの新規開拓先にアプローチし、何度も断られ、何度も悔しい想いや辛い想い、時には恥ずかしい想いや悲しい想いをし、そこで逃げずに(正確には第一子を授かったばかりだったので逃げ出せずに)なんとか営業として食べていけるよう自身が出来るようになる未来を信じて真剣に分析し、真剣に改善したあの頃にコツを掴めたからこそ今があるのだと思います。プロはコツを掴むまでに相当の時間と意識をそのことに向けた人です。コツを掴みさえすれば世界は変わって見えてきます。ただ、世の中はたくさんのコツが必要です。「人付き合いのコツ」「マネジメントのコツ」「経営のコツ」「人生のコツ」。この人生で我々はどれだけの「コツ」を掴めるのでしょう?と考えると、今の問題に対してのコツを早く掴んで次のコツを手に入れに行ってもいいんじゃない?
【第704回】メールの返信レスポンスと業績は連動する
昔から「恋愛上手は仕事上手」とはよく言いますが、このように○○が上手い人は◆◆も上手いみたいなことは多々あります。その一つが「メールの返信」です。業績が悪い会社になればなるほど、メールの返信が出来ない人が非常に多い。逆を言えば、業績が良い会社になればなるほど、仕事が出来る人になればなるほどメールの返信がしっかり出来ていて、尚且つ早くてとても丁寧な言葉で返信してくれます。弊社はクライアント様とのミーティングの際に、必ずその日の打合せ内容をメールにて議事録として送らせていただくのですが、業績の良い会社はこの議事録メールに対してもしっかり丁寧なメールを返信してくださいます。別にこちらは返信を希望している訳ではないので、議事録を見てくれさえすればいいのですが、やはり業績が良いところは一つ一つが丁寧かつ温かみを持って対応してくださいます。だからこそ、仕事柄質問メールにこちらが返信した際にお礼のメール、確認しましたメールを送れないクライアント様にはかなり厳しめに指摘させていただいております。業績が悪い会社は理由があって業績が悪いのです。悪いところを直さないと、いつまで経っても業績が悪いままなのです。あなたはお客様のメールにはもちろんですが、取引業者からのメールにもしっかり丁寧に返信出来ていますか?
【第703回】情熱を持って仕事が出来ているか?
精神論かもしれませんが、物事を進めていくときに必要なことは知識や技術ではなく「情熱」だと思います。所詮この世は精神論だと思っています。だって色んな人の想いや願いが形になっているのですから。精神の中でもビジネスにおいては「情熱」は必要不可欠かと思います。夢中になってのめり込んで、ときには寝るのも飯を食うのも忘れて取り組む、世の為人の為、大切な家族や自分の為、歯を食いしばりながらなんとか良くしていこうという情熱、これがなく成果を手に入れるほど世の中は甘くはないのです。逆を言うと、知識や技術がなくても情熱があればなんとかなるものです。不思議なもので、起業する際心の中で「人の役に立つことだけして生計を立てていく」と覚悟を決めた瞬間に疎遠だった人たちからたまたま10件以上も連絡をいただき良いスタートを切ることが出来た際、私自身「やはり想いの力は絶大だな」と思いました。「人の役に立つんだ」という情熱と覚悟を持った瞬間に神様がその覚悟が発揮できるステージを与えてくださったのだと思いました。むしろ想わないことにはそのステージには上げてくれないことも、営業人生の中で何度も感じていました。年を重ねるとどんどん情熱も少なくなってくるもの。それは守るものが少なくなるからかもしれません。そう考えたら、守るものがあって、欲求があって、情熱を燃やすことができる気力と体力があるいまだからこそ、情熱を燃やしておかないと不完全燃焼で人生を終わらすのはもったいなくない?