BENchmarkブログ

2022-11-24 18:18:00

【第479回】最近の若者は出世を望まない、そりゃそうやろがい

いろんな企業で顧問契約以外にも全社会議のアドヴァイザーをさせていただいたり、単発で経営・マネージメントのご相談を頂く中で、ちょくちょく経営者から出てくる相談で「最近の若者は出世を望まない」という問題。中には「出世するなら辞めます」という子もいるのだとか。「なんででしょうね?」と相談を受けるのですが、私のアンサーは「そりゃそうやろがい!」です。なぜかというと、シンプルに言えば「上司がダセィから」です。正確に言うと、「会社が管理職を輝かせてあげられていない」からと言い換えてもいいのかもしれません。ひと昔前であれば、出世して主任から係長、係長から課長、部長とステップを踏めば踏むほど給料が上がって、権限も与えられて、どんどん自身が働きやすくなって、その姿に部下が「よぅし、次は俺が!!」と思ったのかもしれませんが、今どこの企業も役職が上がっても給料は上がらない、部長になっても平社員との給料者は¥5万~¥10万程、でも責任を負わされて休みの日も何かあれば出社しないといけない。なおかつ権限もなく会社の奴隷になっていて顔つきも暗い…。こんなの憧れから一番遠い存在ですよね。それであれば「役職なしでそこそこの給料+責任のないポジション」を若者は望みますよね。これが日本の企業の多くで起きている「リアル」だと思います。ただですね、社会が暗いから、先行きが不安だからこそカッコつけて下の子に希望を持たせてやるのが「粋な大人」ってやつじゃないですか!?もし自社のスタッフが管理職になりたがらないというのであれば、それだけ貴社の中間管理職が輝けていないということ、そこをどうやって輝かせられるかが経営者の腕の見せ所なんじゃない?

2022-11-22 18:18:00

【第478回】集客系の飛込みは基本信用しちゃダメ

最近どの業種もどの業界も「集客」に苦戦している傾向が以前にも増して見受けられます。だからこそ、ホームページ作成会社、SNSの運営会社、YouTube用の動画作成会社、コンサルタントがここぞとばかりに足元をみて営業に来ているケースが多々見受けらます。普段であれば相手にしないものの、集客がなく追い込まれた状態だとまともな判断が出来ずに、藁にもすがる思いで多額の資金をぶっ込んだものの、一切成果に繋がらないというケースも多々見受けられます。弊社クライアント様の中でも、比較的付き合いが浅い方に多いのですが「こんな営業が来たんですけど、どう思います?」とご相談を受ける機会も日に日に増えてきています。そんな相談を受けての私のアンサーは「基本集客を売りにしている会社が「営業」してきている時点でアウト」ということをお話しさせていただいております。「うちでやると集客できますよ!」「どんどん御社のターゲットとしているお客さんが来るようになりますよ!!」と、さもそれっぽいことを言って営業をかけてきますが、集客を提案している私から言わせると「いや、そもそもお前たちが集客出来てないじゃん」の一言で一蹴します。だってそうでしょう?わざわざテレアポや飛込みしている時点で、その会社は集客できていないじゃないですか?本当に集客を提案できる会社であれば、そもそも「営業する必要がない」のです。だって集客の方法を知っているのですから。これは本当に有難いことなのですが、弊社は2020年1月の創業以来一度も自社から飛込みや新規開拓のためのテレアポを行ったことはありません。それどころか、集客に対する広告宣伝費も¥0です。何故ならマーケティングの基本を忠実にこなしているからです。一件一件のクライアント様を大切に丁寧に対応したいという思いから、現状お問合せも紹介の方は別として、新規の方はお断りさせていただくか、待っていただいている状態です。それでも毎月、こんな知名度もない会社にも関わらず毎月新規で最低3社ほど顧問依頼のご要望をいただきます。これが集客を提案している会社の「本来の姿」です。苦しいときほど、弱みに付け込んで甘い話を持ち掛けてくる「悪いやつ」はいつの時代にもいます。そんな時こそ冷静に、いろんな人に相談して、決断を急がず会社の今後の方向性を決めていった方がいいんじゃない?

2022-11-20 18:18:00

【第477回】100年続く会社

2021年6月時点で、全国の企業数は367万4000社、民間事業所数は507万8000カ所、計約875万2000社がこの国に存在しているとのことです。そのうち、国内で「100年続く会社」になると約3万社ほどとのことです。数字が大きすぎてしっくりこないかもしれませんが、全体の約0.03%という数字です。今まで倒産・廃業した企業を加えると、その生存率はもっと少なくなるかもしれません。弊社クライアント様の中でも100年以上続く企業も5社ほどいらっしゃいます。ただ、100年続いたから「幸せそうか」と言えば、答えは当然ながらその会社それぞれです。ここでお伝えしたかったことは、確かに長く続くことは素晴らしいことだし、誇らしいことだし、頑張って歯を食いしばってやってこられた結果ですが、我々の本分は「幸せになること」です。「続けること」はゴールではないし、むしろこれだけの生存率の低さを考えると、「続けていられることが奇跡」かもしれません。だから、続かなくても「そんなもんか」でもいいのかもしれません。ちょっと最近「本当に困っていらっしゃる会社さん」のお問い合わせが多く、可能な限りお話しを聞いている中でみなさん「非常に苦しそう」な姿を見て、「そんない追い込まれないでくださいね」と言う機会が増えてきて、ふとこの記事を書いています。株式会社BENchmarkは私の代で始まり私の代で終わらせます。子供や事業を継承したいという人が出てきても、継承させません。順調にいっても創業30年未満で終わらせるつもりです。だからこそ、気軽にのびのびできているのかもしれません。気軽にのびのび取り組むから良いアイデアが湧く、終わりが見えているから一瞬一瞬を全力で取り組むことが出来るのかもしれません。記録にこだわるのも大切ですが、その記録が自分の魂をあまりにも苦しめるようであれば、「最初からやり直し」もいいいんじゃない?また一緒に0からつくろうぜ?

2022-11-18 18:18:00

【第476回】本当に嬉しい値上げ

円安やら値上げやら、「マイナスイメージ」のニュースが多く、将来に不安を抱える方も少なくないのではないでしょうか?

ただ、「値上げ」はマイナスなことだけではありません。

例えばですが、私は3年前にYouTubeでゴリゴリ破壊的ROCKバンドに出会いました。コロナウィスルが蔓延する前だったので、ライブにも行って当時のチケット代が¥2,500だったかと思います。ライブハウスでギャンギャンに盛り上がりながら「このスキルでこの金額は安すぎる!でぇ~い、グッズを大量購入して支援じゃぁ~い!!」と普段ならあまり買わないバンドグッズも購入し、その後もCDラジカセも無いにも関わらずアルバムが発売したら発売日に予約購入したりと、微々たる応援を続けていたのですが、最近ライブがあるとのことでチケット代を見たらなんと¥5,500!

最高じゃねぇか!ここまできたのか!!ナイスゥ!!!と、とても嬉しくなりました。応援している人の価値が上がるのは本当に嬉しいですね。「値上げ=すべてマイナス」ではなく、「嬉しい値上げ」もあるんじゃない?

2022-11-16 18:18:00

【第475回】値上げ報道の影響

ここ最近、特に今年の8月前後から弊社に対しての問合せが急増しています。北は岩手から南は大分まで、「どうやって知ったんです!?」という方が「一度話を聞かせてほしい」とお問合せをいただくのですが、日に日に「市場が冷え込んでいる」ことを肌で感じます。驚くことに「集客方法」を売りにしているコンサルタント会社からも連絡があり「どうやって集客を提案しているのか教えてほしい」という要望までいただきました。どうかしてるぜです。

ただ、この原因の一旦は「メディアの報道」が大きなものだとも思います。毎日毎日「円安」「値上げ」と強調すれば強調するほど、消費者心理としては「慎重」になりやすいもの。本来であれば迷いなく商品を購入していた人も、「今お金を使っていいのか?」「もっと安いものはないのか?」「もう少し待てば安くなるのではないか?」と、何かと消費を躊躇してしまいます。これでは経済が動くわけがありません。「景気」という漢字は「京の都に日が昇る気分」と書いているのです。「気分」が大切なのです。正直2022年度の弊社クライアント様の集客状況も、今までの動きとは違う動きが垣間見えます。今までだと「ホームページを見てきました」「インスタグラムを見てきました」という方が、「実は半年以上前にホームページで見つけて…」「インスタグラムで7ヶ月前から見てました…」という「一見さん」が非常に少なくなっているということは、私自身も現場に出ている中で感じています。ただ、弊社クライアント様が有難いのが「しっかりストック出来ているから景気の影響を受けない」ということ。旧態依然の経営理念で、売上・規模をどんどん伸ばしてきた会社は正直現状非常に厳しい状況であると考えられるのですが、これからもっともっと厳しい状況になっていくことが予測されます。もし余力があるのであれば、今のうちから「今後起こりうること」に備えて、経営方針も変えていく必要が早急に必要です。結局最後生き残るものは、強いものでも大きいものでもなく、「進化できるもの」じゃない?