最新ブログ
【第766回】辞めさせないから組織が淀む
多くの会社やそこで働く社員が「ファンタジーの会社像」を求めるが故に苦しんでいます。その中の一つとして「離職率を減らすために辞めさせない努力」を一生懸命頑張っている会社が非常に多いのですが、個人的には必要以上に引き留める必要はないし、覚悟を決めて「辞めたい」と言っている人を無理に引き留めるのは自己満足で逆に相手の人生を考えていないのかな?と思います。そしてむしろ能力が低い社員、低いままで居座る社員に関しては「辞めてもらわないといけない」と思っています。経営的に不安定な中小企業になればなるほど「生産性のない社員を雇用することは倒産リスクに直結する」ということを、経営者も社員も理解しておく必要があります。不思議なもので海外の企業が大量にリストラしても「生産性を考えられる企業が強い」とか知ったかぶって言うくせに、いざ自分が切られる側になると「会社としてどうなんだ!?」と言うのが日本人の面白いところ。リストラされるのは会社、経営者の責任でもありますがそういった状況にしてしまった社員にも責任があるのです。「会社を良くするのは自分」という意識がないと、今後AI化が進んで人がより一層必要なくなってくる時代で居場所を失っていくんじゃない?
【第765回】ネガティブを言ったあとはポジティブで締める
先日とあるクライアント様とミーティングしていた際、実はそのクライアント様は3年程前は全く仕事がなく、「シンドイ」「辛い」と常々おっしゃっていました。そこからわずか2年程でどんどん良い波に乗られ、本当に素晴らしいのが今年はもうお仕事がパンパンで「今すぐのお客さんは勘弁~!」という状態です。ただ、今まで忙しくなかったこともあり慣れないこの忙しい状況に少々疲れていらっしゃいました。やはりそこで出る言葉は「シンドイ」「辛い」です。その際に生意気ながらお伝えさせていただいたことは、「3年前と今とではシンドイ状況が全く違う」ということ、そして「3年前の辛さと今の辛さどっちが辛い?」とお尋ねしたところ、「仕事のない辛さは地獄だった」とおっしゃっていただきました。そうなんです。仕事がないのは地獄なのです。お金が入ってこない不安、未来に期待が持てない不安、自分自身を全否定されているような苦しみ、とにかく仕事が無いことに比べれば、忙しいという苦しみは幸せなことなのです。ただ、苦しいときに無理して「余裕!」と言う必要もありません。自分の心に嘘を付いても益々苦しくなるばかりです。だからこそお伝えさせていただいたことは「シンドイ~」「キツイ~」「辛い~」と言った後のこと。言った後は必ず「充実してるなぁ~」と言ってみてくださいとお伝えさせていただきました。「キツイ~、充実してるなぁ!」「苦しい~、充実してるなぁ!」たった一言付け加えるだけでマインドがガラっと変わります。それほど言葉の力は大きいのです。もしあなたが今大変な状況に置かれていたら、それはあなたという人生をよりドラマチックにするための今が名シーンなのでしょう。だからこそ、苦しい状況にいらっしゃるのであれば「充実してるなぁ」「面白くなってきたぜ」「ワクワクするなぁ」と映画の主人公になった気持ちでポツリとつぶやいてみてください。きっと違う世界が見えてくるんじゃない?
【第764回】空想上の生き物はいないんだぜ?
みなさんペガサス、ユニコーンと聞くとパッと頭にその姿が浮かび上がるかと思います。ただ、ペガサス、ユニコーンを本気で探しても見つかりません。なぜなら空想上の生き物だからです。もし仮にわたしが「明日からペガサス、ユニコーンを探してきます!」と結構ガチのテンションで言ったもんならすかさずみなさん「いやいやいや…」と言われると思います。「待て待て待て…」と。にも関わらず、世のたくさんの経営者は日々空想上の生き物を追い求めています。「最強の右腕」「指示を出さなくてもこちらの意図を酌んで働いてくれる社員」「何も教えなくてもガンガン成果を出してくれるスタッフ」「社長や会社に従順で、「社長のためなら死ねます!」と言えるくらいの社員」これらは全て想像上の生き物です。仮にそんな人がいたらさっさと起業しています。そして、そんな人がいてもあなたを選んでくれるほどあなたに魅力があるのでしょうか?わたしも含め、自分より優秀な人に一緒に働いてもらうということは、自分自身が人間力をとことん磨いていかないと、あっという間に見切りを付けられ優秀な人になればなるほど離れていきます。空想上の生き物はいないということを前提に目の前にあることを丁寧に着実にこなしていった方が夢への近道なんじゃない?
【第763回】時間の使い方がうまい人がうまくいく
最近顧問先や、お問合わせいただいた方、お付き合いさせていただいている方たちからよく聞かれるのは「時間の使い方」です。「射場さん寝てます?」「射場さん休んでます?」「毎月これだけのクライアント数をどうやってこなしているんです?」とお尋ねされるのですが、毎日夜9時~10時ころには寝ていますし、5月は月の3分の1は休み(自宅で事務仕事などもするので完全な休みではないかもしれませんが)だったり、わりかし毎朝家族で朝ごはんは食べているし、その中で50社以上の顧問先や新規のお問合わせの対応をしていて毎月なんだかんだ60社ほど打合せをしているのですが、人から見たら「大忙し」なのでしょうね。逆にわたしはそんな相手に対して「毎日何してんの?」と思うのです。わたしの場合一日3社顧問先とのミーティングをすると20日間で60件いくわけです。非常にシンプルです。逆に忙しい、忙しいという人になればなるほどお客様との商談件数や訪問件数は20~30件ほど。「なんでそんなに儲けているんですか?」と聞かれることに対しての答えは簡単で「人の3倍働いているから」です。それは人が8時間働いているところ24時間働くのではなく、3倍速で動いているだけなのです。ただ、3倍速といっても「時間を無駄にしない3倍速」です。アポイントの組み方、移動時間の活用などなど、無理・無駄を極力削減して効率よく時間を使っているだけなのです。ポケ~っと休まないし、お昼ご飯も基本食べない、食べたとしてもダラダラ休まない、時間を潰すだけの無駄話をせず戦略ミーティングに集中する。メリハリだけです。忙しい忙しいと言いながら働いても働いても成果が出ていないのであれば、タバコを吸う時間、コンビニに行く時間、ダラダラランチを食べる時間、無駄話をしている時間を意識して仕事にだけ集中してみてください。きっと成果がガラっと変わってくるはずですよ。
【第762回】怒りのほとんどは甘え
例えば大災害や事件、事故に巻き込まれた場合や悪意ある風評は別として、大抵の日常の怒りは「甘え」なんだと最近悟りました。例えば最近ですと、いつも私が車を購入していたディーラーの担当者が移動になり新たな担当が付いてくれたのですが、その人が何度かわたしのことを「まとばさん」と呼ぶのです。その際に「いばです」とお伝えしその度に「あぁ失礼しました!」となるのですが、そんなことが3回ほど続いて仏の顔も三度までではないですが、さすがに三回目は「お前脳みそ詰まってへんのんかぃ!?」と言いかけましたが、その際「なんでこんなにわたしは怒っているんだろう?」と思った際に「あ~、これは甘えだ」と気付きました。「自分の名前を憶えて欲しい」「自分を大切に扱ってほしい」「自分を特別扱いしてほしい」という他者に対する甘えがあるからこそ怒りに繋がる。そう気づくと、世のクレームは大抵「甘え」であることに気付けました。「VIP扱いして欲しい」「頑張りを認めて欲しい」「承認してほしい」「褒めてほしい」「労ってほしい」「愛してほしい」もう全て甘えです。名前を憶えてもらえるほどに関係を築く努力をしたのか?大切に扱ってもらえるよう相手を大切にしたのか?特別扱いしてもらえるほど相手に何かを与えたのか?などなど不平不満を言う前に「自分はどうなんだろう?」と気付けて良い学びを与えていただきました。わたしも今年で40歳。40年生きてきたにも関わらずまだまだ未熟なことばかり、まだまだ知らないことばかり、まだまだ理解できていないことばかりですが、一つ一つ身に付けて他の誰でもなく自分自身が見て魅力的な人間になれるよう精進していきたいと思う毎日です。あなたは最近「新たに気付かせてもらえたこと」はありますか?