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【第713回】困ったときこそ焦らない
人間どうしても困ったときは焦ってしまい、その結果正しい判断が付かずに間違った選択をしてドツボにハマる場合があります。多くの経営者と携わる中で、業績が悪くなった途端に焦ってホームページ業者やフランチャイズに加盟、コンサルタントと契約するという方が多くいらっしゃいます。皆藁にも縋る思いなのでしょう。経営者に限らずですが仕事で上手くいかないときに恋人や家族にキツく当たってしまうというのも「本来なら選ばない選択」なので、こちらも焦りからくる異常な事態なのでしょう。先日もとあるクライアント様から焦ってご連絡をいただきました。内容は「売上を見込んでいたお客様が失注した!」とのことでした。営業マンでずっとやってきた私にとっては良くあることすぎて「ほぇ~、そーなんですねー」という感じだったのですが、あまりにも焦っていらっしゃるので「失注したことのデメリット」を洗い出していきました。失注する⇒見込んでいたお金が入らない⇒お金が入らないのはなぜ困るのか?⇒支払いが間に合わない?⇒そんなことはない、支払いは何ら問題ない⇒であれば焦っているのは未来の安心感が損なわれただけで、そこまで焦る必要はないよね?という話になり、本人も「確かに、焦る必要ないなぁ」と、たった10分ほどで通常運転に戻られました。そうなんです。冷静に考えたら焦る必要がないことに焦ってしまうものなのです。だからこそ第三者に客観的に自分の状態を分析してもらう、もしくは自分の状態を紙に書き出し俯瞰的に見ることによって、今の自分の置かれている状況を把握し、本当にやるべきこと、頼るべき人を見極めていく必要があります。もしあなたの周りで困ったていて焦っている人がいらっしゃったら、是非「ちょい落ち着け!お前は大丈夫!!」と一言かけてあげてもいいんじゃない?